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<地盤推測>
私が自宅を建てる2年前に、小学校からの友人が土地を買って自宅を建設しました。そこは昔からあった部落なのですが、縁もゆかりもない人間が、昔からある部落に土地を求めて家を建てるのはいろいろ難しいのだそうです。知りませんでした。やはり、新参者は新興住宅街に土地を買うのが簡単なのですね。新興住宅街の造成地ともなれば、田舎のほうでは大抵田んぼなんかをつぶして造成します。当然、地盤がいいわけがありません。一般に考えれば、昔から公共施設の建ち並ぶ区域は地盤は悪くないはずだ、と予想できます。しかしそういうところにはなかなか手頃な物件はない。次に考えたのは市の土地開発公社による分譲地です。造成工事の質に対する基準が比較的手抜かりがない(可能性が高い)。このことから土地開発公社分譲地を買うことに決断しました。
今回選択した造成地は東西に長く延びた現場です。隣接している県道は西から東に向かって緩やかに下りになっています。西の端で確か海抜約95m。そこから東の端まで数mほど緩やかに下っています。(カーナビのGPS測位にて)この場合、低い所の地盤に柔らかい地層がたまっている可能性が高いと考えられます。また、大雨が降った時に低いところの方が当然不利です。さらに、北側の県道を境にして北側は地盤が固いことはわかっていたこと、南側に水路があり南側より北側の方がなんとなくいいかと考え、北西方向で南向きの土地にターゲットを絞ることにした。

スウェーデン式サウンディング調査によれば、結果、まずまずの地盤とのことでした。いやいや、よかったです。
<南向きの土地>
場合によっては玄関を北側にもってくることにより、南側の部屋が大きくとれるということもあります。しかしながら、@不動産としての価値。A北向き土地の南となりには、結局ぎりぎりに家が建つ。などから、南向き土地がベストと考えました。角地は車が複数置けていいのですが、防犯上はどうかなと。むずかしいところです。
<101坪>
土地は1回買えば、簡単には買い足しできないと思います。余裕のある土地の方がいいですよね。草取りは誰がすんのよ・・・
普通に建てるなら80坪あれば十分ですよね。現在、20坪ほどの庭が手付かずです・・・・・・。
<大通りよりは一本奥まった土地>
車の出入り、子供の遊び、など奥まった土地がいいかと思いました。
野球のボールがコロコロコロ・・・・、こんな時でも比較的安心感あり。家の前を通る車は大抵、20km/hぐらいです。
<間口>
間口の狭い土地はいけません。車の出入りは勿論のこと、庭や小屋のレイアウトが制限されます。
商業地に昔からある土地なんかですと、間口4間、奥行き15間なんてのがありますね。
どうなんですかね、設計が大変ですよね。
<ゴミステーションからは、つかず離れず>
ゴミステーションの目の前は近くていいのですが、においます。また、余計な仕事が増える可能性があります。ステーションから2〜3軒離れたところがベストと思います。
しかし、幸いにもゴミステーションにカラスがこないのでなによりです。
<街灯設置場所はやめとく>
夏になると虫がとんでくるので、私は避けました。また、鳥のフンなどもどうかわからないし。
もし、地震がきて、電柱がこちらにめがけて倒れてきたらいやだなあ・・・とも空想してみました。
<公共機関へのアクセス>
造成地の中でも、駅や学校への距離を考えた場所にすると、なお、ベストです。300mも違えば歩いて5分ぐらい違います。
<1階のドアと2階のドア>
「1階のドアは出来るだけ引き戸にしてくれ。」「2階のドアは普通のドアでいいいです。」よくありがちな注文です。わたしもありがちな注文をしました。この「ありがち」が大切です。言ってみないと実現しない場合もあります。既製ドアに比べてオーダー建具はコストアップですから。スタンダードノーマルな設計を目指して打ち合わせすることも、「失敗のない計画」には必要なんです。
<ドアの向き>
