淺水灣の天后廟 〜香港観光編その1

 香港到着の翌日、管理人と管理人妻は淺水灣(レパルスベイ)へ向かった。淺水灣は香港島の南側にある白砂のビーチで、シーズンになると海水浴客でにぎわうらしい。が、もちろん我々が行くのはリゾートのためではない。3泊4日で香港に来てリゾート地で海水浴をする人間もそうはいないだろう。それに今は冬で香港とはいえけっこう寒い。我々の目的は海岸にある天后廟である。
 天后廟とは、海の神だとか福の神だとかの極彩色の像が並んでいるところで、観光スポットのとぼしい香港の数少ない有名な観光地である。我々は閉鎖されてしまったタイガーバームガーデンの代わりにここを訪れることにしたのだ。

 「なによ、あれは・・・。ちょっとあれ見てよ」
 バスを降りてすぐ、管理人妻があきれた声で言った。管理人妻が指差した先にあったのは「真ん中に穴が開いているマンション」だった。管理人妻にさえあきれられるということは相当あきれた建築物である。穴が開いているだけではなく、全体の形も波を打っているようで、実に独創的だ。
 山の気と海の気をさえぎるのは風水的によくないので、両方の気が交じり合うように穴を開けて風通しを良くしたビルが香港にあるとなにかで読んだことがあるが、これがそれなのだろうか。さすがは香港、風水のためならマンションの真ん中に穴をも開ける。おそるべし。

淺水灣
穴開き風水マンション

 天后廟はビーチの一番はしにあるので、そちらの方向へ歩いて向かった。近づいてくると巨大な像が見えてきた。オフシーズンなのでビーチは閑散としていたが、ここだけは観光客の姿も多い。まずはお参りをしようと本堂へ向かうと、本来なら神様が祭られているはずの場所が売店になっていた。売店に向かって手を合わせるわけにもいくまい。二階もあるが立ち入り禁止である。ここへ来る人はお参りしないのだろうか。

天后廟 本堂はなぜか売店に・・・

 お参りはやめて仏像の鑑賞に移る。小さなもの以外は色タイル張りでできていた。タイル張りの仏像など他で見たことがない。潮風や直射日光にさらされても色あせないように色タイルを使っているのだろうが、銭湯を連想してしまう。

うれしそう 改源の爺さん 亀にまたがる仙人

お金・・・? 波神だそうで 手すりにも首が

 本堂の前には海にせり出したくどいスペースがあった。


 こちらの方が暴走が激しい。「三匹のヤギ」「暴れ鯉にまたがる赤ちゃん」 など、もはや宗教とどんな関係があるのかわからないものばかりだ。

カラフルな龍 ニワトリと合体した姫 暴れ鯉にまたがる赤ちゃん

 これで終わりである。全体のエリアは非常にせまい。興味深い像もあったが、まともな仏像も多く、イマジネーション全開のタイガーバームガーデンとは比べるまでもない。もっと広大な敷地にところせましと珍妙な像が並んでいるのを期待していた。ここはここで素敵なところだがタイガーバームガーデンの代わりにはならなかった。残念。


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