
あるところにフランケンシュタインの怪物がいました。

彼は墓場から盗んできた死体をつなぎあわせて作られていたのです。

気味悪がって誰も人間扱いしてくれません。

ある日墓に供える花をつみにいくと…

村娘がいました。

彼女は自分の結婚式のブーケを作るために、花をつんでいるのだといいます。

彼女は腐ったフランケンの左の顔を怖がりません。

初めての友達でした。きっときれいな花嫁になるでしょう。フランケンは結婚式に参列こそしないものの、満ちたりた気持ちで少女の花嫁姿を想像しました。
それから数日後、フランケンを作った博士は、寂しいフランケンに花嫁(Bride)を作ってやるといいました。今度は墓場から若い娘の死体ばかり集めてきたのです。

死体のひとつを見てフランケンは愕然としました。あの少女だったのです。
「やめろ!」
と博士をはねのけ、フランケンは少女を抱き起こしました。結婚せずに死んでしまったのでしょうか? 少女には手厚く葬られたあとがありました。フランケンは博士に言いました。
「元の墓に戻してやってくれ…」
結局、フランケンシュタインに花嫁は作られませんでした。
フランケンは時々、少女の墓に花を供えに行きます。ついに見ることのなかった花嫁の笑顔は、フランケンの胸の中に。
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