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屋久島合宿あれこれ

M.K

7/24(金) 1日目
おそるべし黒潮,そしてトイレの友
 待ちに待った屋久島合宿!
 電車に揺られ,遅刻のめぐちゃんも無事たどりつき,ようやくフェリーに乗る.
 皆大ハシャギの中,ひろむ啓くんは夜景をカシャカシャ,カメラにおさめている.後にこのカメラに悲しい運命が待っているとも知らずに….
 さて,私もお風呂に入り,グッとビールでも飲むか!と歩いていると,先着3名.敬子さん・小坂さん・吉浦さん.皆考えることは同じか.すでに3人はほんのり赤い.さっそく仲間に入るが,酒に酔う前になんと船に酔った私.黒潮をなめていました….あまりに激しく揺れるので本当に気分悪くなりトイレへ向かうが,その道のりさえつらく険しい.ようやくトイレへ着き,事を終え,ふとあたりを見ると,青い顔の人達が数名立ちつくしている.
 「吐きました?」とたずねると「はい,2回も.」との返事.「大丈夫ですか?」「ええ,だいぶ.」「お大事に.」初対面なのにお互いのつらさをわかりあい,励ましあったこの女子トイレでの出来事を私は一生忘れないであろう.黒潮のおそろしさとともに….

7/25(土) 2日目
@スクープ
 カシャ!!まぶしい!目を覚ますとそこにはカメラが.「やったぁ!」ときみちゃん&おみくん.しまった,寝顔を撮られてしまった.不覚.幸いよだれはたらしてなかったから,まぁいいか.

Aトビウオのとび方
 フェリーを降り宮崎からトッピーというジェット船に乗る.海を見るとトビウオが!聞けばトビウオはたいてい100mとび,すごいものは300mもとぶらしい.300mって1Kmの1/3?!「まさかー!あのヒレをパタパタしてとぶの?」ときく私に,スタッフと子ども達の冷たい視線.そんなわけないよね….でも本当に300mもピューンととぶのだろうか?この手ではからないと信じられない!

B自然と共に生きる寺本家の人々
  〜犬より速い?ようたくん〜

 ザーッ,いやザバーッという大雨の屋久島.まず目指すは寺本さんのお宅.寺本さんは数年前まで京都の吉田山に住んでおられ,敬子さんとは古くからの知りあいで,今日はわく星学校のためにお昼ごはんを用意して下さっているらしい.レンタカーで2往復.ドライバーはスタッフの山口さんと小坂さんである.
 寺本さんのお家はお父さんの手作りでとっても素敵.寺本家の5人の子ども達もとっても素敵.長女のみなみちゃん,次女のまいちゃんは,お茶を出してくれたりとしっかり者,長男のようたくんは敬子さんによると"犬より走るのが速い"らしい.三女のふうこちゃんは四女でまだ赤ちゃんのあきらちゃんをおんぶし,私たちに山を案内してくれる.
 「サルや!」とわく星の子たちが声をあげる.屋久ザル発見.近頃観光客がエサをやったり,いっせい伐採により自然のエサがなくなったことが原因でサルたちが人里に入りこみ畑などを荒らす問題が出ている.人間とサルが共存していけるような屋久島であってほしいと思う.
 ところで後日ようたくんに,本当に犬より速いのかきいてみると「それはいいすぎ.」とのこと.やっぱり話を大きくしていたわく星のボス.

7/26(日) 3日目
@いなか浜
 本日は屋久島めぐり.2班に分かれる.わく星の子ども達と吉浦さんを乗せ小坂ドライバーにより車は出発.環境文化村センターを見学し,いなか浜へ.一面砂浜.はだしでも全然痛くない.車内でそそくさと着がえる.吉浦ママの水着姿とってもかわいい.波が思ったより高く,海に入っても5m以上先には行けない.でも「来るぞ!来るぞ!」ドッカーン.波に乗り上げ子どもも大人も大はしゃぎ.

A赤ちゃんだっておさしみが好き
 昨日に続き寺本さん,宮沢さんのお世話になる.新鮮な魚を食べさせていただき,バーベキュー大会."わく星の子も魚をさばいてみよう"なんていう計画もむなしく,海で泳ぎ,釣りに夢中の子ども達….
 寺本家のプリンセス四女のあきらちゃんは,ヤドカリで遊びながら,大きなイカのおさしみをガブリ.丸裸でイカをほおばるあきらちゃんにものすごいたくましさを感じたのでした.

7/27(月) 4日目
@人魚気分
 海で泳ぎっぱなしの1日.昨夜から熱のあるゆうきくんは安静にしている.海にもぐると赤や青・黄色と色とりどりの熱帯魚たちが泳いでいる.タイドプールにつかると,私の周りにもたくさん寄ってきて,まるで人魚になったよう.ボーッと心地よくひたっている私に「水中メガネ貸して!」と大きな声が.もう!人魚になってたのに.

Aなんておいしいんだろう
 夕食のカレーを子ども達だけで作る.たけちゃん,めぐちゃん,きみちゃんをリーダーに各自自分の役割をがんばってくれた.普段はめんどくさがりの啓くんも「玉ネギ切ったで.」と得意顔.少し辛めのカレーやカボチャカレーの出来上がり!すごくおいしかったよ.