玄関ドアは、最初の設計では外から見て右側にドアノブが付いていました。これは、なぜかというと、玄関入って左側にシューズクロークがあるからです。なぜ左側かというと、左の和室にタンスとかを置くための60cmぐらいの踏み込みがあるからです。残りの約30cmがシューズクローク分です。外観シンメトリーの関係でそういう配置になりました。しかし、ここで私はドアノブを左に変更してもらいました。日本の玄関ドアは外国と違い、外からみて手前に引きます。狭い敷地の日本では玄関を少しでも広く使うための設計と思います。私の家族はみんな右利きです。右利きの人は、通常、カバンは左手に持って、右手でドアノブを握って引きます。鍵がかかっている場合でも、右手で鍵をあけ、そのまま右手でドアノブを引きます。人は、右手でドアノブを引いて体を建物の中に入れる時、左から右に向かって引くほうが引きやすいと思います。一方玄関から出るときはどうか。出るときも右手でドアノブを掴んだ方が出やすいのですが、出るときはドアを押すので、左手でも不自由は少ないと思います。まあこういう、どーでもいいところに、いちいちこだわりたくなるタイプなのです。m_
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同じように1階のトイレのドア。1階のトイレに向かう頻度は、風呂場側からよりも、リビング側からの方が圧倒的に多いはず。ならば、トイレのドアは、動線的には、リビング側から廊下を歩いていってこちら側からドアを引けやすいほうが望ましい、と考えたわけです。
<天窓が欲しいなあ>
1つでいいから天窓が欲しい。「天窓はなににつかうの?」 「はあ、星を眺めます。」ほんとにそうですか?年に1回、花火を見るときに使うくらいでしょう?でも、いいのです。後からは付けられないのだから、窓の実費代ですむこのときに言っておかなくては。しかしながら、この天窓、結構、暑いですね。ひとつにしておいてよかったです。
天体観測の趣味があれば、ロフトと天窓は必須アイテムでしょうな。
<有線LANの先行配線>
最近の流行は無線LAN。しかし私は出来るだけ無線は使いたくありません。なんでなんで??
@無線LAN環境は場所と配置、近所の電波状態に左右されるような気がする。スピードも変る。
ALOG-INにはパスワードがいるとはいえ、コンピュータに詳しい近所の人からハッキングを受けるかもしれないのは怖い。
Bただでさえオール電化住宅になってしまったのに、これ以上の電磁波は出来るだけ減らしたい。
C無線はいつでもできるけど、有線はこのときだけしかできない。
最近はマルチメディアBOXなるものが流行していますが、中にいれるルータやハブ、電話架台などはオプションです・・・大抵。
しかも高い。「装置はいいから、配線だけしてくれ」とお願いいたしました。
また、ルータ内蔵モデムも時代によりいいものが出るかもしれないので、交換できるようにいたしました。
<ホームシアター用配線>
シアターの配線ねえ。いやいやいや、フレキ管が細かった。5.1chにする場合は、フレキ管に通すケーブルの本数も考慮しておきましょう。
それから、サブウーハー用の配線もしておけば、なお、最高です。
<飾り壁>
玄関から入って正面の壁をどうするか、業者さんとそうだん。
業「壁の周りをつけ柱でまわしますか?」
W「飾りのため?」
業「そうです」
W「周りをつけ柱で囲う。絵なんかかざる。ようするに奥行きのない床の間を作るということですね。」
業「まあ、そーです」
W「なるほど、それはGOODアイデア。ですけど、つけ柱は結構うるさいですね。エコカラットを腰から上にはったらどうでしょう?」
業「いいかもしんないですな」
で、エコカラットを貼りました。結果、絵を飾らなくても、壁だけでもインテリア性がでていて、なかなかいいデキです。
なお、エコカラットの下、飾り台は、社長から材料(欅)を提供していただき、自分で曲線加工をいたしました。
この曲線のラインがいいんだな・・・。(頭、大丈夫か?)
