Versiono adjuvilo

 アジュビーロ語(Adjuvilo)は国際共通語で現在最も普及している人工語であるエスペラント語の第二世代であるイド語(Ido)(元々エスペラント語やイド語でEsperantido「エスペラントの子供」と呼ばれていたが、その後省略されてIdo「子供」と呼ばれるようになった)が1910年に当時成長の最中にあったことに脅威を感じたエスペランティストのClaudius Colas がイディスト(イド語を話す人)達の間に不和分裂を引き起こす意図で放たれたいわば刺客であると噂されている。従って、エスペラント語の第三世代、イド語の第二世代に相当する。なるほどイド語と比べて一部改善されているように思える箇所はあるが、エスペラント語に逆行する傾向も見られ、イド語のパロディとも見える。イド語より更に一歩自然に近づけたとColas は主張しているが、イド語には存在するが自然語にはなかなか存在しない豊かで柔軟性のある時制が失われている。今までのところ辞書も完備されてなく、ほぼ全ての語彙がイド語から直接借用されている。イド語をギャフンといわしめる決定打はなく、下手するとイド語の評価を更に高くし兼ねない。その結果、皮肉にもエスペラント語が単独孤立し、イド語は同系列の言語で補佐されているような不思議な世界を展開している。

複数は名詞の語尾に"s"を付け、同名詞を限定及び叙述する形容詞にも同様に"s"を施し、形容詞と名詞の間、即ち修飾語と被害修飾語、叙述詞と被叙述詞の間で「数の一致」を図っている。又、動詞の現在形は全人称において語根に"-an"を加えている。その結果、目で見た印象、耳で聞いた印象ではスペイン語に一番近い。スペイン語やポルトガル語を母国語とする人々が聞けば、50%近くは理解されるかもしれない。これは一つの強みとなり得るが、イド語に見られた表現力の豊かなや柔軟性が失われた点は余りにも大きな痛手ではないのか、判断は各自に任されている。

今までのところ、話者人口は極めて少ないと思われ、そのためエスペラント語や特にイド語とインテルリングア語が持つラテン語攻略のpropedeutic effect(予備学習効果)をアジュビーロ語が提供してくれるようなチャットとやフォーラムはネット上で盛んに行われているとは思われない。

エスペラント語を話す人が簡単なイド語を話すようになるには1〜3ヶ月は掛かると思われるのに対して、イド語を話す人が簡単なアジュビーロ語を話すには1日〜1週間しか掛からない可能性もあるように思える。



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