マレー語はインドネシア語の母体となっている言葉であり、西はマダガスカルから東はハワイまで広がる広大な言語圏を誇るマレー・ポリネシア語派に属する。
インドネシア語とは90%一致すると言われているが、faux
amis(意味が異なる類似する単語)研究が興味深い。
接続詞の積極的に使用せずに、節と節の間の関係を示唆するに留め、素早く話を進める傾向がある点で、マレー語は中国語と似ている。
マレー語では関係代名詞(yang)その物は無格状態であり、主格や対格として用いた場合、欧州言語の用法と一致するが、それ以外の斜格としての機能は持たない(つまり、関係代名詞の前に前置詞を施して属格、与格、奪格等を作ることはできない)ため、これらの斜格は冗長代名詞で表している。つまり、アラビア語、ヘブライ語、ペルシャ語等と同じ方式である。
英語では他動詞に支配されている目的語(直接目的語又はその他の斜格目的語)を用いた関係代名詞は省略できるので、
"the table the teacher"のように名詞同志が衝突する現象が見られる。これは"the
table the teacher bought"という関係代名詞節の一部だったのです。
このような文はマレー語では"the table
which was bought by the teacher"という風に表現する傾向が強い。これはマレー・ポリネシア語族において、特にタガログ語において顕著に見られ現象である。そのため、このような言語は「焦点言語」と呼ばれている。このように一つの単語(ここでは"the
table")に焦点が当てられると、"the
table"は観察者として捕らえられ、その関係代名詞は絶対格の不動位置に留まり、主格としてしか機能せず、あらゆる前置詞を跳ね除ける。周囲の環境はこの"the
table"から観察され、その結果、the teacherは脇役になってしまったのです。
又、"the table the teacher is sitting
AT"の一部だったのかも知れません。これは"the
table WHICH the teacher is sitting AT IT"のように表現します。"at
which"とすることが許されないからです。その結果、"WHICH"と"IT"が同一物を指す冗長構文ができたのである。このような"WHICH"を「無格冗長関係代名詞」、"IT"を冗長代名詞」と呼ぶと整理が付くかも知れない。