
トランザルプに関してよく質問を受けることをまとめました。
独断と偏見で書いている部分もあるので、ここから得た情報で
利益・不利益を受けられようとも責任は負いませんので、そのつもりで。
なお、どんどん質問が増えていくと思われるので、随時更新します。
古い質問は下がっていくので、下から読んでくださいませ。
ロッドホルダーの取り付け方は?
トランザルプの掲示板「井戸端会議場」にてかなり盛り上がりましたので、そちらから引用&写真を頂きました。トランザルプは車高もあるし、キャリアもあるし、ロッドホルダーを取り付けやすい車種と言えそうですね。荷物もたくさん積めるので、たくさん釣っても大丈夫!!
剣蔵さん・・・「ケースはフライロッドや遠征竿用の塩ビパイプ製の伸縮タイプに雨樋用金物(縦用)を上下二ヶ所にガムテープやゴムクッションシートで太さを合わせ(ズレ防止)固定してます。それを300mmの汎用補強プレートを使い、上側を荷台の左側の足二ヶ所に穴を開けボルトオン。下側は荷台固定のボルトに共締め。少し下側のプレートを曲げてタイヤに干渉しないようにしてます。これでトップケースの取り外しにもサイドケース追加にも対応出来ます。釣りは、ソルトルアー全般と手漕ぎボートのサビキヒラメ等です。BOXの左後ろに取り付けるので多少左側ウィンカーが見えにくくなるかもしれませんが、ウィンカーとナンバープレートの中間あたりになる様にプレートを曲げてます。」剣蔵さんの参考写真を下に載せておきます。
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杉澤さん・・・「私はもっぱら、タンデムステップとリアキャリアにベルクロテープ(等)で留めています。トップケースは付けたままなので、上(リアキャリア)側は、マフラー側から竿がしならない程度に留めています。このとき、竿は袋に入れた状態です。でも今度、タンデムグリップを自作/装着(byドイト入手材料のみ)のメドがたったので、それを利用してみようかと思案中です。私の釣りの場合、いちいちケースごと持ち歩くのは面倒なので、やはりケースをボルトで固定していないと不便です。」
くまさん・・・「私の場合はトップボックスは装備していませんので、ロッドはタンデムステップとウィンカーに立て掛けてロッドベルトで固定しています。雷魚竿は7フィート強のワンピースですが、この方法でうまくまとまっています。」
SHIMOYAMAさん・・・「ロッドの固定方法、みなさんいろいろと工夫されていますが、なぜか皆さん疑似餌釣り系というのは共通するんですね。ということは、ロッドの仕舞いが長くなりがちで、苦労されているのもみな同じ。トランザルプに限らずオフ系ツアラーは釣りに使っている人は多いと思いますよ。こちらも基本的にはタンデムステップとキャリアにゴムヒモなのですが、剣蔵さんの位置・方法はサイドバッグと併用できて良いですね。」
センタースタンドを取り付けたいのですが。
トランザルプ純正のパーツですので、パーツリストに載っています。バイク屋で注文する際はセンタースタンド一式と言わないと、センタースタンドだけしか来ないと思います。センタースタンドとスプリングなど、そしてセンタースタンドを上げる時につかむグリップ一式を注文してください。グリップがないとセンタースタンドを上げるのは大変ですから。自分で取り付けることもできますが、スプリングが硬くて大変なようです。バイク屋さんによって値段が違うと思いますが、一式と工賃で2万円を超えることはないと思います。
センタースタンドがうまく立てられません。
二輪免許を取得する時に習ったようなやり方(足で真下に踏んづけて、バイクを真上によっこいしょと持ち上げる)ではうまく上がりません。重心の位置などがだいぶ違うからです。左手はハンドル、右手はタンデムステップの後ろにあるグリップを持ちます。トランザルプをまっすぐに立ててセンタースタンドを地面につけ、右足を乗せます。右手でグリップを後ろに引っ張りながら、自分の体をぐいっと後ろに傾けて重心を後ろにずらすと上がります。フロント側に体の正面を向けるとやりやすいかもしれません。上げる時に左手でハンドルを引っ張ってしまう人は、少しハンドルを右にきっておくと上がるときにはまっすぐになるので簡単になります。反対にセンタースタンドを降ろす時は、左手でハンドル、右手でリアキャリアあたりを持って、一度後ろに反動をつけてから前に降ろすと楽です。怖い人はサイドスタンドを出しておき、少し自分側に傾けておくと反対側に倒す恐怖が減ります。このやり方はあくまでも私のやり方ですが、女性でも簡単にできます。何回も練習すればすぐにコツをつかめると思いますが、倒さないように気をつけてください。
