「うぐうううううああああああああああ!!」

「セ…セワシさん!!」

 

「お!体が元の大きさに戻っていくぜ!ジョルノ!」

「おそらく、セワシ君がやられたことに驚いて

 ドラミちゃんが『スモールライト』を手放したからでしょう。

 見てください、ナランチャ。セワシ君の大きさも元に戻っていきますよ。」

「うううううう、ドラミちゃん。」

「セワシさん!しっかりして。」

 

「ミニドラもいない。『ヘビーノビー』のセワシも重傷です。

 このまま大人しく未来へ未来へ帰るというのなら

 僕達は何もしません。ドラミちゃんセワシ君。手を退いてくれませんか?」

 

「おじいちゃんの名に掛けて、敵を楽に勝たせる訳には行かないよ。」

「ジョルノ!こいつまだやる気だぜ!」

 

「『エアピストルズ』!!」

「ああ!セワシの腕にのび太と同じ空気砲が!!クソ!とどめを!」

「待ってください、ナランチャ!何か様子が変です!」

 

「最終流法!捕血洞(ぽけっとう)!!」

「やめて!セワシさん!それだけはやめてください!

「なんだ!?風が渦を巻いて!!うおおおおおお!吸いこまれる!」

 

捕血洞!―――セワシの最終流法!

空気を弾に押し固めるために使った筒より逆に大量の空気を取りこみ超圧縮させる!!

そしてドラミの四次元ポケットの無限に広がる空間に超高圧で注ぎこむ!

いわば『風のブラックホール』!!

 

だが、空気の高速圧縮に伴う摩擦や熱は

いくらスタンドといえど…耐えきれずにその体は崩れていくのみ…

「ああ、セワシさん!なんて残酷な!その無残な姿!美しすぎます!!」

 

「このまま一人一人順番にポケットの中の四次元空間にばら撒いてやる!

 このドラミのポケットはどこに通じているのか

 知らないけど無限の空間に繋がっている。

 ふっ飛ばしてあげるよ!

 おじいちゃんを倒そうなんて思いあがった

 考えは正さないといけないからね。…ウグ!」

「セワシさん…!私の肩に掴まって…!」

 

ギュウオオオオオオオオオオオオオ!!!

「ジョルノ!見ろ!屋根瓦が…あんな!クッキーみたいに!

 粉々になって吸いこまれていくぜ!

 無茶苦茶だ!例えるなら知恵の輪ができなくて

 癇癪を起こした馬鹿な大男と言った感じだぜ!!」

「どんどん風力が強くなっている!!

 このままだとこの町中の人間が死ぬぞ!

 いや、そうなってもこいつはやめない!!

 

「ゴールドエクスペリエンス!!

 産まれろ!新しい命よ!

 産まれろ!新しい生命よ!!」

 

 ズギュウウウウウウン!!

「ツタです!!掴まってください!ナランチャ!」

「フウウウウ!助かったぜ!ジョルノ!

 けどよオオオオ!これからどうすんだよおお!」

 

「ジョルノのゴールドエクスペリエンス…。

 でも、無駄な足掻きね。

 ドンドン風は強くなる!

 もう、アタシとセワシさんの『捕血洞』は

 貴方の生命の力を圧倒的に上回っている!!」

 

「うう!ツタの根が引き抜かれていく…!なんと言う吸引力だ!!」

 

ツタの根も限界だ…!なんとかしないと!」

「おおおお!へし折れた電柱と…!車が…!

 砕かれて吸いこまれていく!!ヤベえぞ、ジョルノ!」

 

「この僕に…傷を負わせるとは…

 おじいちゃんの言ったとおりだ。

 ジョルノとナランチャは自分の生命危機や

 恐怖を克服した精神を持っている…。

 確実に吸いこんで殺す。…確実に。

 僕のスタンドは圧倒的に彼らより勝っているからね。」

 

「ナランチャ!!レクイエムで法則を変化させてください!!」

「無理だぜジョルノ!!

