| ■三學院 |
真言宗智山派・金亀山極楽寺三學院と言います。創立年代は不詳ですが、元亀(1570年〜1572年)以前の開創と思われます。本尊は十一面観世音菩薩立像で平安中期の面影があり、慈覚大師の作と伝えられています。丈は1.65メートル(5尺5寸)で一木造りの金箔塗りです。天正19年(1591年)徳川家康より御朱印20石を受領し、歴代の将軍から保護されました。朱印状は12通現存。当寺は新義真言宗の古刹であり、近世以前から関東七ヶ寺の一つとして、また江戸時代には関東十一壇林の一つとして新義真言宗僧侶の教育機関を果たしていました。 |
| ■三蔵院 |
三學院末龍亀山無量寿寺と号し、古い縁起は明らかではありません。本尊は阿弥陀如来。文政年間に建てられた堂宇は、昭和20年4月13日午後11時頃、敵機の焼夷弾により焼失しました。この時、本堂にあった観音堂の本尊も鳥有に帰しました。その後昭和26年に假本堂が建てられ、昭和57年5月篤信の壇信徒によって耐火構造の新しい伽藍になりました。 |
| ■長泉院 |
甘露山長泉院は真言律宗で、江戸湯島・霊雲寺の末寺。宝暦3年(1753年)創建され、本尊は大威徳明王。檀家をもたない祈願寺(一橋家)で円実(えんじつ)という沙弥(しゃみ)が創建したことから、「おしゃみ」という通称で知られています。当寺の梵鐘は市指定文化財です。 |
| ■塚越稲荷社 |
創建年代は不明ですが、当社所蔵の文化5年(1808年)8月吉祥日銘の棟札によると、川嶌藤左衛門尉藤原忠勝の勧請とあります。塚越村三鎮守の一つで、「東の稲荷」とも呼ばれます。当社には幣帛筥(へいはくばこ)が残されており、この棟札には「正一位稲荷社」とあります。 |
| ■宝樹院 |
金峯山宝樹院は、臨済宗建長寺派に属し、川口芝・長徳寺の末寺です。本尊は地蔵菩薩で、観応3年(1352年)以前の創建と考えられています。渋川氏の菩提寺として知られ「龍體院伝説」があります。 |
| ■宝蔵寺 |
長久山と号する日蓮宗の寺で、戸田市新曽・妙顕寺の末寺。本尊は一塔両尊像、日蓮上人像。境内に残っている「筆子塚」は蕨では珍しく、昔、寺子屋に通っていた門下生たちが、その師を祀ったものです。 |
| ■本法院 |
福本山実成寺と号する日蓮宗の寺で、戸田市新曽・妙顕寺の末寺。本尊は一塔両尊四菩薩。創建は文和元年(1352年)で日祐上人の開基とされ、開山当時の棟札の写が伝えられます。 |
| ■和樂備(わらび)神社 |
祭神、誉田別尊(ほんだわけのみこと)ほか八柱、例祭10月15日、旧村社。戦国時代の後期、蕨城主渋川氏が勧請したものと伝えられます。江戸時代は「蕨八幡」と呼ばれ、合祠前は八幡社と称して成就院持でした。のち明治6年(1873年)4月村社になって、蕨宿の総鎮守となりました。同44年12月14日、氷川神社など18社を合祠して社号を「和樂備神社」と改称しました(明治時代の国学者本居豊頴の命名)。その語字から縁結びの神様とも言われます。平成9年、社殿が再建されました。 |