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水が手に入らないってどんなこと

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世界で衛生的な水を手に入れられない人は10億人以上、つまり、地球上の5人 に一人は安全な水を十分に飲むことができない、と言われている。そして、水 が原因と考えられる病気のため、毎年、300万人以上が死亡している。

数字で示されても、とてつもなく大きな数だな、とは思えても、ちょっとぴん と来ない。では、実際、人々はどんな生活を送っているのかというと:

▼ 山国の水くみ

ヒマラヤの山あいにあるネパールは最貧国の一つである。村での水くみは女性や 子どもの大切な仕事である。毎朝、一日分の家族の水を汲みに、頭や腰に水瓶を のせ、泉や谷川まで険しい山道を十数キロ、数時間かけて歩いて通う。子供たち は学校に行くこともままならない。また、この重労働で体を傷めることもある。

転じて、約百万人が住む、首都のあるカトマンズ盆地でも水不足は深刻である。 乾季が終わりに近づくと−ちょうど今ごろ−、水源の川の流量が少なくなり、 それまで一日に数時間あった給水もぱったりと来なくなる。市民は昔ながらの 共同井戸に水くみに出かける。金持ちは数千円払い、民間の給水車に数日おきに 家に来てもらう。

▼ 貧困家庭の高い水

フィリピンのマニラ首都圏では貧困地区に人口の約4割が住んでいる、と言われ ている。貧困地区では水道が整備されていないことも珍しくない。貧困家庭は 民間の業者から容器で飲料水を購入する。これで、月平均で約1,000円。その外 に生活のための水を業者から買う。一家で合計では月2,000円以上かかることも。 これは収入の約10%にもあたる。

ネパールにしろ、フィリピンにしろ、こうした不十分な施設が原因と思われる、 腸チフスや、赤痢といった伝染病がひんぱんに流行する。コレラにいたっては 下痢と区別がつかず、正確な数は把握できない。

では、途上国の上水道や水の供給をどう整備し、改善していけばいいのか。世界 銀行(http://www.worldbank.or.jp/ )やアジア開発銀行(「英語」 http://www.adb.org/ )、国連開発計画( http://www.undp.or.jp/ )などの援助 機関では次のようなアプローチをとっている。いずれも議論のあるところであり、 それぞれ話し出すと長いので、個別の詳細や議論はまた別の機会に順次行って いきたい。

(1) 水道局・公社の民営化、民間活力、民間資金の導入
(2) 参加型開発:コミュニティや住民のプロジェクトへの参加
(3) 住民啓発活動
(4) 政策改革、組織強化
(5) 地方分権


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