4 、 仏 法 を 学 ぶ

 

 

          仏 教 で 説 く 人 間 の 意 識 : 八 識 ( ア ラ ヤ 識 ) 

 

この八識は色(肉体)を離れた超意識と呼ばれるもので、臨死体験や前世療法で感じられる意識は、この八識に相当するのではないかと思われます。

この七識よりも深いところにある深層意識は「無没識」と言われ、死後も存在し続ける生命体になります。また「一切種子識」とも言われます。

「一切種子識」と言われているのは、人間が生きている間に行ってきた行為が、この八識において、「種子」となって蓄積されていくからです。

「臨終に現われる堕地獄の相」は、この八識に蓄積されていた悪因が一気に発現されることにより、肉体(色)に表れるからだと推察されます。

親殺し、子殺し、その他の殺人、強盗、窃盗、振り込め詐欺、架空請求、お年寄りをねらったリフォ−ム詐欺、暴力、性犯罪等々、凶悪化と悪行の増加は目を覆うばかりです。しかしこうした悪い行為は、「悪い種子」となって八識に蓄積されていきます。また「悪い種子」は七識に悪い影響を与えて煩悩を増大させ、それが六識に働きかけて悪い行為が発現されていきます。

また一切種子識に特に重悪な因(謗法の罪)を刻んでしまった人は、六根にまで影響を及ぼしてしまい、生まれながらにして感覚器官に障害を負ってしまうとも考えられます。

また前世からの「悪い種子」の蓄積が、現世でもこうした行為を発現させていると言えます。また「悪い種子」はそのまま悪因となって十二縁起の輪の中で働いていきます。

善い行為は、逆に「良い種子」となって八識に蓄積され、それによって善行が発現され善因となって十二縁起の輪の中で働いていきます。

つまりこの八識(一切種子識、無没識)によって、因果律に基づく輪廻転生がなされるのです。しかもこの八識には、過去遠々劫という長大な過去世の種子が蓄積されているのですから、生半可なことでは書き換えは不可能なことだと想像できます。しかし釈尊及び日蓮大聖人は、人々の過去の無量の悪業を現世で軽く受け流し、後生を助ける道(法)を説いています。

ところでモ−ツァルトは6歳で作曲を初め、その生涯における作曲数は膨大なものでした。また楽曲は全て頭の中に整理されて納まり、譜面に書き表す時は、ほぼ無修正で仕上げたと言います。この音楽的才能はすでにモ−ツァルトの八識に、過去の無量の音楽的種子が蓄積されていたと考えるほうが合理的ではないでしょうか。そして来世でもこの音楽的種子は引き継がれ、再び若くして音楽的才能を開花させることと思います。

モ−ツァルトの音楽的才能に限らず、源義経の軍事的才能、織田信長の戦略的才能なども、八識に蓄積されていたと考えられます。