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- No. 028
Solar Power Sizzles 太陽電池の普及
May 8, 2008
World Watch Institute
http://www.worldwatch.org/
ワシントンD.C.-ワールドウォッチ研究所が、マサチューセッツ州ケンブリッジのプロメテウス・ インスティテュートとの共同で出版した最新の(地球データブック)バイタル・ サイン・アップデート(Vital Signs Online)によると、2007年の世界における太陽電池(PV) の生産は51%増の3733メガワットとなった。
当初の予想では、2007年に設置された太陽電池モジュールは、2935メガワット(MW)で、 世界では、1996年からの設置累積で9740MWを超え、ヨーロッパの3百万世帯以上の年間電力需要を満たすに十分な数値となった。
「ドイツやスペインなどの強力かつ賢明な政策のおかげで、PV業界は効率・コスト両面において大躍進を遂げつつあり、 価格的にも太陽電池は化石燃料に近づいている」と、 ワールドウォッチのシニアリサーチャーでバイタル・サイン・アップデートの著者であるジャネット・ソーウィンは述べている。
過去数年間、ヨーロッパはドイツの主導により太陽電池の製造において日本を上回り、世界をリードしている。 2007年には約1063MWを生産した。ドイツでは、太陽電池で発電した電力に対し高額買い取りを保証するという政府の政策のおかげで、 PV設置に関しては世界最大の国となり、2007年のドイツのPV設置数は世界の約半数を占めた。 同国では、現在約40,000人がPV業界で雇用されている。
2007年のPV総設置数でドイツに次ぐのはスペインだが、世界生産量のわずか3%にすぎない。 ドイツ同様、スペイン市場もPV電力に対する強力な優遇制度に後押しされている。
米国でも太陽電池生産は激増(46%増、266MW)しているが、2007年秋までにその世界シェアは縮小し続けている。
これとは対照的に、中国のPV製造は2006年に米国を上回り世界第3位となり、現在の国内生産量は日本に次いで第2位となっている。 過去2年間の中国のPV生産は6倍以上の増加をみせ、2007年には820MWとなった。しかし、こうした感動的な数字にも関わらず、 国内市場は依然として小さく、中国でつくられるPVのほとんどはヨーロッパに輸出されている。
「過去12か月の太陽エネルギー技術には何十億ドルもの投資がされたが、PVセクターは集中・分散型発電の両方に対し、 ますます競争的な価格でインパクトを与えようとしている」と、プロメテウス・インスティテュート所長のトラヴィス・ブラッドフォード氏は述べる。 「今後数年のうちに価格的に(化石燃料と)同じ水準で広く供給されるようになれば、需要は世界のあちこちで同時に高まるだろう」
ソーラーPVの価格は、2007年に若干低下したが、高まる需要と従来型太陽電池の必要部品であるポリシリコンの継続的な不足によってさらなる低下に歯止めがかかっている。 アナリストは、今後、ポリシリコンの供給が増え、生産と設置が増大し、製造効率が上がり、 更なる先端技術が適用される中で、さらに劇的な価格低下―今後2年間に50%減―を予想している。 結果的に、太陽電力はカリフォルニアや南ヨーロッパを含む各地域で、従来型小売電力の代替として競争力あるエネルギーとなっていくだろう。
ソーウィン氏によると、「PVをはじめとする再生可能エネルギーは、気候変動への取り組み、 エネルギーの安全性向上、雇用創出に対応しつつ、世界のエネルギーニーズを満たすための多大な可能性をもたらしてくれる。 再生可能なエネルギーの拡大は、政治的な意思と需要を生み出す強く一貫した政策の制定が重要となるだろう」
13th May 2008
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