◆スポーツ外傷について

  

 
 

野球肩の予防と治療

 
 

野球肩とは、滑液包炎、棘上筋腱炎、上腕二頭筋腱炎、肩甲上神経麻痺による棘下筋萎縮、

インピンジメント(impingement)症候群、上腕骨骨端線障害(リトルリーグ肩)などの投球動作によって引き

起こされる、さまざまな肩関節障害の総称です。

最近は野球の技術指導において、球速を増すために加速期からフォロースルー期に前腕の回内動作を

推奨していますが、肘関節が伸展した状態では肩関節の内旋が強調されやすくなります。

筋力の弱いジュニア期や壮年期の選手には、棘上筋腱などに過負荷が加わり障害の原因となりますので注意してください。

技術的に速い球を投げることと、解剖的な肩への負担とは相反しているといえます。

 

 

野球肩の治療

除痛や消炎目的超音波、低周波、アイシング、ホットパックなどの物理療法を試みます。

疼痛が軽減したらストレッチングによる肩関節、肩甲胸郭関節(いわゆる肩甲骨)の可動域改善を行います。

また初期の段階では、肩甲下筋、棘上筋、棘下筋などのインナーやアウターのマッスルトレーニングを行い、

その後は軽め(1kg)のダンベルやセラバンドを使用します。

振子運動(1kgのダンベル)も有用です。最後に投球動作のフォームチェックを行いましょう。

 

野球肩の予防・リハビリ

 

投球肩障害(野球肩)におけるリハビリテーショントレーニングは、関節可動域の低下、

肩甲胸郭関節やローテーターカフの機能障害の改善が目的です。関節可動域の獲得は、肩関節周囲筋の

柔軟性の確保を目的としたストレッチングを、肩関節を中心に行います。ストレッチングの前には、

ホットパック後にアイシングを行うなどの物理療法を実施すると、ストレッチングがさらに効果的になります。