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わく星学校のある日とまたある日(おまけの名言)

M.K

 わく星学校では、毎日の活動を、朝のミーティングで決定します。一応の大まかな予定は決まっているのですが、子どもたちとの話し合いによって、予定が実行されたり変更されたりします。そして子ども達はその話し合いの結果に責任を持ちます。自分が何をするか、何をしたいか、どこへ行きたいか、しっかり自分の意見や"Yes" "No"を表明し、その結果に責任を持つこと。これが今学期の目標です。「わく星学校は、敬子さんのもの。」ではなく、スタッフ、子ども達、親、みんなで作り上げてゆくものです。子ども達、そしてスタッフもその自覚と責任を持ち、日々の活動や学びに無責任にならないよう、豊かに意欲的に学び生きてゆきたいと思います。
 さて、そうした中で今わく星の子ども達が、日々何をどのように学んでいるのかを"ある日"をピックアップして紹介します。近頃はやっている、子ども達の名言特集もこっそり(?)教えちゃいます。

4/26(月) 晴
AM) ペットでゴー!(ペットボトルロケット作り)
 この日は、ペットボトルロケットを作ることが前もって予定されていた。もちろん子ども達にも異存なし。早速大きい子と小さい子がペアになり、ロケットを作り始める。「おい、マンガ読んでんとやれや!」「何してんねーん!」と大きい子たちは苦労しつつ、「えー、これどうやんの?」「お腹減ったしお弁当食べるわ。」と小さい子たちはマイペースで、とにかくお昼には全チームのロケットが出来上がり!さあ、お弁当を持って、鴨川へ出発。

PM)ペットでゴーゴー(ロケット発射)
 鴨川に着くと、早速お弁当。私とくぼちゃんは敬子さんの手作り弁当。めっちゃ豪華でビックリ。しかし一言「それ、今日の給料やし。」げっっ…。急いで腹ごしらえし、いよいよロケットを発射。1番手は、たけし&集平チーム。水を入れ、発射台にセッティングし、空気入れで空気を送りこむ。「よーし、いーぞ。いくでえ!」スイッチ オン!ビューン。めちゃめちゃ飛ぶやん。あまりに飛びすぎて、川に着陸してしまったロケットを、「川とびこみ隊」のしょうたろうとゆん太(ただゴムぞうりをはいてただけで任命された彼ら…)が拾いに行ってくれる。まわりで見ていたおじさんやカップルもビックリしていて、向こう岸にいたカップルはわざわざこっちの岸まで見学にくる。次はじゅん&ゆうきチーム。ハネをななめにつけたロケットは、さてどんな風に飛ぶのか?ビューン。これまたよく飛んだ。次はきみのり&ひろむチーム。散歩する人たちに当たると危ないから、と通りすぎるのを待って、さあ発射。ドーン。飛んですぐ墜落。頭にパラシュートをつけたのがミスだったのか…。次は「川とびこみ隊」チーム。これまたあっちこっち向き、ドーン、墜落。水の量や空気の入れ具合にもよるから次は飛ぶさ。さて、ラストはめぐ&めいちゃんチーム。小さなペットボトルで作ったミニロケット。ピューン。空気の量が少ないから、あまり遠くまでは飛ばないものの、きれいに真っすぐ飛んだ。その後何度か繰りかえすうちに、きみのりチームもしょうたろうチームもビューンと飛ぶようになった。そろそろみんながロケットにあきるかなという頃、私はパン屋さんへ向かっていた。ハトにあげるパンのみみをもらうために。心良くわけてくださったみみはとってもおいしそうで、1つつまみ食い、パクリ。「うまい!」とふと横を見るとなぜかゆうきが。食べ物のあるところにゆうきあり、か…。仕方ない、ゆうきにも1つあげる。ところが気付けばパンの袋はゆうきの手に。「あ〜、やってしまった!」と思った時には後の祭。子ども達はおやつのごとくパンのみみを食べまくり、とうとうからっぽの袋だけが残ったのでした…。かわいそうなハトさん達は、むなしく飛びたつ。ごめんよ。さてラストのロケットが飛ぶのを、みんなで見守り、今日の"ペットでゴー"はおしまい。少し壊れたり、汚れたロケットを大切に(?「おまえ持てや」「え〜、いやや」の声もちらほら)わく星へ持ち帰ったのでした。

4/26の名言(byゆうき)
私「ゆうき、パンのみみはハトのやで。食べるんならハトになりや。」
ゆうき「え〜。いーよ。」
敬子さん「さぁ、食べたあと、何してくれんにゃ?」
ゆうき「げっぷ」
ハトがげっぷするかっっ!

