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- No. 003
愛媛県宇和海でいま何が、変わる宇和海の生態系
宇和海は入り組んだ美しい海岸が続く鯛や真珠などの養殖が盛んな場所です。 海にはサンゴが群生し、海水浴やダイビングなど多くの観光局が訪れる自然豊かな場所です。 この海でここ数年いままでになかったことが起きています。 海のなかでいま何が起きているのか。愛媛県、宇和海からのレポートです。
愛媛県の南部、宇和海に面した宇和島市津島町です。 真珠の養殖が盛んなこの地区の海でいま異変が起きています。 平均水温が高くなったせいかいままでになかった所にサンゴがどんどん増えている。
海底がどうなっているのか、潜ってみました。
水深2メートル。テーブルサンゴです。 なかには直径1メートルまで成長した大きなサンゴも見られます。 数年前は岩と石だった海底にサンゴの群生地が生まれていました。 宇和島市の調査では、この地区だけで30種類以上のサンゴが確認されています。
宇和島市から南へおよそ20キロ、高知県と接する愛南町の宇和海です。 この愛南町の海では逆にサンゴが危機にさらされています。 全身トゲだらけのこの生き物。サンゴを食い荒らすオニヒトデです。 今年(2007年)大発生しました。大きいものでは50センチを超えます。
オニヒトデは通常沖縄などの海に住み、水温が15度以下では生きていけません。 しかし、ここ数年の宇和海は、冬場でも水温が15度を上回るようになり、オニヒトデが生き延びる環境に変わりました。
オニヒトデに食べられてしましったサンゴです。 骨格だけが残り白くなっています。 サンゴの減少は漁業や観光にとって大きな打撃です。
愛南町ではオニヒトデの駆除に乗り出しました。 オニヒトデのトゲには強い毒があるため金属製のハサミを使って捕獲していきます。 あちらにもこちらにも、人目につきにくいサンゴの裏からオニヒトデが次々に見つかります。 これまでに駆除したオニヒトデは700匹以上。この日もダイバー3人で袋いっぱいのオニヒトデを捕獲しました。
30年足らずの間に1度近く水温が上がってきています。 温暖化が進んでいくと特に海の生物にとって1度というのは非常に大きいですから生態系の変化が危ぐされる。
水温の上昇によって変わる宇和海。
海の生き物達がいま私たちに生態系を守る努力を求めています。
こうした海の変化は自然からの警告として私たちも深刻に受け止めていかなければいけない問題だと思います。
20th Dec. 2007
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