<ベランダの配水管>
1階の天井をめいいっぱい下げていただく関係で、ベランダの雨水配管をどう処理するか話をいたしました。
1日ほど考えて三角のボックスをつくっていただくことにしました。四角じゃかっこ悪いんだな・・・・これが。
<勝手口>
勝手口は当初の計画ではコンクリートの足元とつけ屋根のみでした・・・・・が、
@外から丸見え
A雪が降ったときなど
B強風の場合もあるので、風は通すように。
といったことからラチスを追加でつけていただくことにしました。
温水器も隠せて、値段以上にGOODだと思います。
<1階の床>
「無垢のフローリングを貼る」。いい響きですよね。しかしながら、この無垢フローリング、@値段が高いA貼り手間がかかるB冬と夏とでは伸び縮みするC伸び縮みすると床なきする・・・など一筋縄にはいきません。それでもやっぱり張りたい無垢!いろいろ探した結果、1階は落ち着きのあるナラ無垢といたしました。
<2階の床>
2階は工務店さんのおすすめJBカリン無垢。輸入のカリン材ですね。非常に硬い木なのですが、裸足で歩いた感じに温かみがあります・・・あら不思議。値段はナラ無垢よりちょっと安めですが、パインより高価です。パインは木が柔らかいので、裸足にやさしい感じがしますが、傷がつきやすいので注意が必要です。
<1階の天井>
1階の天井は玄関からリビングダイニングにかけてレッドシダーを貼っていただきました。杉の仲間ですよね。クロスよりもシックな感じになります。
<2階の天井>
2階は基本的に天井は張りません。傾斜天井の現し仕上げです。ロフトのあるところは、パイン羽目板を張っていただきました。傾斜天井現しにすると、部屋が広く感じます。
<外壁>
1階部分はオーストラリア乾式レンガを張っていただきました。コストがかかることと、貼り手間がかかることが難点です。2階部分まではコストが回らず、サイディングを貼っていただきました。
<1階のクロス>
1階に使われたクロスは紙クロスです。材質的には珪藻土練りこみとかだったような気がします。クロスの値段は同じですが、貼り手間が余計にかかります。また、紙クロスはビニールクロスと比べて寿命が短いと考えていたほうがいいようです。一応、「天然素材」ということで・・・・・。
<大黒柱>
工務店さんのご好意でケヤキの大黒柱を立てていただきました。なかなかりっぱです。
<床柱>
床柱はエンジュという柱らしいです。(詳しくはわかりません)自然素材にこだわるため、表面のテカテカを剥がして施工していただきました。これもなかなかりっぱです。
<上がり框>
くるみって言ったかな?くりって言ったかな?ちょっと覚えていませんが工務店さんおすすめ材料で作っていただきました。くるみかな?
<建具の扉>
建具の扉のうち一部のものの話。「Wさん、建具の扉のデザインどうします?」「天井のレッドシダーを流用してデザインしてください」「了解」
これが、なかなかいい出来ですごくいい感じに作っていただきました。さすが建具やさん。
<長方形な家>
コストのかからない建物は、凹凸が少なく、総二階。この言葉に忠実に設計したところ、長方形な建物になりました。まあヨーロピアンデザイン的でいいかなと。
<45cm広げる>
最終的に建物の幅を45cm広げることに。トイレは90cmでは狭いので少し広めにしたい。階段もメーターモジュールよりも少し広めにしたい。風呂は1坪タイプでなく1.25坪タイプがいい。リビングは2間幅だとテレビとか置いたときに狭く感じるので少し広めがいい。和室も6畳でいいが、家具などを置くスペースは別にとりたい・・・・・といったことを積み上げていった結果、幅が45cm広くなってしまった。
<閉鎖的な玄関>
開放的な玄関。玄関ホールの広い吹き抜け。リビングからつづく一体感。同じ広さでも、狭さを感じさせない。ユニバーサルデザイン。こういう設計が今時の新しい建物の主流ですよね。しかしながら、自分なりに考えました。こころの住まいという本を読んでみると、このようなくだりがでてきます。「長く住み続けられる間取り」。ここではパブリックスペースとプライベートスペースについて書いてありました。さらに風水や家相もちょっとは気になるので、それもあわせて読んでみると、「玄関から階段が見えない」「直線の階段でなく回り階段がいい」とあります。家相でいえば、直線的な階段は足を踏み外したときに危ない。風水で言えば、階段の見える玄関はそこから福がにげる・・・。となるのでしょうか。そしてパブリックスペースの関連。お客さんがどれほど来るかはわかりませんが、例えば、家族の人がいつも元気だとは限りません。風をひいて寝込んでいて、畳の部屋に布団をしいて寝ることもあるかもしれないし、パジャマのままトイレとかにうろうろするかもしれません。脱衣所で服を脱いで風呂に入ればいいのですが、小さい子供が畳の部屋で服を脱いで風呂に走っていくかもし
