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ちくり/食文化クラス
518 :抜いたら負けかなと思っている :2005/10/15(日) 00:11:52 ID:dV4iq6yFO
〜土曜日早朝・車庫前〜

チクリ「ふぁ〜、ねむてえ・・・ん?」

ブロロロ・・・

農林水産業「オーライ、オーライ・・・あと1m・・・はいストップ!」

キキッ

農林水産業「さすが!完璧!」

大型・特殊車両「よっしゃ、みんなも待ってるから
早く準備して行こう」
農林水産業「あいよ!積み込むぞ」

ガガガガガガガガ

チクリ「おまえら朝っぱらからなにやってんの?」

大型・特殊車両「!?チクリ!」

農林水産業「無事だったか!」

チクリ「?なんの話しだ?」

農林水産業「おまえ月見の夜にまたからまれてたろ?」



519 :抜いたら負けかなと思っている :2005/10/15(日) 00:12:39 ID:dV4iq6yFO
チクリ「ちょwwwww気付いてたんならwwwww助けろよwwwww」

農林水産業「やだwwwww巻き込まれたくwwwwwないwwwww」

チクリ「うはwwwwwヒドスwwwww」

大型・特殊車両「で、大丈夫だったのか?」
チクリ「おう。最初囲まれたときは正直色々な覚悟を決めたがな
JAZZの演奏が始まったあたりから妙に盛り上がっちゃってな・・・」

農林水産業「ちょwwwwwおまwwwww」

チクリ「いや、おかま・おなべ達って飲み屋での会話なれてるだろ?
おもしろかったんだよこれが」

大型・特殊車両「うわぁ・・・」



520 :抜いたら負けかなと思っている :2005/10/15(日) 00:13:23 ID:dV4iq6yFO
チクリ「刃物達が帰ったあとも飲んでて
しまいにゃ記憶がぶっ飛んで、気が付いたら朝」

農林水産業「あいつは?また襲われなかったのか?」

チクリ「朝には消えてたな。ケツは無事だったぞ
まぁ、ロックオン解除はされてないみたいだが・・・(痔なおってねえし)
約束通り本当に話だけだったよ。思ったより悪い奴じゃないのかもな〜」

農林水産業&大型・特殊車両「・・・」

チクリ「なんだよ?」
農林水産業「この事態になれつつあるおまえに
感動と尊敬の意を感じつつ恐怖している・・・」



521 :抜いたら負けかなと思っている :2005/10/15(日) 00:16:08 ID:dV4iq6yFO
大型・特殊車両「チクリ・・・
俺はそっちのほうに理解はあるが、巻き込まれるのはごめんだからな。
幸せにな」

チクリ「おいこら!てめえ等!」

農林水産業「まあまあ、冗談だ。そう怒るなw」

大型・特殊車両「襲われなかったのか・・・微妙に残念な俺ガイル」
チクリ「ったく、ひと事だと思ってよ〜
で、なにしてんだ?」
大型・特殊車両「ああ、こいつみりゃわかるだろ?」

大型・特殊車両は言いながらトラックの積み荷をコンコンと叩いた。
トラックには、大型のコンバインが積まれていた。



522 :抜いたら負けかなと思っている :2005/10/15(日) 00:17:02 ID:dV4iq6yFO
チクリ「お!収穫か?」
無意識に笑顔になるチクリ

大型・特殊車両「おう。今年もそんな時期になりましたw」

農林水産業「大型・特殊車両に食文化クラス、
他雄志数名の協力を得て今年も大規模に稲刈り逝ってくるよw」

ふたりも、自然ににやついている。
収穫、その言葉は、古代から遺伝子に刻みこまれている、至上の喜び

チクリ「そうか〜、新米か〜
学食の飯がさらにうまくなるなw楽しみだw」
農林水産業「よかったらいっしょに行かないか?お祭りみたいなもので楽しいぜw」


523 :抜いたら負けかなと思っている :2005/10/15(日) 00:17:52 ID:dV4iq6yFO
チクリ「楽しそうだなwが、すまない。ちっと用事があってな・・・」

