ワタナベセイサクジョ コンテンツ始まり

とりあえず作品をアップするまで、ステッカーについて書いておいてお茶お濁します。
いずれこのページで作品が見られる予定です。

ステッカーについて

何を隠そう、このワタナベセイサクジョ、このステッカー部門から始まりました。
マーキングシートとカッティングプロッタを用いたステッカー作りはその後色々な部門に応用され、今でも割りと重要な位置づけにあります。
とても身近にあるので、大して気にも留めずに見ていますが、ステッカーはそこら中に貼られています、気にし出すとすごい量ですよ。
ステッカーは大きく分けると2種類に分かれます。印刷ステッカーが主流ですが、大型の物、単色の物ではマーキングフィルムステッカーが多く使われています。
ワタナベセイサクジョはカッティングがメインです。

マーキングシートについて

何を作るにしてもまずは材料が必要です。マーキングシートは各色の塩ビ素材に糊、台紙を合わせた物です。
メーカーとして有名なのは「カッティングシート」の中川ケミカル、「スコッチカル」のスリーエム、「ダイナカル」の東洋インキ、「ビューカル」と言えば桜井株式会社、「タックペイント」のリンテック株式会社など結構な会社で作っており、色や糊、シートの厚みなど各社特徴があり、使用に適したシートを選ぶことが重要です。
ワタナベセイサクジョではドイツのオラフォル社製「オーカル(ORACAL)」をメインで使用しています。
オーカル、使いやすいですよ、特にSTIKAユーザーにはぜひ使ってもらいたいですね。台紙と糊の強さが絶妙でかなり小さな物も作れます。

マーキングシート

カッティングプロッタについて

マーキングシートをデザインカッターやハサミなどで切る、いわゆる職人さんもたくさんいらっしゃいますが、同じ品質の物を大量にとなると、やはりカッティングプロッタに分があります。細かさでは極めれば手切りのほうが細い線を表現できるかもしれませんが。
カッティングプロッターはあまり聞き慣れないかと思いますが、家庭にあるプリンターの仲間です。
印刷する部分に刃が付いていると言えば想像しやすいでしょうか。ただ普通のプリンターは一列ずつ前から後ろに印刷しますが、カッティングプロッタは左右にも動き、なおかつ前後にも良く動きます。いずれ動画でアップしようと思いますが、見てて飽きないですよ。
有名なメーカーではやはりホビーユースとしてのカッティングプロッタを発売した功績の大きいROLAND DG社の「STIKA」シリーズですね。ここは外せません。ワタナベセイサクジョもここからです。
クラフトロボのGRAPHTECもホビーユースでは有名ですね。ここから先はもう業務用ですが、ミマキエンジニアリング、武藤工業などの大型プロッターも魅力的です。

マーキングシート
マーキングシート

ステッカーを作るにはこれだけで作れます。お手軽です。
マスキングテープ、ピンセット、デザインカッターや定規などがあるとなお良いですが専門品じゃなくても大丈夫です。
ですが、本格的にやるならやはり「転写フィルム」が必要になってきます。マスキングテープより安いですし。

転写フィルム

アプリケーションフィルム、リタックシート、転写シートなどとも呼ばれますが全部一緒です。
プロッタでカットしたステッカーは個々がバラバラの状態で台紙に残ります。例えば「あ」は繋がっているので貼ろうと思えば貼れるのですが、、「い」は右と左がバラバラになってしまい、個別に貼ると手間も掛かるし、何よりバランスが崩れてしまいます。
まとめて貼るには台紙からマーキングフィルムを転写フィルムに一度まとめて移し、それを対象に貼る方法が用いられます。
台紙・マーキングシート間の接着力と転写フィルム・マーキングシート間の接着力の差を利用し、台紙から浮かせます。これが慣れるまで少し難しいです。マーキングシートと、転写フィルムの組み合わせによってはほぼ浮かない場合もあります、これが怖い。
転写フィルムには弱粘性から強粘性まであり、マーキングシートにあわせて使い分けることが重要です。
また、転写フィルムは和紙製、フィルム性があり、和紙製は安く鉛筆で位置合わせの印を書けるなど利点は多いですが、不透明な点、再利用が難しい点が上げられます。フィルム製は若干高価ですが、透明で完成品の見栄えが良く、再利用もしやすいなどの利点があります。
ワタナベセイサクジョでは和田商店様のオリジナル転写フィルムを使用しています。粘着性が強めでほぼ全てのシートを浮かせることが容易で、最大の特徴は透明フィルムに罫線があり、位置合わせ、水平垂直が出しやすく、転写フィルムの台紙自体が透明なので貼る場所を直接確認して貼ることが出来ます。最高です。


