「それじゃ出木杉。僕はあの憎たらしいギャングとのび太達をブッ殺してスペアポケットを奪う為
空き地に向かう事とする。君は他のこの町をうろついている鼠どもを始末してくれたまえ。」
「かしこまりました。スネ夫様。」
「あれ?出木杉君じゃあないか。また会うとは偶然だな。」
「あ・・・露伴先生・・・。またお逢いできて僕も嬉しいです。取材は順調ですか?」
(スタンド使いはスタンド使い同士引かれあう・・・か。こんなに早く会うとはな。)
「フフ・・・順調も順調さ!こんなに創作意欲がどんどん沸いてくる町は杜王町以来だッ!!
一見平凡な町だが未来の奇妙なロボットや道具やスタンド!それが違和感無く日常に馴染んでるッ!
この町に来て本当によかったなあ〜〜。ついさっき危うく感電死する所にはなったけどね・・・。
まあこの岸辺露伴の敵じゃあなかったが・・・。それでその後・・・」
(正直『ヘブンズ・ドアー』は厄介だな。のび太君の家で能力を見れたのは幸いだが・・・。
スピードは恐らく僕のスタンドより上。パワー型ではないが『命令』を書き込まれたら僕の負けだ。
僕に疑念を抱く前に始末したいが僕のスタンドもパワー自体はそれほどではない。
なんとか一撃で決められる威力の衝撃を『ストック』したいが・・・。)
「・・・オイ出木杉君!人の話を聞いているのか?この岸部露伴が話しているのに・・・。
僕みたいな人気漫画家と話せる機会なんて滅多にないんだぜ?もうちょっとありがたみを感じてほしいな。」
「あ、すみません!ちょっと考え事をしていたものですから・・・。」
「この僕の話を聞くよりも大事な考え事なんてあるのか?ふぅ〜ん、そうかい・・・。」
「いや!昨日遅くまで勉強しててちょっとボーッとしてて・・・。何でもないですよ。本当に。
(ここで疑念を持たれて本にされる訳にはいかない)」
(ちょこっとずつ服の中で僕を叩くんだ。『ディープインパクト』。
ちょこっとずつでも何回もたたけば『力』はどんどんたまっていくからな。
おもいっきり殴っちゃあだめだ・・・。相手にバレちゃうからな。)
「本当にすみませんでした。露伴先生。せっかく露伴先生と話す機会なのに・・・。
どんどん質問しないといけませんよね!寝不足なんて言っていられない!ではまず・・・」
30分後・・・
「なかなか君は頭のいい少年だね。これほどの数の質問を矢継ぎ早にしてくるとは・・・。」
「そんな事ありません。でも尊敬する露伴先生にそう言ってもらえると光栄です。」
「ただちょっと疑問に思うのだが・・・君は非常に知識のある少年だ。だが君の質問のいくつかは
当然君なら知っていそうなものだ。何か・・・『時間稼ぎ』をしているような気がするんだが?」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
(しまった!さすが天才漫画家!そう簡単にはいかないか!まだ十分な衝撃は『ストック』されていないッ!)
ダッ!!
「逃げるという事は図星って事だな!逃がさん!小学生の足で逃げ切れると思うか!」
「僕の足で逃げ切れるなんて思ってませんよ・・・。『ディープインパクト』ッ!!
『ストック』を『僕』に開放しろおおおおおーーーッ!!」
ドゴォォォォォォォン!!
「何イイイ!!こいつ『スタンド』をッ!!だがそれは『自殺行為』って奴だ!やはりまだ小学生!
『衝撃で吹っ飛んで逃げる』って事はいいアイデアだが・・・その先は『赤信号の交差点』だぜ!」
「・・・だからいいんですよ。露伴先生・・・。ただ『時間稼ぎ』でなくお話をもっとお聞きしたかったのは
本当ですよ・・・。貴方の最後のインタビューになるのだから・・・。」
キキイイイーーーーッ!ガシャァァァァァァン!!
「この車にはねられた衝撃を『ストック』・・・そして『開放』するッ!!」
ドゴォォォォォォォン!!
