ヘブライ語はヘブライ文字で書きます。ヘブライ文字はカタカナに似ています。しかし、ヘブライ文字はカタカナのような音節文字ではなく、母音と子音をそれぞれバラバラで書くアルファベットです。基本的には子音のみを書き、母音は書く子音に隠れていますので、この点でもアラビア語と似ています。"Watashi-wa nihonjin desu"は"Wtsh-w
nhnjn ds"と書くようなものです。これを見るとギクッとして、これで一体何が書いてあるのか認識できるのかという疑問が起きますが、実はヘブライ語はアラビア語と同様に母音の配列が極めて規則正しいので、その規則配列以外の読み方が考えられないために、容易に読めるのです。
国連ではアラビア語が公用語の一つになっていまが、アラビア語記載の文書記録は濃縮多義表記文字である漢字を使う中国語の文書記録に負けないくらいにファイルはコンパクトなはずです。事実、中国語の文書保管スペースは最小であるという話を聞いたことがあります。理論的にはヘブライ語が公用語として国連で採用されるならば、ヘブライ語の文書保管スペースはやはり最小になるはずです。このようにヘブライ語、アラビア語及び中国語は圧縮表記言語のチャンピオンなのです。資源不足で省エネが叫ばれている昨今では紙面を節約してくれるこのような言語は本来もっと高く評価されて然るべきかも知れません。
近代ヘブライ語は古典ヘブライ語を人工的に復活させた人工語です。スワヒリ語も人工語でありながら、複数の国で公用語になっているということです。つまり、ヘブライ語は人工語でありながら国語に採用されている数少ない例の一つなのです。
共にセミ語族に属するヘブライ語とアラビア語は語彙も含めて共通点が多いが、際立った相違点はアラビア語が「接続法」用いる時にヘブライ語では「不定法」を用いていることです。