大型・特殊車両「そういえば、こんな朝早くからめずらしいな。
どうしたんだ?」

チクリ「ちょっとな・・・」

農林水産業「なにかくしてんだよw」

笑う農林水産業を大型・特殊車両が軽くこづいた

大型・特殊車両「ボソッ・・・やめとけって、また彼関係だよ」

農林水産業「ヒソッ・・・あ、心の傷に触れちゃまずいかw」

チクリ「おめえら何ヒソヒソいってんだよ!」

大型・特殊車両「いやいや、なんでもないよwこっちの話
そろそろ行こうか?」


524 :抜いたら負けかなと思っている :2005/10/15(日) 00:19:40 ID:dV4iq6yFO
農林水産業「そうだな、みんな待ってるだろうしな
チクリ、お幸せにw」

チクリ「・・・ぴきっ」

農林水産業「わーっ、悪かった悪かった」

大型・特殊車両「まぁまぁ、怒るな怒るなw」

チクリ「無駄口たたかずとっとと行ってこい!」

農林水産業「あいあい、またなw」

大型・特殊車両「じゃあなw」

バタン、ブロロロ・・・

チクリ「ふぅ、ったっく・・・やべ、いそがなきゃな・・・」

〜そのころ、鍛冶場〜早朝の新鮮な空気のなか、頭をたれる白装束と榊をふる巫女の姿があった

神社・仏閣「はい、お祓い終りましたよ」


525 :抜いたら負けかなと思っている :2005/10/15(日) 00:20:24 ID:dV4iq6yFO
刃物「いつもすまないな」

神社・仏閣「いえいえ。・・・また刀の修復ですか?」

刃物の前には三戦の刀が置かれていた

刃物「いやいや、軽い研ぎと手入れだよ」

言って刃物は静かに刀をとりあげた

刃物「うん・・・上手く使ってくれてる・・・
さすが三戦と言うべきか。ありがたいことだ」

我が子をいとおしむように穏やかに目を細める姿に
神社・仏閣は思わず微笑んだ

刃物「そうそう、包丁、持ってきた?」

神社・仏閣「あ、はい」

刃物「いつも世話になってるからね。ばっちり研ぎあげとくよ」


526 :抜いたら負けかなと思っている :2005/10/15(日) 00:21:25 ID:dV4iq6yFO
神社・仏閣「すみません、なんか、気を使わせちゃって・・・」

刃物「いやいや,そんなことないからw
研ぎ終ったら届けるよ」

神社・仏閣「ありがとうございます。それでは、戻っておりますね。」

刃物「うん、後でね。
・・・さて、やるか・・・」
にこやかに神社・仏閣を見送った後、
刀に向き直ったその瞳は、すでに刀匠の光を放っていた

〜茶室〜

チクリ「ちっと遅れちまったな。失礼します」

伝統芸能「おはようございます」

茶室の戸を空けると、伝統芸能が穏やかな微笑みでこたえてくれた


527 :抜いたら負けかなと思っている :2005/10/15(日) 00:23:17 ID:dV4iq6yFO
チクリ「おはようございます。すみません、遅れてしまって」

伝統芸能「あやまるほど遅れてはおりませんよw
土曜の朝からご熱心ですね」

チクリ「いえいえ///
暇なだけですw」

月見の晩以来、チクリの茶室がよいが続いていた
暇さえあれば茶の道の修行に励んでいる
いわゆる、はまったというやつだ

チクリ「いつも付き合ってもらってすみません」

茶室では、話方すら違う

伝統芸能「いえいえ、でも他の方々といっしょにするのも楽しいですよ?
勉強にもなりますに」

チクリ「いゃ〜、恥ずかしいですよ」


528 :抜いたら負けかなと思っている :2005/10/15(日) 00:24:10 ID:dV4iq6yFO
チクリがお茶を習っていることを知っている者はほとんどいない
月見の晩いっしょだった刃物達とクラスでも仲の良い薬・違法、違反の潰し方ぐらいである

チクリ「それじゃ先生、今日もよろしくお願いしますorz」

チクリは伝統芸能のことを茶室では先生と呼ぶ
伝統芸能は最初いやがったが、強引にチクリに押しきられ、
今ではすっかりなれていた

伝統芸能「はい、よろしくおねがいしますw」

ふかぶかと頭を下げるチクリに微笑みながら伝統芸能も答えた
ゆっくりとした時間が、二人の間に流れていた

529 :抜いたら負けかなと思っている :2005/10/15(日) 00:24:54 ID:dV4iq6yFO
〜農場〜
キキッ

農林水産業「うしっ、ついたついた
やっぱ遅れちまったな〜。お、・・・」

トラックの方に食文化クラスを中心とする収穫参加者がぞろぞろと集まってきた。
一歩先にでて農林水産業達に近付いてきたのは、長い黒髪を一つに結び、眼鏡をかけた小柄な女の子・・・
農林水産業とともに農場の管理者を努める、農学である
農林水産業達の側までくると、ぷぅっと頬をふくらませた