「ガハアアアアッ!!」
「ガフッ!こ・・・この岸部露伴が・・・小学生に一杯食わされるとは思わなかったよ・・・。」
「・・・貴方を殺す程の『ストック』にはほんのちょっと足りなかったみたいですね・・・。
だが今の状態の貴方なら十分僕のディープインパクトでとどめを刺せる。
僕はあまり漫画は読まないが貴方の作品は好きでしたから続きが読めなくなるのは残念ですが。」
「フン・・・!不幸中の幸いか・・・右腕は無事のようだ・・・。右腕一本あれば漫画は描けるんだぜ・・・。」
「これから貴方は死ぬのだから『ピンクダークの少年』は今日で打ち切りですよ。フフ・・・。」
「だが断る。この岸辺露伴が最も好きな事のひとつは、打ち切りって言ってくるやつに『NO』と断ってやる事だ・・・。」
「打ち切りを決めるのは漫画家じゃあないッ!死ねエエエエーーーッ!!」
「・・・やっぱり人の話はちゃんと聞いておくもんだぜ。出木杉君。さっき君が聞いていなかった話・・・。
カミナリさんを倒した後偶然この町に来ていた僕の仲間と会う事が出来たんだ・・・。
彼らは結構この近くにいるはずなんでね・・・。
『ヘブンズ・ドアー』!!僕に命令を書き込めッ!『ジョースターさんと康一君の所まで吹っ飛ぶ』ッ!!」
ドヒューーーーーン!!ドシャアアアアッ!!
「OH!MY GOD!!誰か飛んできたぞッ!!」
「これは!!露伴先生ッ!!どうしたんです!!ひどい傷だッ!!」
「く・・・くわしい話は後だ・・・。康一君・・・。すぐそこにスタンド使いの敵がいる・・・。
多分もうすぐここに来るぜ・・・。僕はもう動けない。後は頼むよ・・・。」
「露伴先生ッ!!」「気を失ったようじゃ。ひどい傷だが命には別状なさそうじゃ。」
ドドドドドドドドドドドド
「逃げた先はオイボレとチビか・・・。だが見かけで判断するのは危険かな。」
「どうやら・・・このガキが敵のスタンド使いのようじゃな。」
「小学生にチビ・・・すごい傷ついた気がするんですけどッ!!」
「露伴先生!しっかりしてください!せめて相手のスタンド能力ぐらい教えてから寝てくださいッ!
もう!相変わらずなんて自分勝手でわがままな人なんだ!」
「康一君・・・君の方がよっぽど自分勝手でひどい事言っとる気がするがのう・・・。
しかし露伴先生ほどの男がここまでやられるとは・・・能力がわからない以上近づくのは危険じゃ。」
ジリ・・・ジリ・・・
「いえ・・・僕の方から近づきますから・・・わざわざ近づかなくても結構ですよ・・・。」
「いいや・・・。お前がそれ以上わしらに近づく事はできんな・・・。『ハーミット・パープル』ッ!
既に死角から壁の裏を這わせてお前の近くに忍ばせていたッ!!」
ビシ!ビシ!ビシ!
「この『イバラ』が貴方のスタンドか・・・。パワーはそれほどではないが子供一人動けなくするには十分・・・。
全身巻きつかれてこれでは動けません。射程も比較的長めのようですね。」
(なんじゃ?この少年・・・。わしらのスタンドを分析しているというのか?
それに正面から向かってくるとは・・・わざと相手の攻撃を食らおうとしているような・・・。)
「ジョースターさん。いくらなんでもビビりすぎなんじゃあないですか?
このグルグル巻きにされて動けない状態ならどんな能力だろうが恐れる事はありませんよ。
僕の『エコーズ』で少々お仕置きしてやります!こう見えても高3なんだぞ!よくもチビって言ったな!」
「ま・・・待て!康一君!奴は何か企んでおるようなんじゃッ!!」
「射程距離5mニ到達シマシタ。S・H・I・T!ACT3 FREEZE!」
ズン!
「いきなり両腕が重くなったぞ!『物体を重くする』・・・これが君の能力か。
見たところ近距離パワー型のようですね。」
「いくら分析してもその状態じゃあもう何もできないよ・・・。『ACT3』!少々痛い目にあわせてやれッ!」
「S・H・I・T!了解シマシタ。」
ボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴ!!