Bゆうきくん・おみくん・じゅんちゃん down
 連日のハードスケジュールのせいか,ゆうきくん・おみくんが熱を出ししんどそう.じゅんちゃん・たけちゃんも日焼けで背中が痛々しい.明日には皆治りますように,と流れ星に願う.

7/28(火) 5日目
@子ども達の気使い?!
 屋久島環境文化研修センターでお世話になる.まずはバスに乗り"大川の滝"を見学.あまりの大きさに皆大騒ぎ.しかしセンターのお姉さんに突然画用紙を渡され「絵や感想を書いて下さい.」と言われ,いっせいに「え〜!」と露骨に嫌がる子ども達.しかしー,全員書きました.「へえ,こういう気使いできるんだ.」と少しビックリ.うれしさ半分,悔しさ半分.(わく星学校でもその気使い少しは見せてね….)
 その後,中間のカジュマルと屋久杉ランドを見学.「うわ〜」とか「ほ〜」と感動する中「あー」と言う声.啓くん,カメラを川に落としてしまう.今まで撮った写真は水の泡….

A人工衛星に願いを
 夕食後はナイトハイクをする.夜の自然におじゃまするので,そーっと山の中を歩く.耳を澄ませば様々な音が聞こえて,心が穏やかになる.じゅんちゃんとペアを組み,道に寝転び空を見上げると無数の星が輝く.星は上でなく,目の前にも上にも後ろにも見える.つまり低い空にも輝く星がはっきり見えるということ.流れ星もたくさん見えた頃,ふと気付く.「あの流れ星,遅くない?」と.すごくゆっくり流れる星が1つ.さっそく「お願いいっぱいしよう.えーっと,彼・彼・彼.敬子さんの分も…」必死になってる私に小坂さんが一言,「あれ,人工衛星だよ.」なーんだ.

B何者?!
 子ども達がテントで寝静まった頃,どうも眠れなくて外に出ると,お兄ちゃん3人組が「腹減った」と座り込んでいる.突然もーちゃんが「ラーメン食お.」と,木の枝を集め火をおこす.そしてウーロン茶の缶に水をくみ,枝や丸太で缶をうまく固定し,お湯を沸かしながら枝で箸を作り,夜食タイム.何もないところから,たった数分間でラーメンを食べることに辿り着くこの工夫とたくましさ.のぶちゃんもしっかり戸締まりされたセンターの中から,自分のカバンとラーメンを取ってくる.どうやって取ってきたの?この2人は何者??

Cゆうきくんの入院
  〜小さな台風たち〜

 熱の下がらないゆうきくんが,大事をとって入院することとなる.お母さんと妹のかりんちゃんが付きそい,スタッフでは山口さんが病院まで車を運転するなど,皆とは別行動になる.
 弟の森矢くんと原樹くんは私たちと残ることになったのだが,まだ小さいのにお母さんのいない不安にも耐え,元気に過ごしてくれる.小坂さん,りかこさんにいっぱい遊んでもらって,ワーと騒いでいたかと思えば電池が切れたようにコテンッと寝てしまった2人.わく星の小さな台風でした.

7/29(水) 6日目
@山口さんは1人旅へ
 わく星は今日フェリーとバスに乗って帰路につくが,山口さんはあと3日残り,1人で山登りをするので,お別れとなる.この山登りについては,山口さんの原稿をお読み下さい.

A謎のヤンキー軍団
 フェリーで最後の写真撮影.敬子さんは拾ったサングラスをかけて満足気.そこで終らないのが,わく星学校のいいところ.「ちょっとメンチきろか?」「ウンコ座りしよか?」とワイワイ騒いでいるうちに,とうとう皆ヤンキーになってしまう.チーズ,カシャ!「あー,恥ずかしい!」と大きいお兄ちゃん達.まわりのお客さんもクスクス笑っている.窓の外には素晴らしい景色がひろがっているのに,どうしてこんな写真を撮っているのだろう,私たち….
 後日ものすごい写真が出来上がりました.興味のある人は敬子さんまでどうぞ.

7/30(木) 7日目
屋久島をふり返って
 午前6:40に大阪へ着き,それぞれ家路につく.長かったようで,あっというまだった屋久島合宿.海,空,星,そして自然が素晴らしく,屋久島に住む人々ものんびりしていてそれでいてたくましく,素敵でした.病気をしたりと大変なこともあったけれど,楽しかったこと,感動したこと,本当にたくさんありました.
 入院したゆうきくんも2日後には帰ってきて,今は元気一杯です.今回の合宿のテーマは「自主・自立・自律」だったのですが,子ども達も少しは意識してがんばってくれてるのかな?なんて思う場面もありました.
 そして私にとっては,今回の合宿もまた,子どもたちを通して自分の在り方を考えさせられるものであり,学ぶことの多い素晴らしい体験となりました.
 今度はステキな彼氏と行って,ロマンチックな星空を眺めたいなぁー.(まず彼氏を見つけなきゃ….)

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