ニュートラルランプがつかなくなって、セルも回らなくなってしまいました。
ギアを入れた状態で始動する時のように、とりあえずはサイドスタンドを払ってクラッチレバーを握ってセルを回してみましょう。ニュートラルランプスイッチの磨耗はよくあることです。シフトペダル近くのクランクケースに直付けになっているので、直立状態ならエンジンオイルを抜かずに外せて簡単に交換ができるようです。
スロットルを開けると回転数は上がるのに、スピードが上がりません。
クラッチの磨耗による滑りが疑われます。トルク重視のバイクの割にはクラッチの磨耗がしにくいですが、年数が経っていることもあるので要注意。初歩的なミスですが、クラッチワイヤーの調整が悪くて常に半クラッチ状態になっていることもあるかもしれません。または、エンジンオイルの相性、エンジンオイルと添加剤の相性が悪いとクラッチ滑りが起こることがあります。ホンダ純正のウルトラGPとマイクロロンは一緒に入れないほうがいいと聞いたことがあります。私はそれを知らずに長い距離乗ってきましたが特に問題はありませんでした。しかし専門筋から聞いた話ですので、以後やめました。何かあってからでは遅いですから。
社外品のマフラーってあるのですか?
比較的手に入れやすいのはスーパートラップでしょう。その他にもいろいろ種類はありますが、基本的には600用だと思われます。日本国内ではほとんど売っていませんし、手に入れるのも難しいかもしれません。何のためにマフラーを交換するのでしょうか?性能は考えずに音を変えたいのであれば、国内のいろいろな車種のマフラーが流用できると思います。もうちょっと上で伸びるようにしたいとか性能面であれば、面倒でも時間をかけて自分に合うマフラーを探し、うまくセッティングができればいいですね。普通の車種のようにお手軽に交換するということがしにくいですが、高い買物ですので納得のいくマフラーを見つけることが重要だと思います。
タンクバッグがうまく取り付けられません。
400Vも600Vもタンクキャップが出っ張っているので、うまくピッタリとつくタンクバッグはなかなかありません。400VNのカタログに載っている、トランザルプ用タンクバッグはいいようですが、たぶん現在は売っていません。私が使っているのはモトフィズのオフロード用タンクバッグで、ツーリングマップルの大きさです。底の部分が柔らかい布でできているので、物を詰め込みすぎなければタンクキャップにフィットします。オフロード用なので容量があまりありませんが、今まで使ったタンクバッグの中では一番のお気に入りです。オンロード用でもオフロード用でも、タンクキャンプとの隙間にうまく風が吹き込んだ時に飛んでしまう危険性がありますので、面倒ですがベルトなどで固定しておくと安心です。
パンクが心配です。
チューブタイヤ用のパンク修理セットや交換用のチューブを持っていたところで、そう簡単にビードも落とせそうにないし、修理は大変だと思います。パンク修理に慣れている人ならともかく、そうでなければホイールごとはずして、同行者にタンデムさせてもらって街で修理をする方が楽かもしれませんね。最近はバイクのロードサービスも充実して、無料だったり遠くまで来てくれたりもするので、それを利用するのも手です。私はパンクの恐怖を少しでも減らすために、ハードチューブとその中にパンク防止剤を入れています。サイド部分のパンクなどには効きませんが、ちょっとしたパンクなら空気を入れれば何とかなりそうなので。入れたことによるハンドリングの変化を気にする方もいますが、私はすぐに慣れてしまいましたし、それよりも安心して走れるほうを選びました。ちなみにハードチューブは構造上空気がとても抜けやすくなっていますので、2週間ごとくらいの定期的な空気圧点検が必要です。
650Vが欲しいのですが。