5/11の名言(byひろむ)
ガムテープで葉巻きを作り、うんこ座りしてたばこ吸う真似をしてたひろむくん。それを見て…
きみのり「何してんねん!おまえヤンキーか!」
ひろむ「ちがう、ちがう。僕モンキー。」
とうとう自分で認めてしまったか…。

5/12(水) 晴
AM)そうじ、念願のアイスを食べよう
 2日前、みんなで手作りアイスを作った。その日には固まらなくて、後日食べることに。みんなそれを覚えていて「アイス食べよーよ。」ばーっかり。だめ、だめ、その前にそうじです。話し合いをして、各自役割を決める。ちょっと待ってよ、私は話し合いに参加する間もなく、トイレに決められているのでした。ちぇっっ。めぐは、小さな子に指示し、きちんとみんなに役割を分担している。たけしは、台所をピカピカにした後、熱帯魚の世話までする。きみのりは、自分の所がおわると「他にすることない?」と、別の所を手伝っている。さすが大きい組だね、と感心。そうじが終ると、念願のアイスを試食。「うまい!」「おいしい!」とみんな大満足。よかった、よかった。もっと暑くなったら、今度はシャーベットを作ろうね。

PM)工作(ケーキのロウソク作り)
 そわそわして、工作スタッフの山口さんを待つ子ども達。と私。「ケーキのろうそくって何やろ。ケーキに立てるロウソクかなぁ?」「山口さん、B・D近いし、自分の為に作るんちゃう?」など期待をふくらませていると、ガラガラと戸の開く音。「来た!」さあ、ロウソク作りの始まり。
 工作には「3つの掟」がある。

 @やらなくてもかまわぬ
 A素手で立ち向かってもかまわぬ
 B自分の物を壊してもかまわぬ

 これには、きちんと「裏の掟」(本当の意味)が隠されている。知りたい方は、自分で考えるか、わく星の子どもたちに聞いて下さい。さて、ケーキのロウソクとは何だったのか?
 なんと、これ、ケーキの形をしたロウソクだった。まずは厚紙を、三角形の箱型にしなくてはならないのだが、これが難しい。厚紙を三角の箱にするには、定規やコンパスを使いこなせなくてはならない。ここでも大きい子が小さい子をそっと手伝う。しょうたろうは、めいちゃんの隣で、めぐは集平の隣で、それぞれ自分のことのように、真剣に教えてあげている。んー、なごやかな空気。次に型の中にロウを流し込むのだが、三段ケーキにしたい人は、1/3だけロウを流し、固まったらまた1/3、というようにやるので、なかなか根気が必要。せっかちな子は、固まる前に次のロウを流し込むので、色がまざって一色のケーキになってしまった。全員が型(カステラ部分)を作り終えると、次はデコレーション。白いロウを紙コップに入れ、割り箸で混ぜると大根おろしのようになる。これが生クリーム。そっと型の上にのせてゆく子、ベタベタぬる子、少ししかのせない子、全くのせずに「チーズケーキ」にしてしまう子。ケーキ1つ作るにしても、色んな個性が出て楽しい。ゆん太と集平は、ロウソク作りをしつつ、なぞなぞをとくのに必死。それでもロウソクケーキは、とっても素敵なのが出来上がった。全部、本物のケーキみたい。「これをお皿にのせておくと、誰かが食べちゃうね。」とみんなうれしそう。そういえばゆうきは、厚紙で型を作ってる時から、「おいしそ〜」と言ってたっけ。
 しかしロウソク作りは後片付けが大変。じゅうたんにはロウがいっぱいくっついてるし、机はカピカピだし、階段なんて誰かがご丁寧にロウを塗ってるものだからツルツル。必ず誰か1人は転ぶんだから。本日作ったロウソクケーキ、家に持って帰る子もいれば、バザーに売り出す子もいます.興味を持った方は、ぜひバザーに来て買って行って下さいね。

5/12の名言
きみのり「うわっっ、熱い。ロウめっちゃ熱い!」
山口さん「そら、ロウは熱いだロウ。」
うわ、山口さんがシャレゆーた。

またある日…
「やるならやる、やらないならやらない理由をしっかり述べよう」と言われてる子どもたち。
ひろむ「あ〜、鴨川行きたくないなあ。」
きみのり「行きたくない理由を1字以内で述べよ!」
ひろむ「ゲ」

またある日…
めぐ「私の辞書に不可能の文字は…、ある!」
ゆうき「僕の辞書にはおいしいものがある!」
それお料理BOOKやん…。

 と、このように日々子どもたちは素晴らしい(?)名言を出しつつ、のびのび活動しています。
 大きい組は、小さい子たちを助けたり手伝ったり、本当にたのもしくなってきました。小さい組は、山登りもへっちゃらになったし自分たちで遊びも見つけるようになったし、本当にたくましくなりました。まぁ、時折無責任だったり、自分勝手だったり、ずるかったりもします。それはその時その時に、しっかりお互いに向き合って、話していかなければならないことです。しんどい作業ですけれど。
 毎日山あり谷あり。楽しい日もあれば、気持ちののらない日もあります。だけど、「あ〜、今日はめっちゃおもしろかったなぁ!」という日が、子どもたちにもスタッフにも親にもみなさんにも1日でもたくさんあればいいなぁ、と思いつつ、今日も日が暮れました。

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