|
■
家が遠いこともあり1年に1度くらいしか会わなかったけれど、 ブーンは優しいお祖母ちゃんが大好きでした。 バイト先に連絡を入れると、とるものもとりあえずブーンは母の実家へと向かいました。 ( ^ω^):遅くなってごめんだお。 ブーン母:ブーン、よく来てくれたわね。さあ、お祖母ちゃんに挨拶してらっしゃい。 座敷の上座にはお祖母ちゃんが静かに横たわり、柩に入れられるのを待っていました。 ( ^ω^):お祖母ちゃん、僕だお。ブーンだお。 ブーン祖母:・・・ ( ^ω^):しばらく会いに来れなくてすまなかったお。ゆっくり休んでほしいお。 ブーン祖母:・・・ ブーンは祖母の手にそっと自分の手を重ねました。 冷え切った祖母の手がブーンの心を締め付けます。 お通夜の晩を祖母の眠る部屋で過ごし、今日はいよいよお葬式。 お祖母ちゃんの柩が、火葬場に向かう霊柩車に積まれていきます。 ( ^ω^):お祖母ちゃん、行ってしまうお。 ブーン母:・・・ ( ^ω^):お母さん、僕らもそろそろクルマに乗るお。 ブーン母:・・・うっうっ・・・ ( ^ω^):!? 涙など滅多に見せないお母さんが肩をふるわせて泣いていました。 無理もありません。お母さんは生みの母親を亡くしたのです。 もし僕がお母さんが亡くしたら・・・ブーンは想像しただけで悲しくなりました。 ( ^ω^):お母さん・・・元気出すお。 ブーン母:・・・ ( ^ω^):お祖母ちゃん、きっとお母さんがいて幸せだったお。 ブーン母:・・・ ( ^ω^):だから、僕もお母さんを幸せにするお。約束するお。 ブーン母:ブーン・・・。 ( ^ω^):僕、頑張ってきちんと就職するお。そして広い部屋に引っ越して、お母さんと一緒に暮らすお! ブーン母:・・・うっうっ・・・ ( ^ω^):だからもうクルマに乗るお。最後までお祖母ちゃんを見送るお。 ブーン母:そうね。ありがとうブーン。 こうしてブーンは前を向いて歩いていく決心をしました。 そして母親も、息子が本当の意味で自立したことを知ったのです。 おしまい。 |