「こんにちは。」
「フアァ・・・ん・・・いらっしゃい・・・なんだ出来杉か・・・。」
「あ、ジャイ子ちゃん店番やってるんだ。小さいのにえらいね。
ところでのび太君ここに来てないかな?」
(なんなんだよ・・・このカスは・・・。馴れ馴れしい口きいてんじゃないわよ。)
「来てないよ。」
「そうか。ごめんね。店番の邪魔しちゃって。」
(・・・なんかこいつの優等生ぶった態度ってムカツクんだよね・・・。
さっきの夢の件もあるし・・・ちょっとひまつぶしにいたぶってやるか・・・。)
(どうせ出来杉はスタンドも使えないカス・・・。『ヤムチャ』で十分ね。)
「出ろッ!『ヤムチャ』ッ!!あいつをボコボコにしておやりッ!!」
「ジャイ子ちゃん?いったい何を・・・!」
ドドドドドドドドドド・・・・・
「俺の相手はコイツか?ジャイ子?こんなガキ相手とは『荒野の盗賊』もなめられたもんだぜ。」
(なんだ・・・僕の前に突然現れたこの人は・・・?見た所中国系の格闘家か?
頬の傷、鍛え抜かれた鋼のような肉体、鋭い眼光・・・どう見ても恐ろしく強そうなのに
どことなくヘタレ臭がするのは何故だ・・・。)
「さあ、どこからでもかかって来やがれ!!」
「いや、来いと言われましても・・・。僕には闘う理由がありませんし・・・。」
「何やってんのよ!ヤムチャ!こっちから行かないでどうすんのよ!」
「すまん!ジャイ子!俺とした事が・・・。来ねえならこっちから行かせてもらうぜ!」
(・・・!?出来杉の奴・・・『ヤムチャ』の姿が見えている!?)
「食らえッ!『新狼牙風々拳』ッ!!」ダッ!!
「うわあああーーーーッ!!・・・あれ?なんともな・・・」
ブシュウウウウッ!!
「か・・・体に無数の切り傷が!拳の風圧で切ったのか?そんな馬鹿なッ!」
「ガキ相手にいきなり本気でやるのも大人気ないんでな。そっと体を撫でてやった。」
(・・・中国の形意拳の一種か?狼を模した拳で猛スピードで突進して拳の威力をアップさせる・・・。
それはカマイタチ現象を起こす程・・・やはりこの人強い!でも・・・なんでヘタレ臭がするんだろ?)
「今度はもうちょい強めにいくか?本気でやったら死んじゃうもんな。」
「うわあ、助けてえーーーッ!!」ダッ!!
ヒュン!ドシーーーン!!ゴロゴロ!!
「うわ!イタタ・・・逃げたのに先回りされるとはなんてスピードだ・・・。」
「おいおい逃げられると思うのか?まだまだ楽しませてもらわねえとな。」
「そうですね・・・逃げるのは無理みたいですね。どうせなら一思いにフルパワーでやってください。」
「いいのか?マジで死んじまうぜ?」
「大丈夫ですよ。このくらいの威力なら。」
「・・・なめやがって!俺を馬鹿にするな!本気の『新狼牙風々拳』を食らえッ!!」ダッ!!
「ハッ!いけないッ!ヤムチャ!出来杉の挑発に乗るなッ!!」
ズゴッ!ドグシャアアアアアアアン!!!
「あなたの攻撃・・・確かに凄いスピードとパワーですが直線的すぎですね・・・。
そして自分の力を過信しすぎ、そこに油断があった。さっきから感じた違和感はそれなんです。
さっき逃げたふりをしてこの店のワイヤーを借りさせてもらいました。
そしてあなたと僕を結ぶ直線上の足元に張っておいた・・・。足元がお留守でしたね。」
(所詮ヤムチャはヤムチャね!つかえないったらありゃしないわ!
あいつはスタンドに目覚めつつある!『ケンシロウ』でカタをつけるわ!)
「いきなさい!『ケンシロウ』!」
ドォォォォォン!!
(今度はなんだ!あの格闘家よりも筋肉がすごく、なにかオーラが漂ってるぞ!)
「アタタタタタタタタタタ!!」
「ぐあぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ドゴォーーーーン!!
(あの格闘家と格が違いすぎる!パワーもスピードも比べものにならない!)
「あなたを生かしておくことはできないわ・・・・ここで殺す!!」
「く・・いったい何が起こってるんだ・・・何もわからない・・・
今の衝撃で骨にヒビがはいってる・・・このまま僕は死ぬのか・・・」
「アキラメテハイケマセン・・・・」
バァン!!