「・・・僕の予想通りなかなかのパワーですね。だが手加減をしてくれているのが『ストック』でわかる。
君はいい人だ。でもまあこの状況を吹き飛ばすぐらいの『衝撃』はたまったかな。」
「そんな馬鹿なッ!手加減したとはいえ・・・まったくダメージを受けていないだとおおーーッ!!」
「『ディープインパクト』ッ!! 『衝撃』を開放しろおおおーーーッ!!」
ドゴォォォォォォォン!!
「うおおおお!!わしの『ハーミット・パープル』を吹き飛ばすとは!!」
「僕の攻撃の威力がッ!僕自身に返ってくるッ!!『相手の攻撃をためて一度に開放する』・・・。
これが奴の能力ッ!うわああああーーーッ!!」
「康一君ーーーッ!!」
「な・・・なんとか大丈夫です。多少は手加減して攻撃していましたから・・・。
しかし攻撃すればした分自分にかえってしまう・・・。どうすればいいんだ!」
「その上わしらのスタンドのパワーや射程距離も分析されてしまったようじゃな。
なかなか頭の切れる少年のようじゃ。だがたった一つだけ残された策がある・・・。」
「なんですって?それは一体・・・?」ゴクリ!
「それは・・・。」
ドドドドドドドドドドドド
「逃げるんじゃよオオオーーーッ!!康一君!露伴先生を早く担いでついてくるんじゃ!
年寄りにそんな重労働をさせるつもりかッ!!」
「エエエエェェェーーーッ!!そんなあああーーーーッ!!
く・・・しかし露伴先生・・・重い・・・・!!」
「あの老人・・・。なかなかの策士のようだな・・・。何を企んでいるのかは知らないが追うしかない!」
「ハァハァ・・・ジョ、ジョースターさん待ってください!こっちは露伴先生担いで走ってるんだから!
くそ・・・ヤバイ・・・追いつかれるッ!!」
「そんな時の為に君の能力があるんじゃろうがッ!君なら追いつかれず足止めできるッ!」
「ハッそうか!『ACT3 FREEZE』!」
ズン!!
「フン!5m以内に追いつかれると重くして足止めってわけか。まともな追いかけっこじゃあ追いつけない。
だが貴方達は大事な事を忘れている・・・。走る時には体重の2〜3倍の『衝撃』がかかるそうだ。
そしてこの重くするのも『衝撃』になるんだぜ。そろそろいい感じで『ストック』できたかな・・・。」
ドゴォォォォォォォン!! ドヒューーーーーーン!!
「何イイイ!!あの少年が『飛んだ』ッ!!馬鹿なッ!僕達は一切攻撃していないのにッ!」
「なるほどのう・・・。走る時や重くする時の『衝撃』を利用したわけか・・・。」
「フフ・・・『衝撃で飛ぶ』事で一気に先回りできますよ。貴方達が逃げなければ『ストック』できなかった。
『逃げる』事が結果的には貴方達を追い詰めた形になったわけだ。」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
「このわしがそのぐらいの事を予測できなかったと思っているのか?
君もなかなかの切れ者のようだがまだ若い。ジョセフ・ジョースターが闘いにおいて
貴様なんかとは年季が違うということをこれから思い知らせてやる。」
「康一君!『エコーズ・ACT2』じゃッ!作戦通りキッチリやるんじゃッ!!」
「ハ・・・ハイ!!『ACT2』!!落下地点に『文字』を貼り付けろおおおーーーッ!!」
『バシャアアアア!!』
「アスファルトが『液状』にッ!!このチビッ!!複数の能力を使い分けられると言うのかッ!
甘く見ていた・・・この僕にも『想定外』だったッ!
一旦液状にしたアスファルトで僕を固めて足止めするつもりか?
だがしかしッ!それぐらい吹き飛ぶ『ストック』はまだある!問題は無い!」
「足止めじゃあない。そのアスファルトの下は『下水道』が通っている・・・。
既に『ハーミット・パープル』で『下水道』を探ってそれに添って逃げておったからな。
落下の『衝撃』に液状になったアスファルトは耐えられない。落ちて流されていってもらおう。
そしておまえの次のセリフは『まさか!このエリートの僕がクソまみれの下水道にッ!』と言う。」
「まさか!このエリートの僕がクソまみれの下水道にッ!ハッ!」
バシャアアアア!!
「最後に『衝撃』を利用したのはわしらの方じゃったな・・・。」