| 5月
草地にタンポポの花はもう無かった。そこには白い毛の球体がゆらりゆらり立っている。 タンポポの花のかわりのように、小さな別の花が咲いている。名前はわからないけど、茎はホースのようなタンポポとはちがって、細い針金的。そんな真っ黄色な花が日射しをあびて群生していた。美しい光景だった。しかし、花が小さいから、近づくまでわからなかった。 土手には紫色の花菖蒲(ハナショウブ)が咲いていた。家の小道でつんだ朱色のポピーといっしょに花びんに挿した。ところがポピーの方はあっという間に花弁が落ちてしまった。でも、陽光のもとで美しい花をつめて幸せだった。そのあと、道でヤブツバキの濃いピンク色の花に出会って、拾い集めたときも。 そのとき思ったこと。椿の花はなんて美しいのだろう。枝についているよりも、土や石の上にあるほうが合っている。そういう風景に出くわすとハッとする。 9/24加筆訂正
牛伏山の遊歩道で、丈の低い紫色の花を見つけた。目を近づけると、ひとつの茎には小さな花が集まって咲いている。タツナミソウ(立浪草)らしい。立浪というより、小さな竜が鎌首をもたげているように見える。紫の竜の子たち、と勝手に名づけた。 小アジサイの花がいろいろな所で咲いている。以前、この薄紫色・水色の花が輝いているように感じられたこともあって、美しく見える。そして、わざわざ山に庭木を植えなくとも、もともと自然にあるこのような可憐な花をアピールすれば充分なのに、などと思う。 11/25加筆訂正
沢沿いにはウツギ、谷にはヤブデマリ、それから、牛伏山のいろいろな所にエゴノキが咲いている(エゴノキは頭上で)。どれも真っ白な花だ。やわらかな新緑から変わった濃い緑のなかで、そういう白色が目立っている。 オレンジ色のモミジイチゴを取って食べた。犬にもやってみると、食べた。 11/25加筆訂正 |