「これは・・・人型の機械みたいな・・幻覚も見えてきたのか・・・」
「幻覚デハアリマセン・・・アナタノ『スタンド』デス・・・」
「スタ・・・ンド?」
「遅かった!スタンドが発現しやがったわ!『ケンシロウ』!はやく奴を殺しなさい!」
「コノママダト奴ガキマス・・・ハヤクワタシニ『命令』シテクダサイ」
カシャ カシャ カシャ カシャ
「あ、それじゃあ安全な所へどっか逃げてて。ここ危ないからさ。」
出来杉スタンド「ガビーン」
「大体状況が飲み込めてきたよ。僕は漫画あんまり読まないからすぐ気付かなかったんだけどさ。
さっき出てきたのは『ドラゴンボール』の『ヤムチャ』、今いるのは『北斗の拳』の『ケンシロウ』だね。
ジャイ子ちゃんの持っている『スケッチブック』。そこから出入りしているのがさっき見えた。」
「のび太君やジャイアンが不思議な力を持っているのは僕も薄々感づいていた。
でも多分ドラえもんの秘密道具かなんかだろうと思っていた。でも違うみたいだね。
この町の多くの人間が超能力・・・と言っていいものかわからない不思議な力に目覚めてる。
そして僕も目覚めつつあるようだ。ジャイ子ちゃんの能力は『漫画の登場人物を実体化させる』。
『実体化させるのは一体のみ』『出す物はジャイ子ちゃん自身が描かねばいけない』・・・違うかい?」
「フン・・・正解よ。だからってあんたの圧倒的不利な状況は変わらないのよ。
せっかく目覚めたスタンドもどっか逃げちゃったし。」
ドドドドドドドドドドドド
「この『剛田商店』の中で戦いを挑んだのが君の失敗だッ!
自分の『ホーム』が必ずしも有利になるとは限らないッ!」
「何言ってんの!?ここにいる時点でお前の負けなのよォーー!
『ケンシロウ』ォォォーーー!!」
「アタタタタタタタタ!!」
「ぐぁぁぁぁぁ!!」
ドカァァァァァン!!
「お前はもう・・・・死んでべぼっ!!」
ボシュウウウウン!!!
「な、何が起こったの!?あいつに攻撃をしたのに『ケンシロウ』が
やられるなんて・・・」
シュン!!
「!!・・・後ろに・・・逃げたはずの」
ボゴォン!!
「ゲェェェェ!!」
「どうやらぼくのこの『スタンド』というのはなかなかスピードが
あるらしいな・・・力は大人くらい・・・逃げてと言ったのは嘘で
本当の命令は『気づかれずにまわりこめ』と小声で言ったのさ・・・
なんか『スタンド』の方も演技してくれたみたいだし」
(しかし僕の『スタンド』の能力はまだわからない・・・
このままだとまだ剛田さんの方に分がある・・・僕が不利だ)
(ガフウ!!速い!しかも『スタンド』をちゃんと操れている!!
さすがは成績優秀スポーツ万能!)
「あたしを怒らせたわね・・・許さないわ!!殺す!!
殺してやるッ!!」
「こうなったら『ラオウ』をだしてやるわ!!まだ練習中だけど
今の実力を試すのにちょうどいい!!出ろ!!『ラオウ』ォォォ!!」
ドォォォォォォォォォン!
「これは『北斗の拳』の『ラオウ』!!すごい覇気だ!!
僕の『スタンド』!やつを翻弄しろ!」
シュイイイイイイイイイイイイイン!!
「ウリャアアアアアアア!!!」
ボゴォォォ!!
「ガハァ!!避けきれない!!これが『ラオウ』・・・!」
「やはり『ラオウ』は強いわ・・・こいつを上手くかければ
あたしは最強になれる!!」
「くそ・・・いったいこの『スタンド』の能力はなんなんだ!!」
「今ノ『衝撃』ト『威力』ヲ記憶シマシタ イツデモ解放デキマス」
「衝撃?・・・威力?・・・よくわからんが解放しろ!!」
「了解シマシタ」
「とどめをさしなさい『ラオウ』!!」
「ウリャァァァァァァ!!」
「コレマデニ溜メタ『威力』ト『衝撃』ヲ解放シマス」
シュン!! ドガァァァァァァァァァァァン!!
