書籍はオーディオブックで聴こう
速読術を使わずに1日1冊読める読書法を紹介しましょう。それはオーディオブックを聴くことです。オーディオブックとは、書籍を朗読した音声コンテンツのことです。Kindleなどの電子書籍と同様に、スマホやタブレットがあれば楽しむことができます。耳さえ空いていれば読書できますので、電車通勤や車通勤などの隙間時間を有効活用でき、1日1冊程度は読める(聴ける)のです。
オーディオブックでの読書をおすすめする理由
オーディオブックでの読書をおすすめするのは、以下のようなメリットがあるからです。
- プロのナレーターさんや声優さんが読み上げていますので、とても聞き取りやすいです。
- 本の内容は、音声として聴くほうが、文字を目で追うよりも、頭に入りやすい気がします。
- 目も手も使う必要がありませんので「ながら読書」が可能です。何十冊もの書籍のデータをKindle専用端末よりもさらにコンパクトに持ち運ぶことができますので、さまざまな状況での時間を読書に充てられるようになります。電車通勤、車通勤、通学、エクササイズ、入浴、料理や掃除などの家事、子育て、仕事の合間、など隙間時間を有効活用できます。
- 一日の中で読書に充てられる時間が増えますので、一つの本を読み始めてから読み終わるまでの期間を短くできます。一気に読み終わりますので、全体を理解しやすくなります。ちょっとずつ読み進めている間に最初のほうを忘れてしまった、ということになりにくいです。
- 内容が頭に定着するまで何度でも繰り返し聴く、ということが簡単にできます。紙の本や電子書籍の場合、何度も繰り返して読もうとしても、なかなかモチベーションの維持が難しいものです。
- 紙の本やKindleなど電子書籍と併用することもできます。耳でオーディオブックを聴きながら、目で文字も追いかけることで、読書に集中でき、内容がしっかり頭に入ります。
- 2倍速や3倍速で再生して注意深く聴くだけで、簡単に速読(速聴)を実現できます。プロのナレーターさんによる明瞭度の高い音読ですので、2倍速程度まではすぐに慣れて聴けるようになります。文字を速く読むための「速読術」と違って、何日もかけて訓練する必要がありません。目も疲れません。
- 以上のことを組み合わせると、1日1冊のペースで読むことも無理なくできます。新書やビジネス書など200ページ程度の書籍は、オーディオブックでは4時間ほどになります。2倍速で聴けば2時間程度で聴き終わることになります。朝起きてから夜寝るまでの間に、「目や手は使えないが耳だけなら使える時間」を2時間捻出すればよいのです。忙しい毎日とはいえ、通勤・通学の時間や家事の時間なども含めれば、じゅうぶん可能ではないでしょうか。
オーディオブックはMP3形式でダウンロードできるaudiobook.jp(旧FeBe)がおすすめ
メジャーなオーディオブックサービスとして、Audible(オーディブル)、Google Playのオーディオブック、audiobook.jp(旧FeBe)などがあります。 私はaudiobook.jpをおすすめします。 その理由は、以下のとおりです。
- オーディオブックの品揃えが断然豊富です。オーディオブック事業は、audiobook.jpを運営する株式会社オトバンクが圧倒的に先行しています。AudibleやGoogle Playのオーディオブックも、その多くは株式会社オトバンクから提供を受けたものです。
- スマホやパソコンの専用アプリで聴けるだけでなく、MP3ファイルとしてダウンロードできます。専用アプリ以外の多様なMP3再生アプリで聴くことができるほか、iPodやウォークマンなどのデジタルオーディオプレイヤーで聴くこともできますので、聴く環境の選択肢が大幅に拡がります。「倍速版」の音声データも用意されていますので、再生速度調整機能のないデジタルオーディオプレイヤーでも読書時間を短縮できます。他社のオーディオブックデータは、ダウンロードしたとしてもDRM処理が施されており、専用アプリでしか聴くことができません。
(注:audiobook.jpの「聴き放題」サービスは、スマホの専用アプリでしか聴けません) - 音声データ(MP3)と図表データ(PDF)とをサイトの同じページからダウンロードできますので、まとめて管理できます。それに対しAudibleでは、音声データは専用アプリで聴くしかありません。図表データはブラウザでサイトからダウンロードするしかありませんので、音声データと関連付けて管理するのがやっかいです。
- 月額固定の聴き放題(750円/月)と個別購入のいずれも利用できます。聴き放題サービスで数多く聴いて、特に気に入ったオーディオブックだけを個別購入する、という使い方もできます。個別購入の頻度が高い場合に有利な月額会員プランも用意されています。対して、Audibleは月額固定の聴き放題サービス(1500円/月)だけですし、Google Playのオーディオブックは個別購入だけです。
オーディオブックを聴くための機器
オーディオブックのメリットを最大限活かすには、異なる種類のイヤホンやヘッドホンその他の機器を複数用意しておいて、聴く状況に応じて使い分けるとよいでしょう。長時間聴き続けるのであれば、イヤホン難聴やヘッドホン難聴の予防にも注意を払う必要があります。
- 骨伝導ヘッドホン
長時間聴き続けるには骨伝導ヘッドホンがおすすめです。耳が疲れにくいです。 - 片耳型Bluetoothイヤホン
通勤・通学中など戸外でオーディオブックを聴くには、周囲の音も聞こえる片耳型のものが安全です。小型軽量のBluetothイヤホンならケーブルが邪魔にならず扱いやすいです。バッテリーの持続時間はあまり長くありませんので、複数持ち歩くのがコツです。 - 防水仕様Bluetoothイヤホン
