3 、 釈 尊 の 本 意 を 経 文 か ら 探 究 す る 

 

「臨死体験」「前世療法」「前世を記憶する子どもたち」の例は、釈尊が説く生命の実相(真実の姿)が無始無終でり、三世にわたって輪廻転生していく事を別の角度から示していると言えるのではないでしょうか。

わずか10歳で事故死したM君の生命は、永遠に消え去ったのではなく、死後次の転生への準備に入ったとは考えられないでしょうか。あるいはすでにどこかに転生しているかもしれません。

釈尊は、人生の幸・不幸が、三世にわたる因果の理法によって定まることを説いています。『心地観経』という経典には、「過去の因を見んと欲せば、現在の果を見よ。未来の果を見んと欲せば、現在の因を見よ。」と説いています。

過去からのあらゆる善悪の行為が宿業(善業、悪業)となって生命(第八識)に刻印され、それが現在(現世)の結果(果報)をもたらしているのだと説き、また現世での行為が宿業となって来世への因を生命に刻印し、その果報がもたらされると説いています。

もしも宿業が現世で受け終らなかったならば、それも来世に持ち越されるのです。この宿業が善業ならば良いのですが、悪業だったならば恐ろしいといわねばなりません。

そもそも釈尊はどのような目的で出家をし、何をめざして人々を弘教していったのでしょうか。そして釈尊が悟った最高の真理とは何だったのでしょうか。仏教の根本を経典から探究していきたいと思い、調べていくことにしました。

 

 

   仏 陀 と は 根 源 の 法 を 悟 っ た 人 の こ と 

 

仏法は国や民族を超えて人々に信仰されている世界三大宗教の一つです。この宇宙に厳然と存在する絶対的な「法」があり、それを悟った人が「仏陀」(悟りをひらた人)と言われています。

ですから釈尊が「法」を説かなくても、その「法」は久遠の過去から未来永劫存在し続けているのです。そして古代インドに出現された釈尊(仏陀)の悟った「法」を説法した内容が、後の弟子たちによって経典として残されました。

なお、古代インドに出現された釈尊(仏陀)は実在の人物であることがわかっています。

釈尊(仏陀)は、サ−キャ族の王子として誕生し、何不自由のない青年時代を過ごします。しかし釈尊の母は、釈尊を生んでから七日目に死んでおり、もの心のついた頃から世の無常を感じ、生きること事態がすでに苦しみとなっていました。