会津駒ケ岳
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1.山域大分類 :会津(南会津)
2.山域小分類 :会津駒ヶ岳
3.(山域コード):6.4
4.コース概要 :滝沢登山口---会津駒ヶ岳往復
5.日程 :2000/01/05(水)快晴〜高曇り
6.報告者 :渡辺(単独)
道具 :山スキー(バンディット+ディアミール2+TR9)
(前日)
夕方の天気予報を見て、明日しかないと思い8時半頃自宅発。11時半に滝沢の林
道入り口到着。いつものことだが駐車場所がなくて苦労する。30分ほど雪掘りして
林道入り口に駐車スペースを確保する。15分ぐらいの圧雪の国道歩きが苦にならな
ければ、檜枝岐スキー場におけば良い。春先は近くのテニスコートの駐車場が使える
ようになるが、冬はよけいな所まで除雪してくれない。
6:10(930m) 出発。林道にはしっかりしたトレースあり。と喜んだのも束の間、
15分行った所で消える。「何しにきたのよ?期待してたのに」と独り怒る。
7:05(1135m)登山口の階段。アンテナまでの急登3ルートのうち、もっともラッ
セルが楽だろうと思い、尾根筋の夏道を選ぶ。
この南北の沢筋には入る気になれない。狭い尾根道での切り返しに苦労した。とにか
く楽しい滑りを期待させる深雪だ。
8:11(1360m) アンテナ塔に着き、一安心。一番つらくてやばいのは林道からこ
こまでだと思う。ブナと青空の中、快調に登る。
トップを浮かすためにクライミングサポートを最大に起こす。かなり沈む感覚がある
が、足下を見ると、20センチ程しか沈んでない。それにしても軽い雪だ。滑る頃に
腐らないことを祈る。
9:39(1725m) トドマツ越しに会津駒から東の純白の峰が見える。雪質も天候も
過去最高かもしれない。
森林限界をぬけて駒の山頂から続く真っ白の大斜面にはいってゆくところは格別であ
る。
源六郎沢の源頭を大きく回り込み、小さな樹林帯を抜けて、山頂直下にとりつく。こ
のあたり、飛び込みたくなる斜面ばかりなので、源六郎沢からうまいことトラバース
して帰りの尾根にとりつけないかとみていたが、細かい谷のひだは地図で見る以上に
深く、直登を覚悟しないとだめなようだ。
11:23(2130m)気温マイナス5度。山頂。越後三山の方は少し霞んでいるが、360
度のパノラマを楽しむ。
さて、どこを滑るかだが、登ってきた通りにいけば、体力のロスもなくて安全なのだ
が、この雪質この天気。2度とないかもしれない。気持ちはすでにどこまでも白い源
六郎沢に吸い込まれている。問題はどこで登り返すのが適当かだ。底まで降りて、ちょ
うど沢の反対側に見えるだるそうな尾根を登るだけの余力と時間があるか。かなり悩
んだ。
12:06 山頂発。こんなに浮くのはバンディットだからか。これはやめられない。
ちょっと強めに踏み込むと、自然にジャンプターンになってしまう。かつてない経験
だ。考えてみると会津駒でこんなに軽く柔らかくしかも深い雪に出会うのも初めてだ。
さすがに源六郎沢から長い登り返しをする余力はなく、シールをつけて駒の小屋に登
り返し、その後やっとこ滑る程度のトラバースで樹林帯にはいった。
ブナ帯の中も雪質は良く、快適なショートターンを楽しめた。
13:28 アンテナ。下はさすがに少し重くなっている。そのうえ潅木がでていて、
あまり快適な滑りはできない。アンテナからは、いつものとおり南のルートをとった。
そこで事件が起きた。このルートは左手の沢の上部に、かなり雪庇ができている。そ
れはわかっていたのだが、つい踏み込んでしまった。右手はブッシュがひどくて滑れ
たものではなかったというのと、あまりに調子に乗り過ぎたというのが遠因だと思う。
バツッという音とともに切れ目が走った。板が変な体勢で幅1メートル程のクレバ
スにささり、抜こうに抜けない。それ以上割れ目が広がらないことを祈りながら、と
りあえず目の前の潅木にしがみつき、ストックを使って靴を解放。片手で潅木にしが
みついたまま、なんとか流れ止めをはずして、安定してる雪面にはいあがった。それ
から流れ止めをひっぱり板をひきぬいた。
こういう時って、一度安心してからどっと恐怖におそわれる。しばらくなにもできな
かった。
それからしばらくブッシュを長いジグザグで下り、いつものポイント近くから沢に
降りた。ここは日陰のため、さいごのフカフカを楽しんで林道に降りた。下山14:10。
<後記>
そんなにいうなら試しにと思って買ったバンディットでしたが、これは前の板(T
UAイクスカリバー)の出番をなくしてしまうのではないかと思えるモノでした。値
段的には、TUAの方が倍近くしたんですけどね。あとは、堅い斜面で、バンディッ
トがどのぐらい使えるかでしょうね(ゲレンデではバッチリでしたが)。深雪専用に
するなら、シールはカービングでなくてもOKという感じです。それから、たとえス
キーアイゼン着けたとしても、あの板でツルツル斜面のトラバースはしたくない感じ
です。ということで、愛着あるTUAの出番を確保したいと思います。