4 、 仏 法 を 学 ぶ
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仏 教 で 説 く 人 間 の 意 識 : 七 識 ( マ ナ 識 )
ところでこの「六識」は、起きている時の日常生活でフル回転していますが、夜間などの睡眠中はその活動を停止します。五つの感覚器官(五識)は睡眠によって停止するので、それに基づいて認識していく六識も停止するのは経験上からも理解できると思います。
「六識」が睡眠等で停止状態になると、それまでどこにも見当たらなかった意識(夢はその一部)が浮上してきます。それが七番目の意識、つまり「七識」です。
この七識は潜在意識とか深層意識とか言われるもので、六識の奥にあるより深い意識に当たります。それだけに非常に強い力を持っており、無意識の内に「六識」及び意識下の行動に影響を及ぼしています。
マインドコントロ−ルや催眠術などは、この「七識」に働きかける行為で、そこに刷り込まれると非常に強い影響を与えてやっかいになります。
そしてこの七識が人間の欲望や執念などの煩悩(我執)の元とされております。この無意識下の七識に煩悩があるのですから、六識で煩悩をコントロ−ルしようとしても次から次ぎへと七識から湧き出てきてしまいます。
ですからいくら「六根清浄」を心がけても、六識を清浄にすることはできないのです。逆に言えば「七識」を清浄にできれば、「六根清浄」も可能になると言えます。
なお「半覚醒状態」と言って、眠りから覚めたばかりで夢の世界を記録している状態があります。この状態の時には想像力が旺盛に働いて、七識の深層心理にある秘めた想像力を引き出すことが可能だと言われています。
発明王のエジソンは、この「半覚醒状態」をよく利用して発明のヒントを得たと言われています。
しかしこの七識もやがてその働きを停止する時がやって来ます。それは死を迎えた時です。しかし六識が眠る(冥伏する)と七識が現れるように、死と同時に七識が眠る(冥伏する)とさらにその深層にある八識が現れることが説かれています