わかる人はわかるアニメの作り方〜本場編〜
※VIPアニメスレ住人「制作 ◆AYAYOvLuxg」さんのレスより抜粋
 シナリオをあげます
 上がったシナリオを元にコンテを切ります
完成までの設計図になるので、
コンテは誰が見てもどんな絵になるかわかるようにしてください。
要所要所の絵は最低限描いて、カメラワークの指示はPAN・TU・TB・Follow等で表します。
特殊な処理がある場合は必ず書き込みましょう。
セリフ、尺もこのときに調整します。

アニメ作りの肝です
 L/O(レイアウト)を描きます

背景の見え方とキャラがどういう立ち位置でどんな風にカメラに収めるのかを決めます
セルとなる部分ははラフでも可

赤い線がいわゆる100フレで、これに合わせて撮影する部分。(いわゆるカメラフレーム。コンテの絵を描く欄はこのフレームの縮小版)
中の薄い線が安全フレームとかテレビフレームとか言われる80フレの大きさ。
実際にテレビを見るとどんなテレビでも、大体これに収まる。
ちなみにこのフレームは4:3のTV用スタンダードサイズ
他にも横長のビスタサイズなんかもあります
 L/Oの演出チェック、作監チェック
Bで描いたL/Oを演出がカメラ位置やアイレベルがコンテや前後の場面と照らし合わせてチェックします
演出チェックが終わったら作監がキャラや背景を修正します。
キャラは一話数で統一するように修正。
 背景描く
Cで上がったL/Oをもとにして背景さんが描きます
L/Oは原画さんも引き続き作業に必要なのでコピーを取っておきます
セルと背景は同時進行です
 原画作業

L/OとL/Oに乗った修正を元に原画作業に入ります
動きを決めつつ、動きの要所要所の絵をクリーンナップします
動きのタイミングはタイムシートに記入します

※タイムシートの説明は長くなるので後回しで
 原画の演出、作監チェック
上がってきた原画を演出が動きとタイムシートをチェックし、
作監はただひたすらに絵を直します
 動画作業
原画を元に色が綺麗に塗れるようにしなきゃならんので線を綺麗に、隙間なく描きます
そして、原画ではしょった部分(原画は要所の絵しか描いていない)中割りを描きます
この動画をパラパラやると動いて見えるようになります

ちなみに動画という言葉を作ったのは正岡憲三大先生

※中割りもタイムシートとからめて後で説明
 動画検査
動画がちゃんと描けてるか検査します
描けてなかったら直したり、リテイク出したりします

ちなみに実線部分と色トレス線、略して色トレがある
色がついてるほうが色トレ。これは仕上げのときに説明予定
 色指定
どんな色で塗ればいいのかを仕上げさんがわかるように色を指定します
指定表があればどの指定表を使えばいいのかを記入します
ない場合はRGB値で記入します
 トレス(スキャン)
動画は紙に描いてるのでそれをデータ化します
(コレ以降は全てデジタル作業。言い換えればここまでは全部紙。
アニメ業界はあほなぐらい紙を使うので、自然を大切に系のアニメを見ると「まずアニメを作るのをやめろ」といいたくなる)
実際にはスキャンなのですが、昔の名残でトレスと言ってます。
ここからは仕上げさんの仕事で、仕上げをTPとか言いますが、TPってのはトレス・ペイントの略。
セルも、実際にセルを使ってないのですが、名残でTPが必要なのはセルって言います。

スキャンした後はどうしてもゴミが残ってしまうので消します。
線が繋がってなかったらつなげたりもします
 ペイント

いわゆる色塗りです。色指定さんの指示を元にセルに色を塗ります。
動画の時に色トレだった部分がわかると思いますが、つまり色で塗る必要がある線のことですた
これで撮影できる状態にします

色トレは見てわかるように影部分だとか、時には特殊な服の線だとかにつかいます

セルにおける特殊効果、いわゆる特効もこの段階です。
鉄のものに質感を入れたり、煙なんかをリアルに表現したい場合に必要です
 セル検査
略してセル検。塗り間違いがないかを一枚一枚チェックします。
色指定した人がやると間違いが少なくて吉。
 撮影(コンポジット)
上がったKのセルデータとDで出した背景をL/Oの指示通りに並べて撮影します。
秒数やセルの順番などはタイムシートに従います。
必要がある場合はCGエフェクトなんかもここで処理します


背景


セルデータ


これは適当に合わせただけですがこんな感じで完成
 編集(カッティング)
Mで上がった撮影データはカットごとにばらばらなのでそれをつなぎ合わせます
この際に最終的な尺の調整やセリフと口パクが合うかを調整したりします
 アフレコ
編集でつないだ絵に合わせて声を入れます

作業工程で声優が必要なのはココだけw
 ダビング
音を入れたり、音楽を入れたり、声優のセリフを切って貼ったり・・・音関係の全ての調整をここでします
 ラッシュチェック(リテイク出し)
演出、作監、監督、色指定、時にはプロデューサーなどでリテイク出しをします。
ラッシュチェックというのも昔の名残で、実際はラッシュではないです
絵的なものは作監が直し、動画にミスがあれば動画検査の人、色のミスがあれば色指定さん、
撮影ミスや実際にフィルムを見て動き等に変更したい場合は演出がチェックして再撮します
 リテイクチェック
Qのリテイクで直したカットをチェックします
あとは延々とQ、Rを繰り返して納得いくものに仕上げます
 VTR編集
略してV編。テロップを入れたり、最終的な確認をして納品できる状態にします。
これが終われば完成!
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