 『法則』には『位置』がいるんだぜ!!

 ツタにしがみついている俺たちには定まった『定位置』がねえ!!

 『法則』を維持する『定位置』がねえええ!」

 

「僕には深く地面に根を張るツタを作り出す生命の力があるが…

 こらえきれない…!!ナランチャ!!引きぬかれる!!」

「ジョルノ!!気張れえええ!!」

 

(畜生、どうやってあの空気の渦から逃れるか…3択、一つだけ選びなさい。)

答え@イケメンのナランチャは突如反撃のアイディアを閃く。

答えA仲間が来て助けてくれる。

答えBかわせない。現実は非情である。

(おれが丸をつけたいのはAだが期待はできねえ。

 ブチャラティたちが後数秒後にここに現れて

『ジャジャ〜ン』と都合良く助けてくれるわけにはいかないぜ。

 逆にブチャラティたちも苦戦しているかもしれないぜ。)

 「どうやら@しかねえようだな!!エアロスミス!!」

 

 ズギュウウウウウン…ゴオオオオオオオオオ!!!

「何…!うおおおおお…!!体が吹っ飛ばされる!!」

 

「ナランチャ!!危ない!僕の手を取ってください!!」

 ガシイイイイ!!

「畜生!俺のエアロスミスは空を飛ぶスタンド!!

 吹き荒れる風の中は得意じゃねえぜ…!!」

「クウウウ、ナランチャ!僕の手を放さないでください!」

 ド ド ド ド ド ド ド

「ここまでのようだね。ナランチャ、ジョルノ。今ここで決着をつけるよ。」

「フフ、貴方たちは22世紀の人には無い。

 知的さと機転の良さを感じたわ。

 お兄ちゃんのことが無ければ

 恋人にしても良いななんて思ったりして。」

「そうですか!嬉しいです。では命だけは助けてくれませんか?」

「でもダメよ。貴方セワシさんの魅力には遠く及ばないもの。」

 

「それでは貴方の負けです。まあるいレディ…。」

「何イイイイ!!」

 

「うわ!うわああああああ!ジョルノ!!

 なんで手を放すんだよオオオオ!!

 吸いこまれる!!俺!吸いこまれちまう!!」

「ナランチャ!!これをおおおお!!」

「ジョルノオオ!間にあわねエエエ!!吸いこまれる!!」

 

答えB……答えB……答えB……

 

 ズギュウウウウウウウウン!!

「ハ…!なんだ!!風がやんだぜ!!」

「セワシさん!!見て!!風がナランチャのお腹へ流れてます!」

「バカな!あれは……あれは…!

『四次元ポケット』!!

 おじいちゃんのではない!

 ドラえもんがつけていた『四次元ポケット』!!」

「モグラです。セワシ君。風を受けない地中に暮らすモグラです。」

 

「そこの地面が盛り上がっているのが見えますか?

   ドラえもんの部品をモグラにしました。

     ドラえもんのポケットを持って来てもらうためにね。」

「さっきの風は俺のポケットにも流れこんでいる…。

   風の渦はドラミのポケットにも引きこまれている!

     そして引き合った二つの渦の間には…無!!

 風が吹いていない!!風の渦が中和される!!」

    ゴオオオオオオオオオオオオ!!!

「セワシ…おめえの執念はすごかった。

   だけど俺たちにはドラえもんという強い味方が

     最後までついていたんだぜ。」

「貴様なんぞに…!貴様なんぞにいいいいいい!!」

「地獄でやってな…!エアロスミス!!

   ボラボラボラボラボラボラボラボラ!!!!!ボラ―レヴィ―ア(飛んでいきな)!!」

「うぐううううああああああ!!おじいちゃん!!」

「お兄ちゃんが!!そんな!!キャアアアアアアアアアア!!」

 

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