インプレッションは別ページにありますので、そちらをご参照いただくとして、購入について。まず、650Vは逆輸入車ではなくて輸入車です。ホンダですが、「モンテッサホンダ」と言った方がいいかもしれません。エンジンは日本の浜松で作っているので性能に問題はありませんが、外装関係などはすべてヨーロッパ生産のため、どうしても日本製に比べると粗さが目立ちます。カウルが割れやすかったり、金属部分をよく見るとヤスリをかけたくなる仕上がりだったり。普通に乗っている分にはなにも問題がない650Vなのですが、お金に関係することになるといろいろ大変です。購入価格が100万円近い。パーツの値段も高く、ヨーロッパではあまり作りおきをしないから、ない時には1年近く待たされることもある。船便だと時間はかかるし、航空便だと送料が高い。円高と円安で値段がだいぶ違う。買ったはいいが、そのお店ではパーツの輸入ができなくて大変なこともある(買うならちゃんとアフターサービスを確認しましょう)。などなど・・・。そういう点を充分に理解した上で、それでも欲しいと言う人にはおすすめできます。手はかかりますが、とても楽しくていいバイクですよ。なお、ヨーロッパで大人気の車種なので、アフターパーツはそれなりにありますが、日本国内での購入は難しいです。スクリーンやケース類は代理店があって比較的購入しやすいですが。もし入手しにくいパーツが欲しいとなると、自分で外国語を使って外国とやり取りをすることになります。
シート高と足つきは?
850mmとなかなか高いですが、足をまっすぐ下ろせます。170cmの私で、両足を着こうとすると土踏まずの前あたりが着きます。片足だともちろんべったり。立ちゴケの心配をされる方がかなり多いようですが、普段から足をつく場所に気を遣っていれば大丈夫、わだちや滑りやすいマンホールなど・・・。足つきの良いバイクで油断している方がたぶんやばいです。ただとっても危険なのは横風。カウルも大きいので横風をもろに受けます。停車中に左右から風にあおられた時に、足つきが不安だとこけます。風が強い時は縁石などを使って充分に対処しましょう。引き起こしはしやすいとはいえ重いですし、荷物も積んでいたらさらに大変ですから。なお650Vは、シート高が843mmと一見低くなったように見えますが、実際は足つきが悪くなっているので注意。かなりシート幅が広くなったことと、リアサスペンションがオンロード向き(CBR600Fと同じもの)なため、沈みこみが少ない(ドライバーひとつで簡単に調整はできます)からです。私が両足を着こうとすると、指の付け根が着きます。650Vはヨーロッパがターゲットなので、どうしても欧米人の体格(骨盤が広い)に合うようになっています。
トランザルプの歴史は?
パリ・ダカールラリーで無敵を誇ったNXRの直系の子孫と言えます。1987年に600V(白)、1988年にアフリカツイン(650)が発売になったので、トランザルプは穏やかな、アフリカツインはやんちゃな、仲のいい兄弟みたいなものです。その後1991年に400Vの前期型(緑)が、1994年に同じく400Vの後期型(青緑)が発売になりました。600Vの白青は300台限定でしたが、その後600Vは少しづつ熟成を重ねていきます。400Vが国内で生産中止になった後も、ヨーロッパのスタンダードである600Vは(ヨーロッパでは大人気でどこに行ってもいるらしい)逆輸入という形で生産を続けます。しかし1998年あたりからは逆輸入ではなく、エンジン以外はヨーロッパ生産の、輸入車(つまり外車と同じ)になってしまいます。やはり同じく輸入車ですが、2000年には650Vが登場しました。トランザルプはXL600V・XL400V・XL650Vですが、そのXLVという名前からたどっていくと、1983年に発売されたXLV750Rがあります。空冷ですが、同じ45度Vツインなのでこのバイクはおじいさんですね、きっと。なお、400VNと400VRについてはカタログを載せましたので、そちらもどうぞ。
トランザルプの名前の由来は?
Trans−Alps、つまりアルプス越えという造語です。その名前の通り、日本アルプスの乗鞍岳(日本道路最高地点:標高2715m)を越える時も、息があがることもなくなんなく登ってしまいます。このバイクの、旅が得意な特徴をよく表した名前で、私は大好きです。ちなみに、乗鞍岳へと続く乗鞍スカイラインは、残念ながら2003年度から一般車通行禁止になってしまいました。