農学「もぅ、おそいよ〜」

農林水産業「すまんすまんwみんなもわるいな」



530 :抜いたら負けかなと思っている :2005/10/15(日) 00:25:45 ID:dV4iq6yFO
農林水産業は農学の頭をくしゃっとひとなですると他の面子に向き直った

パスタ・ピザ「いやいや」

丼「今年も豊作みたいだな。よかった」

そば・うどん「珍味達は食材を求めて、もう山の方にはいっていったよ」

普段は白衣の食文化クラスの面子も、今日は動きやすい格好である
大型・特殊車両「おし、んじゃこっちも作業にとりかかるか」

そうだなと頷くと農林水産業は皆を見渡した

農林水産業「みなさん、今年も収穫をむかえることができました
今日はよろしくお願い致します
がんばっていこう!!」
All「おーーー!」

531 :抜いたら負けかなと思っている :2005/10/15(日) 00:26:31 ID:dV4iq6yFO
〜鍛冶場〜

研ぎが終り、拵をほどこした刀身を注意深く眺めると、刃物は息をはいた

刃物「ふぅ・・・こんなものか」

静かに、刀身じっと眺める

刃物「秘剣を納めたとはいえ、三戦は過酷な戦いに挑む
・・・俺達の分まで、身を呈してでも、三戦を守ってくれ・・・」

当然刀は返事をしない
しかし、刀の冷たい輝きが、無言で答えているかのようだった
静かに鞘に納めると、再び砥石に向き直った神社・仏閣の包丁を持って

刃物「後は包丁だな。
いそがなきゃ」

〜農場そば、山の中〜
お菓子「今年も豊作ですね♪」


532 :抜いたら負けかなと思っている :2005/10/15(日) 00:27:31 ID:dV4iq6yFO
ソフトドリンク「うん、身も大きくて色つやもいい
味も期待できそうw」

彼等の足元には大量のイガイガが落ちている
栗林である

食べ物「そのまま食べても美味しそうだし、料理に使ってもお菓子にしても・・・
う〜ん、腕がなるw」

ソフトドリンク「珍味達の方はどうかな?」
お菓子「みんなのことだから、たっぷり収穫してくるよw」

〜別の山、赤松林〜

珍味「すばらしい!」

レシピ「もう籠にはいりきらないよw」

満足そう言う珍味に、レシピが歓喜の悲鳴で答える
籠のなかには大量の、松茸

533 :抜いたら負けかなと思っている :2005/10/15(日) 00:28:42 ID:dV4iq6yFO
焼肉「こつこつ山の整備しててよかったなw」

グルメ外食「うん、いい香り・・・やっぱり質がいいものは香りが強いね」

珍味「それじゃ、一回山を降りようか」

焼肉「そうだな。これ以上もちきれないw」

山道に向かう一行。その時はまだ、後をつける影に誰一人気付いていなかった・・・

〜茶室〜

伝統芸能「結構なお手前でorz」

チクリ「おそまつさまでしたorz」

美術鑑賞「へ〜っ、腕をあげたね」

神社・仏閣「すごいですね!」

突然あがった歓声に、驚くチクリ



534 :抜いたら負けかなと思っている :2005/10/15(日) 00:29:30 ID:dV4iq6yFO
チクリ「び、美術鑑賞に神社・仏閣!?いつから?なんでここに?」

美術鑑賞「さっきから」

神社・仏閣「刃物さんに包丁研いでもらってるのですが、
すこし時間がかかりそうだと連絡がありましたのでみんなでお食事に行こうと思いましてw
あ、お守りできましたよ!首から下げといてください」

チクリ「ああ、ありがとう」

受け取ったお守りを首にかけるチクリ
ばつが悪そうである

美術鑑賞「にしても驚いた。ちゃんと続けてるんだ」

伝統芸能「すごくご熱心なんですよ
上達も早いですしw」



535 :抜いたら負けかなと思っている :2005/10/15(日) 00:30:32 ID:dV4iq6yFO
チクリ「いえ、せんせ・・・伝統芸能の教え方が上手いカラダヨ」

