エストニア語は1991年に旧ソビエト連邦から独立したエストニア共和国の国語である。エストニア共和国はラトビア共和国、リトアニア共和国と並び、バルト三国と呼ばれておいるが、これらのバルト三国は最近になって全てEUに加盟している。
バルト三国は改めて独立国としてそれぞれ自国の母国語復活の努力をしている。そのためもあって、これらのバルト三国の言語は国際社会における重要性は以前より増しているに違いない。ラトビア語とリトアニア語はバルトスラブ語族に属しており、スラブ語を既習言語として持つ人達にとっては習得が幾分か楽に違いないという安易な推測をしがちだが、実際にはバルト語の要素が多数存在しているせいか、少なくとも第一印象は英語で言うところの「baffling」、「dazzling」、「puzzling」であり、結論的には人を寄せ付けない感がある。
ところが、エストニア語はFinno-Ugric語族に属している。ハンガリー語、そして特にフィンランド語に似ているのである。
下記にフィンランド語と比較した文例を挙げることにする。
1) 私は日本人です。
Minä olen japanilainen.(フィンランド語)
Mina olen jaapanlane.(エストニア語)
2) 君はエストニア人です。
Sinä olet virolainen.(フィンランド語)
Sina oled eestlane.(エストニア語)
3)道はどんなですか?
Minkälainen on tie?(フィンランド語)
Missugune on tee?(エストニア語)
4)道は短いです。
Tie on lyhyt.(フィンランド語)
Tee on lühike.(エストニア語)
5)空は青い。
Taivas on sininen.(フィンランド語)
Taevas on sinine.(エストニア語)
6)大地は黒い。
Maa on musta.(フィンランド語)
Maa on must.(エストニア語)
7)自動車は赤い。
Auto on punainen.(フィンランド語)
Auto on punane.(エストニア語)
8)家は古くて大きい。
Maja on vanha ja suuri.(フィンランド語)
Maja on vana ja suur.(エストニア語)