関係各位様                  2000.12.13.                            M養護学校 浅井茂治
 
 
  第2回「紙漉き作業学習研修会のお知らせ
 
  師走のあわただしい毎日、紙漉き作業に関わっておられる皆様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。
  研究会「もう1つの紙」から衣替えして、紙漉きの初歩的な研修を本校で実施することとなり、9月に15機関22名の参加を得て、第1回の紙漉き入門編及び技術研修会 を実施しました。
  前回参加していただいた方々のアンケ−トを拝見し、今回は本来の和紙の材料である
 楮(こうぞ)を使った紙漉きについて研修会を実施したいと思います。すでに牛乳パック等で紙漉きをされている方々に、材料としての楮の扱い方の簡便性・紙となったとき の表情のある紙としての有効性・作業内容の広がりの有効性などが説明できればと考え ています。
  ふるってご参加いただければ幸いです。今回は紙漉きに取り組んでおられる施設・作業所・養護学校(知的障害)等に案内させていただきます。ご存じの紙漉きに取り組も うとされている機関や初歩的な問題で悩んでおられる方がおられましたら、お知らせい ただければと思います。
 
                  記
 
日 時  2001年2月3日(土)
                         午後2時 〜
 
場 所  大阪府立M養護学校 技能訓練室1
       大阪府M市****町/DIV>
               
    ※ 
     ・公共交通機関を利用して来校される場合は、京阪電車「***駅」又は
     地下鉄鶴見緑地線「***駅」が最寄り駅で、そこから京阪バスをご利
     用下さい。
     ・自家用車で来校される場合、R163又は中央環状線から指定の交差点
     を曲がって、学校方面へ進んで下さい。学校玄関の駐車場を利用して戴き
     ますが、学校前の道路が西行き一方通行と東行き一方通行が変則的に交差
     していますので、地図の矢印を参考に進入して下さい。
    
 プログラム  ・楮を使った紙漉きの方法に
     ついて情報交換・実技講習 
 
             ・楮の入手方法・材料処理の方法
            ・楮を使った紙漉き初級入門技術
            ・製品化について
 
 参 加 費  ・ 500円(通信費・茶菓子代)
 そ の 他  ・ 当日は、汚れてもいい服装でお越し下さい。
 出席 連絡  ・ 出席できる方は、M養護学校の浅井まで、ご連絡下さい
            授業がありますので、8:20〜8:50または15:30〜18:30の
 
 
 
 
                               2001.2.3.
         こうぞ
        楮による和紙制作
 
        =材料作りから製品化まで=
 
材料(楮・雁皮・三椏)を入手する
   日本の山にはどこにでも自生している。
   ただし、蒸して皮を剥ぎ、さらに黒皮をとる工程が増える。
 
原材料 楮を購入する
 
 
    こうぞ
  1.楮を水で洗う
     (汚れをとり、水を吸わせて柔らかくする)
 
  2.楮を炊く
     (約3時間 ソ−ダ灰を入れて煮込むことで、繊維を柔らかくほぐす)
 
    18リットルなべに400gのこうぞとソ−ダ灰50g(洗剤スプ−ン1杯)を入
    れ、沸騰して踊る状態で2時間炊く。
               楮 1s500円/ソ−ダ灰 500g120円
     ソ−ダ灰は弱アルカリ、強アルカリとしては苛性ソ−ダがあり炊きあがりも早いが、素手では扱えず廃液の問題が生じる
     アルカリを溶媒として炊くことにより、植物繊維間の成分を溶かし、パルプ繊維を1本ずつにばらけるようにする。 
 
  3−1.楮のアクを洗い流す
      水に付け込む(使うまで太陽の光で漂白する)
 
          太陽にさらせばさらすほど紫外線の働きで白くなる。
 
   −2.ちりをとる
 
 
  4−1.楮をたたき、繊維をほぐす
   −2.ミキサ−にかける(より適切なパルプの状態にする)
 
漉き具を作る・・・
      上下に分かれた漉き具が多いが、漉いたり揺すったりする動作に専念するためには、2つの物を固定して持つ動作をなくす方がよい。取っ手を付けて握るだけにしてある。
       す
  5.紙を漉く
    ・はがきを漉く
    ・名刺用紙を漉く
    ・封筒用紙を漉く
    ・大判和紙(A4版)
         (B4版)を漉く
    ・柾板を漉く
 
    @ パルプ溶液を作る―――→A紙を漉く―――→Bアクリル板に取る
 
     ―――→C水分を取る―――→Dあて布をして重ねる―――→Aにもどる
 
 
    楮等の長い繊維の和紙は牛乳パックとは次の点で異なる
     ・ 漉く動作の時に揺する事で、長い繊維を絡ませ、こしがあり丈夫な紙を作す事ができる。
     ・ 陽に透かしたとき繊維のきれいな流れがあり、1枚1枚に表情がある。また手触りも繊維の波打つ暖かい感触を得ることができる。
     ・ 漉きあげた直後に、その濡れた紙を手に持ち貼り付けたりの加工を行うことができる。
   
  6.プレスにかける
     (一晩プレスして、水分を搾る)
 
 
  7.紙を干す
 
     (自然光で剥がれ落ちるまで干す)
 
 
  8.ロ−ラ−にかける
     (ざらざらな裏面を滑らかにする)
 
      アクリル板や木に貼った面は平坦であるが、反対面はどうしてもざらざらの
     凹凸が残る。印刷したり、字を書くためにその凹凸を減らすために必要である
 
  9.製品作り
   9−1.はがき作り  計量    3〜4gを合格にする
              ゴム印押し 郵便番号・切手の欄・生徒作品
              5枚ずつ数える
              帯まき
              袋づめ
 
 
   9−2.封筒作り   端のカット
              折る
              のり付け
              印刷
 
       封筒の形に切り抜くための道具として、トムソン刃の木型を作ると便利。
 
  10.製 品
 
 
  
  その他
 
     パルプの染色
 
       シリアル染料(工業用染料10g200円)をお湯に溶き、パルプを入れ
      て染色し、水で洗えばOK。
 
    大きい紙(菊判636×939)作り
 
       溜め漉きで行う。大きい漉き具を作る。その漉き具を沈められるだけの
      プ−ルを作る。
       漉き具の中にパルプを放り込み、手で混ぜる。プ−ルの水を抜き、大き
      な板に貼り付け、干す。乾いたら出来上がり。
 
 

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