しゃべり方がぎこちない。普段のそぶりになるよう必死である

美術鑑賞「ニヤニヤ
あ、ねえねえ、今度のお茶会参加するんでしょ?」

チクリ「いや、そんなこ・・・」

伝統芸能「はい、もちろん参加していただくつもりですw」

チクリ「!え!?」

チクリが言い終わる前に伝統芸能の声がはっきりと響く
おもわずのけぞるチクリ

チクリ「え、えーと、マジですか?」

伝統芸能「はい♪」

チクリとは対照的に、伝統芸能はにこにこしている

536 :抜いたら負けかなと思っている :2005/10/15(日) 00:31:19 ID:dV4iq6yFO
伝統芸能「ちゃんとお勉強なさってますし、
和敬清寂の精神を身に付けるには、お茶会にでたほうがいいですよ」

チクリ「いや、でも俺は・・・」

伝統芸能「師匠の言葉です」

にこにこしながら発せられた言葉の持つよくわからない圧力が
チクリを襲う。こうなると返事は一つしかない

チクリ「・・・はい。でも俺着物とか持ってなくて・・・」

伝統芸能「実は、もう用意してありますw」

チクリ「は?」

あっけにとられるチクリをよそに、伝統芸能は着物を一式とりだしてきた

伝統芸能「実は前から用意してたんですw」

537 :抜いたら負けかなと思っている :2005/10/15(日) 00:32:57 ID:dV4iq6yFO
神社・仏閣「すてきですねw」

美術鑑賞「ためしに今着てみたら?」

伝統芸能「そうですね。」

チクリ「え?いや、ちょ・・・着方も知らないし・・・」

神社・仏閣「お手伝いしますから大丈夫ですよw」

美術鑑賞「はい、脱いで脱いで」

チクリ「あーーーー」
数分後、完成

深い藍色の着物に身を包んだ、凜とした風情の青年が
茶室に誕生した

神社・仏閣「よくお似合いですよ!格好いいです!」

美術鑑賞「へ〜、馬子にも衣装とは言うけど
本当に良く似合ってるわね
桐生織ね。さすが伝統芸能、センスいい!」


538 :抜いたら負けかなと思っている :2005/10/15(日) 00:33:51 ID:dV4iq6yFO
伝統芸能「素敵ですよw」

チクリ「あ、どうも///」

真っ赤になるチクリ

美術鑑賞「準備は万端!午後からの練習には私も付き合うわ」

伝統芸能「ありがとうございますw
お茶会に向けてがんばりましょう!」

チクリ「はい・・・」

盛り上がる女性陣を見て俺ってひょっとして女(?)難などと思いながら
それでも着物を身にまとって、チクリはわくわくしていた

〜鍛冶場〜

刃物「よし、終了」

包丁が、みごとに研ぎあげられていた

刃物「ちょっとおくれちまったな。お昼の用意には間に合わなかったか・・・」



539 :抜いたら負けかなと思っている :2005/10/15(日) 00:34:42 ID:dV4iq6yFO
ガラガラ
車「刃物〜、いるか?」

刃物「おう、どうした?」

車「大型・特殊車両が呼んでる」

大型・特殊車両「刃物、すまん。良く斬れるナイフを何本かもってすぐきてくれ」

刃物「は?なんで?」
大型・特殊車両「おまえの力が必要だ
とにかくきてくれ」

刃物「ああ、わかった。車、三戦に刀渡しといて」

車「あいよ」

〜大型・特殊車両の車の中〜

車には自衛隊も乗り込んでいた

刃物「よ、どうしたんだ?」

自衛隊「自分も今連れてこられたところだ
どうしたんだ?」



540 :抜いたら負けかなと思っている :2005/10/15(日) 00:35:29 ID:dV4iq6yFO
大型・特殊車両「すまんな。今日食文化クラスの連中と稲刈りにいとたんだが
ちょとな・・・」