「ガァァァァァァァァァ!!」
「なにぃいぃぃいいぃいいい!!『ラオウ』がたった一撃でやられたぁぁぁああ!?」
「これが・・・この『スタンド』の能力か!」
「ありえない!そんな!この『ラオウ』を描くのに『ケンシロウ』の倍は
練習したのよ!!ありえなぃぃいいいぃぃぃいいいい!!!」
「今のうちだ!!本体に攻撃しろ!!」
「マダ十分ナ『威力』と『衝撃』ハストックシテマセンガ」
「それでも構わない!攻め続けろ!!」
「了解シマシタ」
ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴォォォォ!!
「ガヴァヴァヴァヴァヴァヴァヴァヴァヴァヴァヴァアァァアアアァ!!」
チュドォォォォォォォン!!!
「ここまでラッシュしたらもう立ち上がれないだろう」
ムクゥ
「!!!まだ立ち上がって!!力がないとはいえあそこまでしたら
普通は立ち上がれないぞ!!」
「アリエナイ・・・私が負けることナンテありえない・・・
マケルはずガないィィィィィいいいいぃぃぃぃイイイイイ!!!」
「『ラオウ』にそれほどの自信があったのか我を忘れて暴走しだした!!
あれは本能だけで動いてるぞ!!」
「ムガアアァァァァ」
ドゴォォォォォォォン!!
「電柱を攻撃した!?もう目に映るものすべてを攻撃しているぞ!
それよりも電柱が粉々に!!まるで暴走庵だ!!」
「いつのまにか剛田さんのスケッチブックが消えているぞ・・・
もしかして、あれが剛田さんの『スタンド』!?
ということは剛田さんの極限な精神状態から『スタンド』に変化が起こり
『スタンド』と剛田さんが一体化しスケッチブックに描いてあったキャラ
の力(『ラオウ』+『ケンシロウ』+α)が剛田さんに加わったのか!!
しかし、その力が制御できず暴走したというわけか!(なんか格ゲーの
ラスボスってこんなのが多かったような)」
「ムギャアアアアアアァァァァウ!!!」
「くるぞ!!避けろ!僕の『スタンド』!!」
シュギャァァァァァァン!!
「ぐぁ!!避け切れなかったか!!」
(僕の『スタンド』は相手の攻撃の『威力』と『衝撃』を蓄積して
解放できる。ある程度まで蓄積させて一撃で勝負を決める!!
しかしそれまで僕がもつかどうか・・・)
「いつまでも『僕のスタンド』じゃ呼びにくいからな・・・
きみの名前は今日から『ディープインパクト』だ」
暴走ジャイ子
スタンド名:ペロペロキャンディキャンディEX
出来杉
スタンド名:ディープインパクト
「グギャルァァァァァァァ!!」
「僕が勝つためには!攻撃を耐えるしかない!!」
ドゴォン!!ドゴォン!!ドゴォン!!
「く・・・・お、重い・・・耐えろ・・・耐えるんだ・・・」
「ガアヴァァァァァウウゥ!!」
ドブォォォォォォン!!
「ぐぅ!!あと・・・あと一撃で・・・・」
「グルァァァァァァァァァァァ!!!」
チュドォォォォォォォン!!!
「がはぁ!!意識が飛びそうだ・・・しかし・・・これで僕の勝ちだ!!
『ディープインパクト』ォォォ!!」
キュイイイイイイイイイン ドキュォォォォォォォォン!!!
「ガァァアアアアアアアァァァぁぁぁぁぁ」
「ハァ・・・ハァ・・・勝った・・・・・いったいこの町では何がおこってるんだ・・・
のび太くんを探さなくては・・・」
「ゥゥゥゥゥゥゥゥ・・・・」
「!!まだ立てるのか!!なんてタフさ・・・」
「ガアアアアアアアアアアアアアアウウウウウウウ!!!!」
ドゴォォォォン!!
「ガハ・・・・ッ は・・速・・・い」
「でも・・・剛田さん・・・・
ぼくはまだ・・・『威力』と『衝撃』は全部使い切ってない・・・
そして今のも加えて・・・『全部』を・・・君にぶつける・・・
ディープ・・・・インパクト・・・・全解放だ・・・」
「!!ガァァァァァァ!!」
ドゴォォォォオォォォォォォォォォォォォン!!!!!
「グゲエエエエリャアアアアアアアアウウウウウウウウウウゥゥゥゥ!!」
バゴォォォォォン ドシャァァァァ
「剛田さん・・・君はとても強かった・・・今ので・・・骨は何本折れただろうか・・・
このままじゃあ・・・とても・・・のび太くんには・・・会えそうもないな・・・
少し・・・休むと・・・する・・・か・・・」
ドサッ
ジャイ子:再起不能
出来杉:再起不能?