これで道具は全て揃いました、次はデータ作りに入ります。腕の見せ所です。

ベクターデータ

まずは、パソコンでベクターデータ(ドローデータ)を製作します。
これはドットで表現するラスターデータ(ビットマップデータ)、例えばフォトショップなどで使用するデータとは違い、点の座標とベクトルを指定して線を演算します、イラストレーターなどがこちらのデータですね。
ベクターデータの利点として、拡大、縮小しても画質の劣化が起こらないことがあげられます。反面、直感的に線を引くのは慣れるのに時間が掛かります、難しいです。
カッティングプロッターはベクターデータの線に従い刃を進ませていきますので、ラスターデータのままではステッカーを作ることは出来ません。なので、ラスターデータを下書きに線をトレースしていくことになります。
このとき使用する線をベジェ曲線と言います、こいつに最初どれだけ苦しめられたか
ちなみに文字の場合、フォントはベクターデータなのでそのままステッカーにすることが出来ます。

ベジェ曲線

これについて書くとそれだけで1ページ以上できてしまうので、後ほど。

ステッカー製作 製作編

まずは、マーキングシートをカッティングプロッタにセットします。
stikaは最大1mのシートの使用を推奨していますが、ロールのままでも一応カットできます。
簡易ホルダーなので先に使用する分はたるませておいたほうが良いです。
シートセット

次にカットデータを作ります。今回は既存のフォントなのでベジェ曲線の調整は必要ありません。簡単。
ソフトはstikaにバンドルとして付いてくるcutstudioを使用します。illustratorやコーレルdraw、cadソフトなんかでも出力できます。
カットデータ

これをプロッタに送ると、線の通りにカットしてくれます、賢い。
カット1

このままだと良く分からないので、不要な部分を剥がします。誤って必要な部分まで剥がさないように注意してください。
剥がす際にはピンセットか、デザインカッターを使うと便利です。
剥がし

次にこのままだと貼ることが難しいので、転写フィルムを貼ります。シートの下にある透明なフィルムを貼ります。
転写フィルム
転写フィルム2

貼り終わったら、転写フィルム側に移し取ります。この時台紙にマーキングシートが残らないように注意。
移し

うまくいくと、こんな感じ。
転写完了

ステッカー製作 貼り付け編

さて、次はいよいよ貼っていきます。今回はその辺にあった黒シート貼ります。
マスキングテープとシートを抑えるスキージーを準備します。
貼り付け準備

まずは、貼る場所をしっかり固定しましょう。途中で動くと曲がったりして失敗しやすいです。
貼り付け準備2

次に、マーキングシートの位置を合わせます。台紙が透明だとこの作業がとても楽です。
貼り付け準備3

大体の位置が決まったら、次はマーキングシートを固定します。
私は右利きなので左側を"2箇所"固定しましょう。1箇所だと動くことがあります。ここ重要。
シート固定

しっかり固定できたら、次は右側を固定します。
透明な台紙を少し剥がし、内側に折り込んで右側の一部を固定します。
シート固定2

右側が固定できたら、左側の固定していたマスキングテープを剥がします。右側が固定されているのでシートがずれることはありません。
台紙を剥がしながら、スキージーで空気が入らないように右側から少しずつ貼っていきます。
この時、左手は台紙とシート両方を持ち、特にシートに一定のテンションが掛かるよう引っ張りながらスキージーで抑えていきます。
(写真は撮影の都合で左側が先に付かないように台の上に乗せています)
圧着
圧着2
圧着3

端まで貼り終えるとこんな感じ。
貼り付け

最後に転写フィルムだけを剥がして完成です。
この時、転写フィルム側にシートが残ることがあるので、その場合はシートを再度スキージーで抑えるか、シートがしっかりと定着するまで少し待ちます。
完成

ちなみに剥がした転写フィルムは何度か使えます。粘着力が落ちてくると台紙から浮かすことが難しくなりますので数回程度ですが、エコです。お財布にもやさしい。
リサイクル

コンテンツ終わり