車を発信させながら大型・特殊車両は答えた

刃物「?なんだ?」

大型・特殊車両「実はな・・・」

〜回想、赤松林からの下山道・田んぼそば〜

珍味「やっと田んぼにつくな。山が遠いのが難点だよな」

レシピ「おもい。。。」

焼肉「あとちょっとだ。がんばれw」

グルメ外食「・・・」

焼肉「ん、どうしたグルメ?やけに静かだな?」

グルメ外食「ねぇ・・・なにかにつけられてない?」

レシピ「え?」

焼肉「ん?」



541 :抜いたら負けかなと思っている :2005/10/15(日) 00:36:19 ID:dV4iq6yFO
珍味「マジか?」

おもわず全員立ち止まる

グルメ外食「うん・・・なんか気配がする・・・」

焼肉「そうか?俺一番後ろ歩いてるけど、特になにも・・・ってみんな、どうした?」

珍味、レシピ、グルメの三人が最後尾の焼肉を・・・というより
焼肉の後ろを眺めて青ざめている
ふりむかなきゃいけないのに、ふりむけない・・・

焼肉「・・・」

珍味「志村、後ろ・・・」

覚悟を決めて振り替える・・・

そこにいたのは、体格のみごとな
クマーーーーー

焼肉「うぎゃあぁあぁぁ」

珍味「みんな!走れ!」



542 :抜いたら負けかなと思っている :2005/10/15(日) 00:37:06 ID:dV4iq6yFO
その声と同時に、みんな一斉に走り出した
収穫にきて、収穫されたんじゃ洒落にもならない!

焼肉「冗談じゃね〜ぞ〜!」

レシピ「私、食べてもおいしくないから〜」
グルメ外食「・・・(目を血走らせて全力疾走、話す余裕なし)」

〜田んぼ〜

農林水産業「よし、順調、順調♪ん、あ?あーーっ!?」

稲刈りを続ける農林水産業達の目に飛込んできたのは、
必死に走る珍味達と、その後を追う熊・・・
まだ追い付かれてはいないが、時間の問題といったところである

珍味「助けてくれ!」

543 :抜いたら負けかなと思っている :2005/10/15(日) 00:37:46 ID:dV4iq6yFO
農学「農林水産業!」
農林水産業「わかってる!」

農林水産業はトラックから散弾銃・・・猟友会に入っているため
山に行くときは常備していた・・・をとりだすと素早くスラッグ弾を装填した
ガチャっとポンプアクションの音が響きわたる
銃床に頬をあて、アイアンサイトで狙いをさだめる。はずすわけにも、手傷を負わせるだけでもいけない・・・

レシピ「ハアハア、もう、限界〜」

珍味「がんばれ!」

グルメ外食「・・・(顔が紫色に変わっている・・・)」

焼肉「ゼエゼエ・・・こんなことなら、普段から運動しとくんだった・・・」



544 :抜いたら負けかなと思っている :2005/10/15(日) 00:38:33 ID:dV4iq6yFO
熊は、焼肉のすぐ後ろまで来ていた。
動物園で見るような、穏やかな姿ではない。圧倒的な迫力。
産まれてから今まで、安息の時のない、ひたすらな生存競争・・・
生き残りを賭けた過酷な戦いを、全て勝ち抜いてきた、野生の力
力のみが支配する世界の牙が、迫っていた

レシピ「ハアハア、あっ」
ぽてっ

珍味「!?レシピ」

畦道に足をとられ、レシピがこけた

焼肉「ちょwwwwおやくそくwwww」

グルメ外食「・・・」

覚悟をきめた三人が、レシピを助け起こそうとする
レシピが起き上がったときには、避けれる距離ではなかった


545 :抜いたら負けかなと思っている :2005/10/15(日) 00:39:19 ID:dV4iq6yFO
恐怖にこわばる四人の顔・・・避けることの出来ない死
今までのことが走馬灯のように、珍味の頭の中を駆け巡った
真っ赤な口から突きでた巨大な牙が迫ってくる。
後数秒で、自分の骨を噛み砕かれる音を聞くことになる・・・思わず、目をつぶった

