「見ろ!ジョルノ!ジャイアンが何か持っているぜ!!」
「ナランチャ!あれは!『取り寄せバック』です!!」
「ドラえもんが未来から矢を持ってきたのなら
この時代のどこかに…矢はあるはずだ…!
それを取り寄せる…おお…矢は俺様の手に!!
これで俺様をこの世の頂点に連れて行ってくれ!!」
ズギュウウウウウウウウウウウン
「マズイ…!ナランチャ!ジャイアンまで『矢』を!」
「ああ、ジョルノ…だが、奴はすでに瀕死の重傷だぜ!!
見ろ。スタンドがどんどん崩れていく…!『矢』に耐えられなかったんだ…。」
「違います……ナランチャ!奴の手を見ろ!!
あれは…あれは『マイク』です!!」
「俺様はもう死ぬ…最後に何をやったってそんは無いぞ
…俺様の歌を…最後に……!『ジャイアニズム・メカニズム・レクイエム(GMR)』!!」
「フン!もう一度『音』を封じて『歌』を無効にしてやるぜ!!
『分子の動き』を封じて『音』を無効にしてやるぜ!!エアロスミス・レクイエム!!」
ボエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!
「グウウウウウウ!!バカな!!『法則』で『音』は封じているはず!!」
「うわあああああああ!!なんで聞こえるんだ!!レクイエム!!答えろ!!」
「オイオイ、『奴』モ『レクイエム』ナンダゼ。忘レンナヨ!」
ザアアアアアア!!
「何だ?デジタル時計が……『崩れて』…『崩れて消えていく』!!」
「うう『音』のせいではありません!!『法則』で『分子の振動』は伝わってこないはず!!」
「今度はシャープペンシルが崩れていくぜ…『音』は伝わっていないのに…!!」
ボエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!
「『矢』が『支配』するのは『魂』!!おお、心の友よ…!
俺様は今、お前たち『全ての生物』の『魂』に歌いかけている!!」
「グアアアア!!デジタル時計…シャープペンシル…今度は服の『ジッパー』が…!」
ジョルノジョバーナが最後に思う事。それはネアポリスの両親の事ではなかった。
両親の事は大して思ってはいなかったし、今、生じた『奇妙な疑問』の前に
両親への思いはジャイアンの歌で揺さぶられる脳から吹っ飛んでいた。
今いる場所に『音』は届いていない。
だが…身につけているものが新しいものから崩れていく…!?何故…?
『新しいものから先に物が壊れていく』…。『新しく開発されたものから壊れていく』
……『開発したものが死んだ』…!
ボエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!
「わかったぞ、何てことだ。『時間』…だ!『歌』は『時間』を『さかのぼっていく』!!」
「ジョルノ!!…!何言ってんだ!!
つまりよおおお!『死んだ』ってことかよ!!
『過去』で『デジタル時計の開発者』が!!
『歌を聞いて死んだ』ってことかよ!!」
「信じられない…。だがそれしか考えられない!!
ジャイアンの『歌』は『時を越え』て
『過去』へ…広がっている!!!!
このままだと皆死ぬぞ!!過去でも、そして未来でも!!」
ボエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!
「…お前たちには計り知れない事だろうが一つ言っておくぞ・・・。
『俺はジャイアン…ガキ大将…天下無敵の男だぜ…!』」
俺様の『歌』は『完成』したぞ。
そしてこれはお前等を始末するための『歌』では無いし、
最強になるための『歌』でも無いぞ…。
この世の『全ての生物』が真の幸福に導かれる『歌』だぞ。
名を冠するなら…『G・M・R』!!!!!」
「やめろ!!ジャイアン!!うう!!鳥が…!鳥が次々と落ちていく…!!!」
『歌』か!!この『歌』に耐えられなかった鳥が死んでいくのか!!」
「歌を間近で聞いたアバッキオは死んだ…!
このまま、歌が広がればやがて『全ての生物』が
『歌』に耐えられなくて死んじまうぜ!!
だがよおおお!ジョルノ!短時間なら…!
歌を聞いたのが短時間なら…!
生き残れるんじゃあねえのかあ?
俺たちがそうだったようによおおお!!!」
「一体…どうするんですか!?ナランチャ!!」
ボエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!
「『進める』!!俺のレクイエムで『時』を『進める』んだぜ!!」
「無理です!!ジャイアンの歌はすでに『時を越えて』
『過去』を侵食し始めています!!おそらく『未来』も!!」
「進めると言っても『加速の中へ』だぜ!!」
「レクイエム!!『時の流れ』を『加速』しろ!!
全ての生き物が『短い時間』で『聞き終わる』ように』!!」
「OK!ワカッタゼ!ナランチャ!ソノ『法則』ハ、ソコノ『位置』ダ!!」
ボエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!
「バカな!何を言っているんだ!!
どんどん時を加速していったら!
その『理屈』なら…!今居る時間を次々と加速していったら!!
君はどの時代にも居られない事になってしまう!!」
「さあ?時間の行きつく先がどうなってるかなんて
誰も知らないんだぜ?
もしかしたら…また会えるかもな…?
そしたら、俺学校に行くよ…。頭悪いってバカにされるのも結構良いかもな…。」
ボエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!
「待ってください…ナランチャ…!ウ……!!」
「このズタボロが…!じっとしてろ!バカ!
オメーはそれ以上、動いたりスタンドパワーを使ったりしたら
折れた骨が肺に食い込んで間違い無く死ぬぜ。
カッコ良く、オメーを助けるのはこの俺だぜ…!
ジョルノ!オメーはこの時代に残ってこの事をブチャラティに伝えろ!!
この歌に耐える事が大切なんだ!!
皆死んじまったらおしまいだからな…。」
「……あばよ、ジョルノ。」
「行くなあああ!ナランチャアアアアアア!!!!」
ドギュウウウウウウウウウウウウン!!
「んん?あれ…俺どうしたんだ…?
『加速』は終わったのか…?皆は…?
おい、レクイエム?レクイエム…?
……ここは一体?どっかで見た事があるけどよおお?」
「ったく汚ねえなァ。そんなボロボロのなりで店の前をうろつくなよ。
まあ、いいや。おい、そこのお前…。ちょっと入りな。」
「アンタは…。ここは…。」
「こいつにスパゲティを食わしてやりたいんですが、
構いませんね!!ヌチャラティ!!」
「……ああ、わかったぜ、ムーゴ。
今、俺のが来たから食うといい。
見ない顔だな…小僧…名前は…?」
「…ナランチャです…!俺の名前はナランチャ・ギルガです!!」