■トップに戻る■ 前のページ『三戦編』へ 次のページ『VIP事情 1』へ
ロボット編 2
- 845 :抜いたら負けかなと思っている :2005/11/13(日) 23:37:09 ID:/0LJnQz3O
- *放課後・図書室
ガラガラ
一般書籍「おや、早いね」
児童書「一般書籍君には敵わないよ、いつの間にここにたどり着くんだろ?」
一般書籍「まぁ人には秘密の一つや二つはあるって事で。 そういえば絵本ちゃんは?」
児童書「お母さんとお買い物だよ」
ガラガラ
軍事「本を返しに来た」
児童書「バルジ大作戦…やっぱり軍事君は戦争モノが好きなんだね」
一般書籍「いやいや…中にはかなり真面目な内容の本もある。 何故戦争が起こるのか…政治的に解釈した物とかね」
児童書「へぇ〜…」
- 846 :抜いたら負けかなと思っている :2005/11/13(日) 23:38:55 ID:/0LJnQz3O
- 一般書籍「そうそう、これだ…この前頼まれた本」
軍事「"失われた勝利"か。 借りていこう」
一般書籍「じゃあこの図書カードに記入して」
ガラガラ
児童書「あれ、ロボット君。 何を借りに来たの?」
ロボット「ああ、本じゃなくて部品のカタログをちょっとね。 例のアレはもう他のメンバーに任せてあるし」
軍事「もうそこまで進んでいるのか…」
児童書「動かす時はぜひ見せてね、絵本も楽しみにしてるからね」
ロボット「そうだな…ん、児童書さんの持ってる本は?」
児童書「オズの魔法使いだよ。 返そうと思って」
- 847 :抜いたら負けかなと思っている :2005/11/13(日) 23:40:08 ID:/0LJnQz3O
- ロボット「懐かしい。 どんな内容だったかな…?」
児童書「ドロシーって女の子が、かかし・ブリキのきこり・ライオンと一緒に冒険をするお話。
一般的に知られてるお話とは別に10冊以上のエピソードが出版されてるんだよ」
ロボット「ほぅほぅ…」
児童書「でね、今言った三人の仲間はそれぞれある物を求めながら旅をするの」
ロボット「その物とは?」
児童書「かかしは脳みそ、ブリキのきこりは心、ライオンは勇気…」
ロボット「………」
児童書「あ、ごめん…私ついまくし立てちゃって。 一般書籍君、返すよ」
- 848 :抜いたら負けかなと思っている :2005/11/13(日) 23:42:38 ID:/0LJnQz3O
- 一般書籍「はい確かに。 絵本ちゃんによろしく」
児童書「うん、わかった」
軍事「では自分も見回りして帰ろう」
ガラガラ
一般書籍「ああ、カタログだったね。 昨日最新のやつが届いたから…」
ロボット「今の本、貸してくれるかな」
一般書籍「珍しいね。 ならこの図書カードに…」
*理系クラス
ガタン
ウィーン…バチッバチッ!
土木・建築「半分以上は外装の取り付け終わったな」
電気・電子「この分ならあと一週間くらいで完了するだろう」
物理「あぁ、ここまでくれば完成同然だ」
スタスタ…
ロボット「………」
- 849 :抜いたら負けかなと思っている :2005/11/13(日) 23:44:57 ID:/0LJnQz3O
- カタカタカタ…
シミュレート「〜♪」
ロボット「お疲れ、コーヒーだ」
シミュレート「ありがとう。 良いパーツあった?」
ロボット「一応。 まだ設計図の段階だけど…ときにシミュレート…」
シミュレート「ん?」
ズズッ…
ロボット「機械に心が在ると思うか?」
シミュレート「ブッ!!」
ロボット「オーバーなリアクションだな、全く」
シミュレート「あ〜くそ、ディスプレイが汚れたじゃないか。 というか本気で言ってる?」
ロボット「まあね…変な話だが」
- 850 :抜いたら負けかなと思っている :2005/11/13(日) 23:46:40 ID:/0LJnQz3O
- シミュレート「"感情もどき"なら出来る。 だけどロボットの言うのが人間と同じ感情なら…今はムリ」
ロボット「やはり、そうか…」
シミュレート「学習型のプログラムを組んで物事を覚えさせる…失敗すればそれ相応のリアクションをするようにまたプログラムを組む…
他人が見て感情が在るように見える機械は近いうちに実用化されるだろうね。
だけど、そもそも"心"の定義というのが未だに定まっていないんだ」
ロボット「そうだな…我々エンジニアや生物、文系の哲学、心理学…きっと意見はバラバラになるんだろうな」
- 851 :抜いたら負けかなと思っている :2005/11/13(日) 23:47:27 ID:/0LJnQz3O
- シミュレート「否定的な事言っちゃったけど…」
ロボット「ん?」
シミュレート「個人的には実現出来ると思う。 昔からの人類の夢の一つだしね。
夢を叶えるのもエンジニアの仕事の内でしょ」
ロボット「理系クラスが言う事じゃないな」
シミュレート「お互い様。 あんな子供じみたロボット作っちゃうんだから」
ロボット「まあ…理屈じゃない所もある。 アレを造るのは楽しかったし」
シミュレート「それだよ、理屈だけで物事を進めるのは機械でも出来る事。
可能性は0じゃない、楽しんでやらなくちゃ」
- 852 :抜いたら負けかなと思っている :2005/11/13(日) 23:49:44 ID:/0LJnQz3O
- ロボット「そう言われるとやる気が出てきた。 やれるだけやってみよう…!」
シミュレート「そういう事、用があったら呼んで。 今はアレの最終調整やってるから」
ロボット「わかった」
スタスタ…
ロボット(心…可能性…か……)
「…きっと…見つかります……」
ロボット「ああ、ありがとう」
シミュレート「何も言ってないんだけど…独り言…?」
■トップに戻る■ 前のページ『三戦編』へ 次のページ『VIP事情 1』へ