ターーーーーン

ドサッ

一瞬、何がおこったか、珍味達には分からなかった

農林水産業の放った銃弾が熊の眉間に銃創をつくっていた
急所をとらえた高速の鉛弾は、確実に、熊の魂を肉体から引き離した

焼肉「た、助かった〜」

緊張から解放され、四人はへなへなと座り込んだ・・・

546 :抜いたら負けかなと思っている :2005/10/15(日) 00:40:04 ID:dV4iq6yFO
〜回想終了〜

大型・特殊車両「と、いうことがあってな・・・」

自衛隊「それはまた・・・すごいな」

刃物「で、なんで俺達が呼ばれたんだ?」

大型・特殊車両「え〜、つまりはからずも新鮮な肉が大量に手に入ったんだ
だが解体するには人手がたりなくてな・・・」

刃物「ちょwwwwそういうことかよw」

自衛隊「俺のわくわくを返せwwwww」

大型・特殊車両「二人ともおてのものだろwwwww
そろそろつくぞ」

カーブばかりが続く山道で先が良く見えなかったが、突如視界が開けた

547 :抜いたら負けかなと思っている :2005/10/15(日) 00:41:39 ID:dV4iq6yFO
一面の、黄金の海。重そうに頭をもたげた稲が、風に揺れている
稲穂の波が、どこまでも続いていた

自衛隊「すごい・・・」

大型・特殊車両「いい光景だろw・・・この光景を見るたびに思うんだ・・・
あ〜、やっぱ俺は農工民族なんだなってな・・・」

刃物「うん・・・わかるよ。なんなんだろうな、この懐かしさ・・・」

〜田んぼ〜
キッ・・・
バタン

農林水産業「よ〜、二人とも、わるいなw」

刃物「ほんとだよw」

自衛隊「大変だったな。みんな、お疲れ」

珍味「もうね、ほんとに生きた心地がしなかったよw」



548 :抜いたら負けかなと思っている :2005/10/15(日) 00:42:23 ID:dV4iq6yFO
お菓子「こんなことって初めてだよね。」

丼「今年は山も豊かだろうに、なんで出てきたのかな〜?」

ソフトドリンク「他で開発が進んでるのかも・・・今度から熊避け必須だね」

山に行っていた面々も、全員集合していた

刃物「よし、はじめようか」

自衛隊「解体技術もってるのは?」

農林水産業「俺に刃物に自衛隊、後日本史だな」

刃物「あれ、日本史もきてるの?」

農業「毎年きてるよ」
日本史「古代米の栽培とか昔の農業とか調べるのにお世話になってるからねw
今日はおてだい」

549 :抜いたら負けかなと思っている :2005/10/15(日) 00:43:13 ID:dV4iq6yFO
屈託のない笑顔で日本史が進み出てきた。長い黒髪を一つに結び、すでに作業体制万全である

農林水産業「さ、はじめようか」

四人が作業にはいるとみるみる解体作業が進んでいった

自衛隊「よく斬れるナイフだな。今度一本つくってくれよw」

農林水産業「いい毛皮だな。校長にでもあげようかw」

刃物「日本史、よく解体作業なんかできるな」

日本史「アイヌ民族のイヨマンテとか調べてたら技術が身についちゃったのw」

農林水産業「おし、胆のう取れたぞ。漢方薬にでもするかw」

話しながらも手際よく作業は進む

550 :抜いたら負けかなと思っている :2005/10/15(日) 00:44:03 ID:dV4iq6yFO
しばらくして・・・

農林水産業「しゅ〜りょ〜。いや〜、速攻でかたがついたなw」

お菓子「あっというまにお肉になっちゃいましたね」

グルメ外食「しかたなかったとはいえ、かわいそうなことをしたね」

日本史「とかなんとかいいながら、ちゃくちゃくと料理をすすめるお前達が大好きだwwww」

刃物達が解体した側から、食文化クラスの面々による料理がすすんでいた
気が付けば、火を起こして鍋をつくり米を炊くグループ、
刺身をつくるグループなど、さながら野外パーティー状態である



551 :抜いたら負けかなと思っている :2005/10/15(日) 00:44:42 ID:dV4iq6yFO
お菓子「それはほら、食べて成仏っていいますからw」

刃物「みんな調理器具もってきてるんだなw」

農学「収穫日は毎年その日とれたものでごはんにするの。
じつは、これが楽しみでみんな参加してるw
お腹すいてるでしょ?」

時計はすでに三時をまわろうとしていた
そういえば、昼食をとっていない。忘れていた空腹が、刃物にももどってきた

刃物「そうだなw」

農林水産業「では!」
いただきまーす

鍋でつくられていたあつあつの熊のモツ煮は、素材とアブラからしみ出た旨味で信じられない美味さである

552 :抜いたら負けかなと思っている :2005/10/15(日) 00:45:36 ID:dV4iq6yFO
焼肉の焼いた熊の焼肉もうまいが、おすしのつくった熊の刺身は、もう、やめられない美味しさ!
醤油をたらして口にいれるとまさに肉っといった旨味とアブラの甘さが濃厚にひろがる
あの騒動の中、珍味達が食文化クラスの意地にかけて守った松茸は
ぬれ新聞に包まれて焚き火に放り込まれていた
新聞を破ると、芳醇な秋の香り。しゃきしゃきとした歯触りと、甘味がすばらしい!
調理方によっては香りだけじゃなく味も松茸といった珍味の言葉もうなずける
しかしなによりもおいしかったのは、新米を清流で炊いたおむすびだった。


