安達太良山


1.山域大分類  :東北南部
2.山域小分類  :安達太良山
3.(山域コード):5.4,
4.コース概要  :2/11 安達太良スキー場ゴンドラ---薬師平---山頂付近(撤退)
           2/12 安達太良スキー場---くろがね小屋---峰の辻---スキー場
5.日程     :2001/02/11・12
6.メンバー   : 大家  栗原  渡辺(報告者)
  道具  :山スキー

2/11

 朝9時。東京と茨城から来た仲間と合流して自宅を出発する。山は見えないし、それどころか小雪が舞っていて、あまり気の進まない天候だ。岳温泉からすでにクルマが混んでいて、駐車場も第二駐車場まで満杯の状況だった。第二駐車場は500メートル以上スキー場から離れた場所にあるので、ただかとおもったらしっかり1000円とられた。ミノワスキー場も休日も駐車場はただになったことだし、こんな不便な駐車場で、しかも歩行者の安全の確保もしていないようなところで1000円はぼったくりといってもいい。

 ゴンドラを使って頂上からくろがね小屋を目指し、宿泊するのが今日の予定だ。そうではなくまっすぐ小屋を目指すという選択肢もあったのだが、それだと滑りが楽しめないということで、ゴンドラ利用となった。これも混んでいて15分待ちだった。よってゴンドラ上出発は11時過ぎと遅かった。それでも順調だと1時間半で山頂に着き、その後1時間もあれば小屋に滑りつくという甘い考えだったが。

 天候の割には登山者が多く、先行している人のトレースがしっかりついていてラッセルはなく、きわめて順調な出だしだった。雪質はさらさらのパウダーで、滑りは良さそうだった。順調に高度を稼いでいたが、潅木帯が終わったあたり、山頂付近に達するなだらかな斜面になるあたりの最後の道標から先は視界ゼロから10メートルという世界になってしまった。 (写真)

 南西からの風が猛烈で、方位と斜面の傾きをたよりに前進していたが、3人がそばにいないと見失うほどの視界の悪さとなり、自分の足元も見えないという時間も多くなってきたため、山頂を目指すことは断念した。後ろを来ていた二つのパーティもここで行動をとりやめ、引き返した。引き返すといってもシールをはずして滑ってしまうとはぐれてしまう危険もあったので、シールをつけたまま離れないように道標まで下り、ここでシールをはがして、そろそろと下っていった。ブリザードの中で、私はめがねがどうすることもできないほど凍り付いてしまい、雪面が全く見えず、カンですべっていてかなりこけた。100メートルも下ると安全な視界のなかになり、安達太良とは思えないような良質の雪をすべることができた。

 ゴンドラから近いので、結構甘くみてしまうのだが、デポ旗ぐらいは持ってかないとやばいです。

 スキー場に戻ったのがまだ1時半のことで、下る時の考えではここから直接小屋に行こうということだったのだが、雪の降りがひどくなり、携帯電話で小屋に連絡してみると、「無理しないほうがいいですよ」ということだったので、あっさりと小屋行きをあきらめて、安達太良スキー場でちょっと遊んで、岳温泉泊まりにした。

 ちなみに、岳の湯(素泊まり3350円)。で、食事は私的お気に入りの多夢炉でした。どちらも満足できる内容でした。

 

2/12  再び入山。

 宿で見る朝の空は青い部分も結構多くて、行けそうに見えたので再びスキー場にあがる。今日は7時過ぎという早い時間帯なので、渋滞もなく第一駐車場の結構前の方に停められた。

 ところが、ここで見る山は昨日の入山時よりも視界が悪い感じで、結局ゴンドラ乗っても昨日と同じ結果になりそうだったので、まっすぐくろがね小屋を目指すことにした。

 夏道をそのまま行くのだが、恐ろしく積雪が多い。トレースがあるため、ラッセルの労はなく、かなり快適に進む。馬車道ではなく登山道をそのまま登れて、林のなかのスキー登行はっけこう気持ちよかった。太陽も時々顔をのぞかせて、いい感じにみえた。

 勢至平にはいるあたりから風が強くなり、結局上の方は全く期待できない状況だと知った。勢至平は、くろがね小屋の主人佐藤氏のアドバイスどおり、右手にカラマツの林を見ながら進めば、間違いない。トラバースに入ると結構いやらしい感じになるが、人通りが多いのでしっかりしたトレースがあり、安心のルートになっていた。

 雪の谷にわずかに人工的な面影をのぞかせたくろがね小屋が視界に入る。 (写真)

 ここで昨日の状況などをいろいろと聞いた。ルートを間違えて源泉地に入ってしまい、足を源泉の穴につっこんで火傷した人がいたとのこと。間違って源泉地に入るとガス中毒で死ぬ可能性が高いので、くれぐれも注意したい。

 結局天気悪くて出る気がなくなり、温泉に入ることに決定。私は二本松に住んでいて、安達太良山は50回近く登っていると思うが、なんとこの温泉に入ったことが無い(記憶が正しければ)。ということで、非常に楽しみにしていた。

(小屋の中の写真)

 温泉は源泉の濃いところなので、ぴりぴりするほど強い。しかし、3人以外誰もいないし気持ちよかった。温泉に入ってる間に結構到着する人がいて、結構にぎやかになってきた。常連が多いようだった。

 たいしていい天気じゃなかったが、来た道帰るのはつまらないだろうということで、とりあえず峰の辻まで行ってみることにした。峰の辻から来る小さな沢は、さらさらのパウダーでいっぱいで、滑りは楽しそうだった。しかし、辻の尾根まで上がると、風で視界は悪く、時折の強風に耐えるのがたいへんなくらいだった。

 峰の辻から勢至平のすべりは斜面が緩すぎておもしろくないが、まあいいか。 (写真)

 勢至平からの下りは、とにかく軽くて深い雪だったので、思ったより楽しめた。

 下山後は本多食堂で鍋焼きうどんを食べ、昨日と趣向を換えて、あづま館の風呂を満喫した。

 

<後記>

安達太良山は標高も高くなく(1700m)ゴンドラ終点から1時間半ほどで山頂に行ける為、入門コースとしていいとされているが、一度荒れると(どこでもそうだが)迷いやすい場所も多いので、天候を見て適切に撤退を決める判断力が必要である。

また、くろがね小屋の上部は源泉地で、火山性ガスもでているため、間違っても入らないようにしたい。

 


自然礼讃      山スキー&クロカン日記