家が遠いこともあり1年に1度くらいしか会わなかったけれど、
ブーンは優しいお祖母ちゃんが大好きでした。
バイト先に連絡を入れると、とるものもとりあえずブーンは母の実家へと向かいました。

( ^ω^):遅くなってごめんだお。
ブーン母:ブーン、よく来てくれたわね。さあ、お祖母ちゃんに挨拶してらっしゃい。

座敷の上座にはお祖母ちゃんが静かに横たわり、柩に入れられるのを待っていました。

( ^ω^):お祖母ちゃん、僕だお。ブーンだお。
ブーン祖母:・・・
( ^ω^):しばらく会いに来れなくてすまなかったお。ゆっくり休んでほしいお。
ブーン祖母:・・・

ブーンは祖母の手にそっと自分の手を重ねました。
冷え切った祖母の手がブーンの心を締め付けます。





お通夜の晩を祖母の眠る部屋で過ごし、今日はいよいよお葬式。
お祖母ちゃんの柩が、火葬場に向かう霊柩車に積まれていきます。

( ^ω^):お祖母ちゃん、行ってしまうお。
ブーン母:・・・
( ^ω^):お母さん、僕らもそろそろクルマに乗るお。
ブーン母:・・・うっうっ・・・
( ^ω^):!?

涙など滅多に見せないお母さんが肩をふるわせて泣いていました。
無理もありません。お母さんは生みの母親を亡くしたのです。
もし僕がお母さんが亡くしたら・・・ブーンは想像しただけで悲しくなりました。

( ^ω^):お母さん・・・元気出すお。
ブーン母:・・・
( ^ω^):お祖母ちゃん、きっとお母さんがいて幸せだったお。
ブーン母:・・・
( ^ω^):だから、僕もお母さんを幸せにするお。約束するお。
ブーン母:ブーン・・・。
( ^ω^):僕、頑張ってきちんと就職するお。そして広い部屋に引っ越して、お母さんと一緒に暮らすお!
ブーン母:・・・うっうっ・・・
( ^ω^):だからもうクルマに乗るお。最後までお祖母ちゃんを見送るお。
ブーン母:そうね。ありがとうブーン。

こうしてブーンは前を向いて歩いていく決心をしました。
そして母親も、息子が本当の意味で自立したことを知ったのです。


おしまい。