553 :抜いたら負けかなと思っている :2005/10/15(日) 00:48:00 ID:dV4iq6yFO
まだホカホカとあたたかいおむすびにかぶりつくと、お米の甘さと梅干しの酸味が襲ってくる
疲れた体に塩味が心地良い。夢中で食べて・・・あっというまに喉を詰まらせ番茶でどうにか流し込んだ

農林水産業「おいおい、大丈夫か?w」

刃物「げほっげほっ・・・ふぅ。なんだよこのイベントはw来年から参加するよw」

農林水産業「うはwwwww」

見渡すと、みんな思い思いに楽しんでいる
農学みたいな小柄な女の子も口の回りを血に染めて肉を頬張っている


554 :抜いたら負けかなと思っている :2005/10/15(日) 00:48:39 ID:dV4iq6yFO
秋の暖かな日差し。吹いてくる風が心地良い
刃物「いいもんだな。自然って」

農林水産業「自然?自然ねぇ」

農林水産業は困ったような笑顔で答えた

刃物「?なにかおかしいか?」

農林水産業は田んぼを眺めると話だした

農林水産業「刃物、この光景は自然じゃないよw
考えてもみろ。こんな広大な土地にただ一種類の植物が規則正しく生えている
こんなの自然じゃない。不自然さ。」

刃物に向き直って更に続ける

555 :抜いたら負けかなと思っている :2005/10/15(日) 00:49:22 ID:dV4iq6yFO
農林水産業「人が作った光景さ。他の生き物を駆逐してな
さっきの熊だって食べて成仏って言ってるが命を奪ったことには変わりはない
下手に手傷を負わせるのは危険だから確実にしとめるしかなかったがな・・・」

刃物「・・・」

農林水産業「この光景は俺達の先祖が生き残るために必死に戦ったなごりだ。ある意味生き物の宿命を表した歴史的遺産だよ。
結局、生き物は生きていくためには他の生き物を殺さなきゃいけない
だからしかたないとは思う。でも、感謝の気持は忘れない・・・
まあ、食糧に関わる人間としての心情だw」

556 :抜いたら負けかなと思っている :2005/10/15(日) 00:50:05 ID:dV4iq6yFO
話終ると照れ隠しに農林水産業はおどけた様子で笑った
刃物も微笑む。そこに飛んできたのは、一匹の赤とんぼ。

農林水産業「お、秋だなwww」

日本史「秋津ね」

刃物「あきつ?なんだそれ?」

日本史「とんぼのことよ。日本はね、秋津島とも呼ばれるの。
虫の名前がついてる国なんて日本ぐらいだって昆虫が喜んでたなw」

農林水産業「趣味クラスの昆虫かwそりゃ喜ぶよなw」

刃物「なんでとんぼなんだ?」

日本史「とんぼは幼虫の時は水の中にいるでしょ?
肥沃な大地と綺麗な水がなきゃ育たない。その象徴なの」

557 :抜いたら負けかなと思っている :2005/10/15(日) 00:50:47 ID:dV4iq6yFO
農林水産業「へ〜。」
日本史「とんぼが多数飛び回るほど豊かに実る国・・・
かつて日本に移住してきた人々は、とんぼの姿に胸を踊らせたでしょうね
ここでなら、家族を飢えさせることはないって」

刃物「その先に産まれたのが、この光景か」
日本史「人々の・・・生き物の必死な戦いの物語。それが歴史。
ご先祖様に感謝しなきゃねw」

農林水産業「・・・恵みを与えてくれる自然にもな」

日本史「日本人は古来からそう思ってたみたいね。
生きていけるのは、自然の恵みがあればこそ
だから日本は八百万の神々を信仰した」


558 :抜いたら負けかなと思っている :2005/10/15(日) 00:52:55 ID:dV4iq6yFO
農林水産業「いただきますってのも、命を頂くって意味があるからな
自然への感謝と敬意・・・大切にしていかなきゃな」

