大潮と小潮のメカニズム
潮汐
『潮汐』とは満潮、干潮がなす海のリズム。海には、満潮、干潮という潮の満ち引きがある。大潮、小潮という潮の違いもある。釣り人として知っておきたいものである。しかし、どのようにしてその違いが生じるのか、そのシステムを理解しよう。
満潮、干潮の海のリズム
 潮汐は簡単に言えば、月と太陽の引力によって起こる。仮に地球がすべて海でおおわれていて、水深がまったく同じだとしよう。

 月と太陽、共に影響を及ぼすが、原理は同じなので月をモデルに考えてみる。
 月は地球の周りを回っているといわれているが、実は地球の中心を中心として月が地球の周りを回っているのではない。月と地球の距離が一定に保たれる、バランスが取れている一点(月と地球の共通重心)を持ち、それを中心に両者が回っている。

 右の図を見てみよう。月がある側は、月の引力によって海水が引かれ、海面が盛り上がる。これが《満潮》である。その反対側はどうかと言うと、これも《満潮》になる。月の引力は最も弱いが、地球が月との共通の重心を軸として回っていることで起こる遠心力が強くなり、月に近い時と同様に満潮となる訳である。
 この満潮の所から90度ずれた所では、海水が2点に移動したために少なくなり、海面が下がる。これが《干潮》である。
 地球は一日に一回自転するので、普通は満潮と干潮は一日に2回ずつあることになる。しかし、月の公転が地球の自転の時間とずれているため、満潮と干潮が毎日50分ずつずれていく。
太陽は月の約半分の影響
 実際の地球は一面同じ水深の海ではないので、、この理論通りにはいかない。地形、水深、月と太陽の関係などの要因が複雑に絡み合って、いろいろなことが起こっている。

 月と太陽の関係から太陽は月の約半分の影響力しか持っていないことになる。この影響力の差が、様々な現象の要因の一つとなっている。

 実際の海では、満潮と干潮の時間がずれている。これは、陸と海の分布や、海底の地形、海水と海底の摩擦抵抗、海水間の抵抗などが影響しているからである。そのため、月が真上にきても必ずしも満潮になるとは限らない。それに月の公転のずれが加わって各地で満潮、干潮の時間がバラバラなのである。
 潮位すなわち「高さ」も違う。潮位の高い満潮や潮位の低い満潮というものが存在する。これを《日潮不等》という。この日潮不等が極端な場合は、一回潮といわれる満潮、干潮が一日に一回しかないということが起こる。春秋の小潮の時、真冬の大潮の時に日潮不等が一番大きい。
月と太陽の関係
(月を1とすると)
太陽
質量 1 約2700万倍
地球との距離 1 約390倍
地球に及ぼす影響 100% 46%
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潮汐のメカニズム
月と太陽の位置関係
 大潮や小潮はなぜ起こるのか?

 地球を中心に考えてみると、月と太陽が一直線に並ぶ場合が二通りある事に気が付く。地球と太陽の間に月が入る場合(新月)と、太陽の反対側に月がある場合(満月)がある。この時、月と太陽の影響が重なり合い強くなる。これが大潮である。
 重なり合った影響力の為に海面は大きく盛り上がる。潮位差は普通(新月)、(満月)の日から1〜3日遅れて最大になる。

 一方、月と太陽が地球を中心に直角の位置になった時にお互いの影響力を最大に打ち消しあう。月の影響力の半分の力で太陽が海水を90度の角度で引っ張っている事になる。これが小潮である。
 大潮から小潮にすぐになるのではなく、その間に中潮、長潮、若潮がある。

 潮回りは上記の位置関係に併せて旧暦が関わっている。下の表を参考にして下さい。
旧暦 旧暦
1 16
2 17
3 18
4 19
5 20
6 21
7 22
8 23
9 24
10 25
11 26
12 27
13 28
14 29
15 30
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地球
満潮
満潮
月の引力が弱くなり遠心力で満潮になる。
月に引力に引かれて満潮になる。
干潮
干潮
引力を打ち消し合って小潮になる
太陽と月が直角の位置になると
引力が合わさって大潮になる
太陽と月が一直線に並ぶと
上弦(小潮)
満月(大潮)
下弦(小潮)
新月(大潮)
太陽
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