9 、 日 蓮 正 宗 の 信 仰 

 

 

   御 開 扉 

 

 

本門戒壇の大御本尊は、広宣流布の暁まで固く秘蔵申し上げ、けっして公開されぬ御本尊です。しかしながら七百年の歴史を経るなかで、次第に、大御本尊の偉大な功徳力と御威光を洩(も)れ伺(うかが)い、これを強く渇仰(かつごう)する信徒が増加してきました。

そこで歴代の御法主上人猊下は、これら純真な信徒の信心を憐憫(れんびん)され、特に、大御本尊を厳護する蔵に入って、真近に大御本尊を拝し奉ることを許されたのです。

通常は、遙拝所(ようはいじょ)から拝むべきところを、特別に、その内側に入って拝みまいらせる故に、これを“内拝”(ないはい)といいます。また、いまだ国土には謗法が充満しているため、内拝のときに限って須弥壇・御厨子の扉をお開きしますので、“御開扉”(ごかいひ)ともいいます。

要するに、御開扉は、御法主上人猊下の大慈大悲によって、大御本尊を強く渇仰してやまぬ純真な信徒のために、特別に許されている内拝ですから、世間の邪宗・謗法に執着する未入信の人々、及び、名のみ入信していても全く信心のなき謗法者においては、絶対に御開扉は受けられないのです。

この御法主上人猊下の大導師のもとで、本門戒壇の大御本尊を拝し奉ることができ、大聖人様の仏法を信受していけることこそが、まさしく『一眼の亀の浮木の孔(穴)に値えるが如し』(法華経荘厳王本事品第二十七)なのです。