刃物「感謝と敬意か・・・」

西日に傾き始めた太陽が、紅葉に染まり始めた山々を柔らかく照らしていた・・・

〜食事会が解散して・神殿〜

刃物「失礼します」

神社・仏閣「は〜い」

刃物「ごめん、またせたね。包丁、研ぎ終ったよ」

神社・仏閣「あ、ありがとうございます」

刃物「それから、お土産」

刃物が差し出した包みの中には

神社・仏閣「あ、松茸!」

559 :抜いたら負けかなと思っている :2005/10/15(日) 00:53:54 ID:dV4iq6yFO
刃物「食文化クラスの連中がわけてくれたんだw
・・・それから、一つ頼みごとしていいかな?」

神社・仏閣「?なんですか?」

刃物「これ・・・」

刃物の手には数本の稲穂がにぎられていた

刃物「神殿に、供えてくれないかな?」

神社・仏閣「もちろんですよ。ありがとうございます。
でも、急にどうなさったんですか?」

刃物「いや・・・ちょっと思うことがあってね・・・」

全ての生き物と自然に、感謝と敬意をこめて・・・



560 :抜いたら負けかなと思っている :2005/10/15(日) 00:54:35 ID:dV4iq6yFO
〜茶室・夕方〜
伝統芸能「じゃあ、今日はこのぐらいにしておきましょうか?」

チクリ「はい。ありがとうございます」

美術鑑賞「驚いた。筋がいいねw」

伝統芸能「お茶会が楽しみですね」

チクリ「いやいや、そんなことは・・・これからもよろしくお願いします」

伝統芸能「はいw」

チクリ「それじゃ、失礼します」

伝統芸能「はい。お気をつけて。がんばりましょうねw」

美術鑑賞「またね!」
〜廊下〜

チクリ「♪〜」

薬・違法「よう」

違反の潰し方「随分ご機嫌だなw」

561 :抜いたら負けかなと思っている :2005/10/15(日) 00:55:21 ID:dV4iq6yFO
チクリ「よ!いやいや、そんなことないよw」

違反の潰し方「説得力ねーwwwww」

薬・違法「まだ続いてるんだな」

チクリ「まあなwどうした?」

薬・違法「ああ、ちょっと聞きたいことがあるんで来てくれないか?」

〜屋上〜

チクリ「で、なんだ?」

薬・違法「噂になってるTIAに抗争の話、あれはまじか?」

チクリ「・・・ああ、俺の情報網によるとまちがいないTIAは一部すでに動き出してるようだ」

違反の潰し方「マジか・・・住みにくい世の中になっちまうな」

薬・違法「抗争の方はどんなぐあいだ?」

562 :抜いたら負けかなと思っている :2005/10/15(日) 00:56:03 ID:dV4iq6yFO
チクリ「かなりやばいな。色々な奴が暗躍してる・・・
海外の奴も含めて今までにない規模の抗争になるな」

薬・違法「すごいことになるな・・・」

いいながら薬・違法、違反の潰し方は煙草に火をつけた

違反の潰し方「吸うか?」

チクリ「いや、いま煙草やめてんだ」

薬・違法「かーっ、随分変わったな」

違反の潰し方「で、どうするんだ?」

チクリ「?なにが?」
違反の潰し方「伝統芸能とかが抗争に巻き込まれた場合だ
助けに行ったとして、お前の本性をみたらみなどう思うか・・・」

563 :抜いたら負けかなと思っている :2005/10/15(日) 00:58:06 ID:dV4iq6yFO
薬・違法「しょせん俺達は裏社会クラス・・・彼等になじめるとは思えない」

チクリ「・・・わかっているさ・・・すまんが明日も早いんだ。帰るよ」

階段の方に足を進めるチクリ

薬・違法「チクリ!」
立ち止まったが、チクリは振り返らない

薬・違法「わかっているな・・・割れた卵は、元にはもどらないんだぞ・・・」

返事をせずに、チクリは階段を降りていった
カッカッという足音が遠のいていく

二人はフーッと煙をはきだした

夜のとばりが降りる中、冷たい一陣の風が、学校の中を駆け抜けた・・・




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