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JA小説の映画化作品 私的リスト
 ジェイン・オースティン(ジェーン・オースチン)は約200年前の作家ですが、その作品から現在、多くのものが誕生しています。そのうち、わたしが知ったものについての感想です。今後も追加していきます。
 映画『いつか晴れた日に』
 というタイトルは、読書に生きてるような次女マリアン(メアリアン)が愛誦していた詩の一節だったか。(『ある晴れた日に』なら、日本では『マダム・バタフライ』『蝶々夫人』と混同されるからかもしれないし、パロディ以外では無いタイトルかもしれない)
 姉・エリナが小説『分別と多感』の想像より年長だったので、私もびっくりした。
 しかも、映画のエリナは生気がないというか、疲れている印象だった。両思いになった時ぱあっと変貌したので、そのための演技だったのかと感心はしたが。
 年齢は現代で考えれば、問題ない。しかし19歳の女性があまりにも現実的で冷静、というオースティンの設定がおもしろいので、かなり残念なエリナさんであった。
 そして、この映画の脚本を書いたのが、この長姉役のエマ・トンプソン。

 不満なシーンもある(出た!)
 ラストだったか。霧雨だか曇天の日に緑丘で、ウィロビーが馬にまたがり、エリナたちが住んでいた(いる?)家を見下ろすシーン。
 オースティンの小説には、その人物のなかでは生涯、完璧な理想像となった、という記述がある。しかし、その記述は人間のそんなアホさ、おもしろさを笑ってる気がするので、あのシーンはロマンチックすぎる。
  
 『いつか晴れた日に』について、三姉妹の恋模様という紹介を目にした記憶がある。オースティンの小説でも、エマ・トンプソン脚本のこの映画でも、末妹マーガレットにそんな場面はないのに。
けれども、オースティンの小説ではほとんど存在感のない末妹マーガレットが、樹上にすごい小屋を作ったり、引越し先で猟犬(ポインター)好きのおじさん(サー・ジョン・ミドルトン)に凧を作ってもらったりと、魅力的な少女として、自然の中をぞんぶんに走り回っているので、この映画好きだ。
 このマーガレットの描き方は『The Third Sister:A Continuation of Sense and Sensibility』(Julia Barrett 1996年)という本を取り入れているのか。
  
 映画によって、お気に入りになったキャラクターもいる。
 ヒロインたちの義姉(凄腕である。しかし、夫ジョンに愛されている。怖がられてもいる)。
 エドワード・フェラーズの婚約者(“義姉”に追い出される)ルーシー・スティール。
 マリアンが発病したとき、「子どもに伝染(うつ)る!」と狂乱した女(猿に似ている)と、冷静な夫(どういう経緯で結婚したのかがおもしろそう。エマ・ウッドハウスの姉夫婦を思い浮かべた)。これはシャーロット(ジェニングズ夫人の末娘)と議員のパーマー氏のことである
 彼らは、実際にいそうでおもしろい。
 そんななか、義姉とエドワードの母親にはがっかり。もっと凄味のあるおばあさんを期待していたので。

 『分別と多感』にはインド版の映画があり、姉がコンピュータープログラマー、妹は歌手。エリナは映画監督の志望の青年と恋に落ちるらしい。おもしろそうだ。
2004/10/12


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