公平・無料・国営を貫く英国の医療改革 (集英社新書)



公平・無料・国営を貫く英国の医療改革 (集英社新書)

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参考価格:¥ 714 (消費税込)


再生された英国の医療システム(NHS)
 第二次大戦後、イギリスで構築された「公平・無料・国営」な医療システム。世界の多くの国から憧れをもって迎えられたNHS。
「英国病」と呼ばれた社会と経済の変貌を経ながら、大きな危機に見舞われた医療システムの再生の道筋が、日本の医療改革おも視野に入れながら、ブレア政権の大胆な手法とその哲学が新進の二人の著者により分析される。
 読後、日英の基本的相違点が、医療システムを支えようとする国民の意識、負担を厭わない国家意思の有無の違いにあるように思われる。
 誰が負担するのか? 誰がシステムを運営するのか? 効率化はどのようにして実現するのか? 示唆に富み、更に詳細な続編を期待したい一冊でした。

英国の医療改革が、俯瞰的にわかる
私と同じ世代の、日本の医療の制度を考えている厚生省官僚と
クライアントの戦略を考えているコンサルタントが著者であるだけに、
改革を俯瞰的にとらえた上で、その概要が丁寧に説明されている。

また、その改革のポイントと成功と課題についても的確にかかれている。

最後に、日本の医療行政への応用についての考察もされているが、
改革の進め方、供給サイドの改革について、購入者サイドの改革について、
政策の広さという5つの視点から書かれており、示唆に富む。

医療経営の効率化、改善にかかわる身として、これからの日本の医療行政の
方向性を考える上で、貴重な情報を得た。

医療制度のリデザインを目指して―英国の「NHS改革」から学ぶ

 8月30日の投開票を目指して、各党のマニフェストが出揃ったようだ。しかし、そもそも総選挙には大して関心がないので、各党の公約=口約(束)はどうでもいいのだけれども、「医療崩壊」などが叫ばれている今、本格的抜本的な「医療(制度)改革」を唱えている政党があるのだろうか? 景気や雇用、年金や医療などの問題はいずれも国政上の重要課題だが、医療に関してこの英国における「NHS(National Health Service)改革」を素描したレポートは非常に興味深いものがある。

 我が国では一応、1961年に「国民皆保険」が達成された。物事には一長一短あるけれど、先ず「保険証」があれば国内のあらゆる医療機関にアクセス可能な制度は、基本的に維持されるべきであろうし、それを前提として医療制度のリデザイン、リフォームを行うべきと考える。確かに、医療システムには多種多様なステークホルダーが存在し、一筋縄ではいかないのも現実であろうが、それらを踏まえて「日本の医療システムとの共通点も多い英国で、どのような医療政策が展開されているのか」(本書)を知ることは意義がある。

 以前、町立病院を運営している道内の首長さんと懇談した際、普通会計から病院事業会計への多額の繰出や医師・看護師等の確保などに係る“悩みの種”を聞かされたことがある。私が「やっぱり、医療給付は国の責任で行うべきですかね?」と水を向けると、その町長さんは「その通り!」と、“膝を打って我が意を得たり”といった印象であった。当書のいう「強い政治的イニシアチブ」によって必要な改革に取り組み、「税方式」で《公平・無料・国営》の原則を貫く英国の医療制度を実に羨ましく思うのは、決して私一人だけではあるまい。


実によく整理された英国の医療改革
ブレア以降の医療改革について、実によく整理された視点で説明されている。
改革のダイナミックを目の当たりにしてきた筆者たちの経験によるところか、英国の医療改革について物語のように読み進むことができ、制度本の退屈さは微塵もない!!
それに、日本への示唆もまとめてくれているからありがたい。
医療について興味もない人も、ある人も、読む価値1000%の一冊。


医療を根本から考えるきっかけをくれる一冊
医療分野は興味ありつつも敬遠していたが、この1冊のおかげで医療を考えるきっかけをもらえた。無駄のない、凝縮された内容で、どれも興味深いが、「患者中心(患者の納得と参加)」を目指すシステム、地方分権への取組みは興味深い。成功論だけでなく、課題も含めて書かれているため、読みやすいと感じた。
次の作品にも期待しています。




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