4 、 仏 法 を 学 ぶ
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三 大 秘 法
日蓮大聖人は『日女御前御返事』に、
御 本 尊 ( 大 曼 陀 羅 )
【妙法五字の光明にてらされて本有の尊形となる】
爰に日蓮いかなる不思議にてかや候らん竜樹天親等・天台妙楽等だにも顕し給はざる大曼荼羅を・末法二百余年の比はじめて法華弘通のはたじるしとして顕し奉るなり、是全く日蓮が自作にあらず多宝塔中の大牟尼世尊分身の諸仏すりかたぎたる本尊なり されば首題の五字は中央にかかり・四大天王は宝塔の四方に坐し・釈迦・多宝・本化の四菩薩肩を並べ普賢・文殊等・舎利弗・目連等坐を屈し・日天・月天・第六天の魔王・竜王・阿修羅・其の外不動・愛染は南北の二方に陣を取り・悪逆の達多・愚痴の竜女一座をはり・三千世界の人の寿命を奪ふ悪鬼たる鬼子母神・十羅刹女等・加之日本国の守護神たる天照大神・八幡大菩薩・天神七代・地神五代の神神・総じて大小の神祗等・体の神つらなる・其の余の用の神豈もるべきや、宝塔品に云く「諸の大衆を接して皆虚空に在り」云々、此等の仏菩薩・大聖等・総じて序品列坐の二界八番の雑衆等一人ももれず、此の御本尊の中に住し給い妙法五字の光明にてらされて本有の尊形となる是を本尊とは申すなり。
と仰せです。
すなわち地獄・餓鬼・畜生等の悪も、全て妙法に照らされて「本有の尊形」となると仰せです。
「◆苦の原因−悪因悪果−」や「◆定業・不定業・転重軽受」でも記したように十悪、五逆、誹謗正法の幾多の罪障を積んできてしまった末法の私たちは、本門寿量文底下種の本門(大御本尊)という真実最高の仏法でなければ罪障消滅は叶いません。
本門寿量文底下種の本門とは、独一本門の南無妙法蓮華経、すなわち三大秘法の随一の大御本尊であり、この大御本尊を根本にして自行化他の信行に励むことによって、十悪、五逆、誹謗正法の幾多の罪障を転重軽受の原理で消滅させ、生死即涅槃・煩悩即菩提、娑婆即寂光と開き、六根清浄の果報を得て、現世安穏・後生善処の大利益、大功徳を得ることができるのです。
三 大 秘 法
【一大秘法】 ⇒ ◆本門の本尊(弘安二年十月十二日御図顕の大御本尊)
【三大秘法】 ⇒ ◆本門の本尊 ◆本門の戒壇 ◆本門の題目
【六大秘法】 ⇒ ◆人の本尊(久遠元初の御本仏の再誕・日蓮大聖人) ◆法の本尊(日蓮大聖人の顕された大曼荼羅 御本尊)
◆事の戒壇(弘安二年十月十二日の大御本尊の御安置の処) ◆義の戒壇(御本尊を御安置する各正宗寺院 及び各家庭の処)
◆信の題目(御本尊に対する純一無二の信心) ◆行の題目(御本尊を信じて行う唱題行)
○三大秘法のすべては、その中心である本門の本尊に合せられ、一大秘法となる。
○三大秘法を開けば六大秘法となりさらに開けば八万法蔵という無量の法門となる。
末法は正法(妙法=御本尊)への「信」が最も肝要であり、したがって布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧の六波羅蜜を行じることを止めて、妙法の根本である大御本尊への信行の題目をもって修業の要諦とすることを説いています。