
優しさの意味を考える部分で「寛容」という側面を取り上げました。寛容であることを表わす一つの方法は「他者の言動を受け入れる」ということです。
わたしたち人間は一人一人が個性を持ち、またそれぞれの習慣、考え方、感じ方を持っています。それらにおいて自分と似た人はいるかもしれませんが、全く同じという人は恐らく存在しないでしょう。話題作の映画を見て、ある人は感動したというかもしれませんが別の人は面白くなかったと感じるかもしれません。またある人は長い習慣で食事の前には必ず歯を磨くことにしているかもしれませんが、別の人は食後に磨くことにしているかもしれません。さらにある人はニュースで誰かが他の人を手助けした記事を見て素晴らしいと思うかもしれませんが、別の人はもっと違う方法が取れたと感じるかもしれません。
このように人が関わりあうと、自分と他の人との違いが表面化するものです。上記で取り上げた部分は些細なことかもしれませんが、些細な違いが積もり積もって「自分はもうあの人とは合わない」と結論づけてしまうことがあるものです。それは残念なことです。
寛容つまり他者の言動を受け入れるならこの点は大いに改善されます。受け入れるとはどういうことでしょうか。それは他の人のやり方や考え方、感じ方を尊重するということです。必ずしもすべての面で同意できるわけではないでしょう。でも「そういう考え方もあるのだ」と認めてあげるのです。こういう優しさがあれば、「あの人と自分と合わない」という見方は減ってゆくと思うのです。