お風呂でゆったりオーディオブックを聴くには、防水仕様のものが必要になります。Bluetoothイヤホンならスマホ本体は浴室に持ち込まずにすみます。 - MP3プレイヤー、DAP
スマホでBluetoothイヤホンを使うと、スマホ側のバッテリーも大きく消費されます。それを避けたければ、別のMP3プレイヤーやDAPをオーディオブック用に用意するのもよいでしょう。最近では中国製の安価なものがいろいろ出回っています。Bluetooth対応のMP3プレイヤーもありますが、機能面や仕様面で制約がある場合もあり注意が必要です。なお、この聴き方ができるは、MP3形式でのダウンロードができるaudiobook.jp(旧FeBe)のオーディオブックに限られます。 - Bluetoothトランスミッター
Bluetoothイヤホンを使う場合にスマホ側のバッテリー消費を抑える手段として、Bluetoothトランスミッターを使うという方法もあります。 - FMトランスミッター
車の運転中にオーディオブックを聴くのであれば、FMトランスミッターを使ってカーオーディオのラジオで聴くという方法もあります。 - 小型Bluetoothスピーカー
イヤホン難聴やヘッドホン難聴を避けるには、イヤホンやヘッドホンを使う「時間」をできるだけ減らすのがよいようです。音漏れを気にしなくてよい自宅では、できるだけイヤホンやヘッドホンを使うのは避けてスピーカーで音を鳴らすということも必要でしょう。部屋から部屋へ持ち歩ける小型のものが便利です。 - アクティブノイズキャンセリングイヤホン
イヤホン難聴やヘッドホン難聴を避けるには、イヤホンやヘッドホンでの「音量」をできるだけ小さくするのがよいようです。ですが、周囲が騒々しい環境で聴く場合には、つい音量を大きめにしてしまいます。そこで効果的なのが、アクティブノイズキャンセリング機能です。周囲音と逆位相の音波を生成することで、騒音を打ち消すという機能です。周囲の騒音を低減できるので、再生音量を控えめにすることができます。なお、通話用ヘッドセットによく搭載されている「CVC」と呼ばれるノイズキャンセリング機能には、周囲騒音を打ち消す効果はありません。あくまで通話時のノイズを低減する機能であって、アクティブノイズキャンセリング機能とは別物です。ご注意ください。 - カナル型イヤホン
カナル型(耳栓型)イヤホンは、遮音性が高いので、アクティブノイズキャンセリング機能付きイヤホンほどではありませんが、再生音量を抑えるのに効果があります。ただし、話しかけられた人の声や、背後から近づく車などに気づきにくくなりますので、利用する状況を選びます。 - ハイレゾ対応イヤホン
オーディオブックはプロのナレーターさんが読み上げた明瞭度の高い音声コンテンツですので、安価なイヤホンでも十分聴き取れます。とはいえ、音質が悪いイヤホンを使っていると、再生音量を大きめにしてしまいがちで、イヤホン難聴のリスクを高めることになってしまいます。あまりにも音質の悪いイヤホンを使うのは避けたほうがベターです。ハイレゾ対応イヤホンであればまず大丈夫でしょう。ただし、ハイレゾ対応を謳っていながらそれに見合う品質が伴っていない粗悪品も出回っているようですので、お気を付けください。
オーディオブックの図表データを扱うコツ
オーディオブックの欠点として、図表データとの相性が悪いことが挙げられます。 「図1をご覧ください。この図の・・・」という箇所に来た瞬間に、その図のPDFをすぐに見ることのできる状況にないと、内容についていけなくなります。 かといって、図表データを常に手元に用意しながら聴くのでは、耳だけで書籍を楽しめるオーディオブックのせっかくのメリットが、半減してしまいます。
そこで私は、次のようにしています。
- オーディオブックを聴く前準備として、パソコンの前に座っている時間帯に、そのオーディオブックの図表データだけ先に一通り目を通します。聴く前なので図表の意味はよくわからないものの、「何番めあたりにこんな種類の図表があったな」程度の記憶は残ります。
- 図表データは見ずにオーディオブックを通して聴きます。図表データを参照する箇所では、先ほどの記憶に頼って話の筋がだいたい理解できればよしとします。
- オーディオブックを聴き終わった後、パソコンの前に座っているまた別の時間帯に、図表データを再び確認して復習します。
ジャンル別オーディオブック
ナレーター別オーディオブック
- 女性
北林きく子 / 吉川雅子 - 男性
渡辺博之 / 市村徹 / 西村不二人 / 佐々木健 / サカウエ稔 / 矢島雅弘 / 鬼塚啓之進 / 茶川亜郎 / 海老沢潮 / 中谷彰宏 / 和村康市 / 山口孝史
個別オーディオブック(一部のみ紹介)
- ST警視庁科学特捜班 青の調査ファイル(今野 敏 著)
- 「売る」コピー39の型(有田 憲史 著)
- GOTH 僕の章(乙一 著)
- 経営情報レポート AIは人間の弱点を補う存在?中小企業こそAIで経営効率アップを!(石原明 著)
- 石塚昭生 石塚さん、書店営業にきました。の著者【講演CD:書店と出版~その現在と未来】
- 岩崎夏海 もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだらの著者【講演CD:AIの台頭によって仕事が失われて行く時代のマネジメント】
- 脳疲労が消える 最高の休息法[CDブック]――[脳科学×瞑想]聞くだけマインドフルネス入門(久賀谷 亮 著)
- 稼ぐ力(大前 研一 著)
- フランチャイズ 天国と地獄―週刊東洋経済eビジネス新書No.215(週刊東洋経済編集部 著)
- 教場(長岡 弘樹 著)
最終更新 [2018-10-18 日] watashinookonomi