れません。以前に私がアパートに住んでいたときはそんな状態でした。しかしアパートでは玄関のすぐ目の前にトイレがあって、そのまたすぐそばに風呂があって、脱衣所がない状態でした。宅配便でもきたものならお手上げです。それで、玄関からは中が見えないような設計といたしました。玄関に入って正面の脇も引き戸で仕切りました。写真そんなわけで結構閉鎖的な玄関になってしまいました。いちおう、引き戸3枚を開けておくと、多少、開放的な感じになります。デメリットは面積を食うことですね。
<リビングの天井高>
当初、何枚かの設計を描いてみて、「一箇所ぐらいは吹き抜けがほしいなあ」と思っていました。まあ、吹き抜けは実現しませんでしたが、その代わりにリビングの天井を50cmほど高くしました。部屋の広さをイメージするためと、シーリングファン付きの照明を付けるためです。
<洗濯機を置く場所>
脱衣所・洗面所は、風呂と同じ1.25坪なのですが、洗濯機を置くと、でっぱって邪魔になります。それで、和室の床の間を45cm縮めて、脱衣所側の洗濯機を置く場所を45cm分ひっこめました。これはなかなかだと思います。
<2Fホール>
2Fのホールはホームシアター設置場所と考えていたのですが、結局、蓄熱暖房機も置いているものですから、ホームシアター利用25%、洗濯物干し場利用70%、その他のいろいろな作業に5%てなところです。でもまあ重宝しています。多目的ホールは結構便利ですよね・・・部屋にしてしまうより。
<主寝室の入り口>
主寝室の入り口ですが、当初、部屋にドアをつけて、部屋の中からウオーキングクローゼットに行けるようにとの設計をしていました。しかしながら、あーでもない、こーでもないといろいろ考えているうちに、部屋とクローゼットの間あたり(90cm幅の収納場所)の前にドアをつけることにしました。これは、きっと部屋のドアは普段は閉めないだろうと考えたからです。こいつは当たりでした。我が家では2Fの蓄熱式暖房機もエアコンもメインの機械は中央のホールに置いてあります。寝ているところに直接あたらないほうがいいだろうと考えたからです。なので、ドアを閉めると、夏は暑く、冬は寒くなります。必然的にドアは開けっ放しにしてあります。そうすると、部屋に直接ドアが付いているより、ちょっとずらして収納場所の前あたりにドアが付いているぐらいがちょうどいいのです。
<タンス部屋>
うちの実家は木材屋だったので、タンス部屋には施主支給で桐板を貼っていただきました。貼り手間代もかかって、かえって高いぐらいでしたが、もう、仕事はやめるということだったので、「残す」意味もあって貼っていただいた次第です。
<外断熱>
断熱をどうするか。これが難しい。工法はたくさんあります。日本のグラスウールはだいたいが黄色いやつですね。私はスピーカー製作も忘れたころに時々するのですが、高校生のころ、お金もなくて、エンクロージャー内に使っていたのは、建築用のグラスウールでした。なにしろ安い。吸音効果もありますし便利な材料でした。しかし、悪いことに乾燥状態で10年ぐらいたつと劣化するんですね。劣化したグラスウールは軍手をはめて掴むとパラパラとくずれてきます。このパラパラが空気中に舞うんですよね、軽いから。暗い部屋でカーテンを10cmぐらい明けて日が差している方向を見ると、空中のほこりが見えますが、グラスウールはキラキラと舞います。これが目に入ると痛いんだんな。どこかの展示場に行ったとき、その展示場が新築からしばらくたっていて、しかも施工が悪く、このキラキラ状態でした。あそこで説明している店員さんはなんともないのだろうか?びっくりですね。もちろん、施工がよければ、こんなにひどいことはありません。また、ピンク色した密度の濃いグラスウールもあります。(北欧?)10k品とか16k品とか20k品とか種類もあります。壁の膨らみもありませ
ん。なんといっても施工が安い。200万〜300万ぐらい違ったりします。やはり断熱工法は「どれがベスト」はなく、その土地の気候にあったものでよりベターなものをチョイスする・・・ということになるのでしょう。柱の間に発泡充填する方法(ダイワ・FPなど)や柱の間にポリスチレン系のボードなどをはめ込む(スモリ)工法もあり、どれも悪くないと思います。ただ、セルロースファイバーは人によっては好き嫌いがありますよね。完璧な断熱なんて存在しないと思います。
窓をどうするか、これは大きな問題です。外断熱でも内断熱でも断熱された壁が機能していれば、熱損失のほとんどはガラス窓によります。熱伝導率の大きいのはまず金属ですね。アルミはすぐ熱を伝えます。次が樹脂サッシです。もっとも伝わりにくいのは木ですが、木製サッシは日本製にも存在しますが高価なのが欠点です。それに経年によって塗装が必要になってくるかも知れません。スウェーデンオスト社製3層サッシを使っているビルダーさんは数多く存在しますが、日本では、はきだし用に使う引き戸タイプがないのが欠点ですね。これも一長一短ありますが、今回は断熱性能を重視といたしました。