スネ夫の家・・・

  ピンポーン!

「んもう誰だよ・・・。今はあんまり外へは出たくないんだけどな・・・。」

  ガチャ!シーーーーーン

「・・・誰もいない・・・。何だよ。いたずらか・・・。」クルッ

 

ドドドドドドドドドドドド

 

「やあ久し振りだね。スネ夫君だったかな?」

(馬鹿なッ!ドアを開けた時には誰もいなかったッ!こいつの名前は確かブチャラティ!

 どうやってセコムしまくりの僕の家の中へ入ったんだッ!)

「君のラジコンは残念だが取り返せなかった。どういうわけか大変な事態に巻き込まれてね。

 俺のチームのアバッキオが鼓膜が破れ脳ミソがグチャグチャになって死体で発見された。

 誰がやったか調べている。アバッキオはただのゴロツキじゃねえ、ギャングなんだぜ。」

「彼には君のラジコンを取り返す依頼を頼んでいた。君が何か知っているかと思ってね・・・。

 何か知っているかい?」

「いいいいいええええええななななにににもももも知りまシェーーーーんッ!!!」

「汗なめる必要も無いな・・・コリャ」

 

「さあ知っている事洗いざらいブチまけてもらうぜ。さもないと質問は拷問に変わる!」

 

「ハイ!多分アバッキョさんが亡くなられたのは『ジャイアン』のリサイタルを聞いたからと思います!

 どういういきさつで聞く羽目になったかは本当に知りません信じてくださいお願いします。

 ただこの町はスタンド使いが大勢いてその中の中心的存在が『のび太』とその『ジャイアン』って奴です。

 で、その『のび太』と一緒にいる奴が『ドラえもん』って奴でしてそいつはスタンド使いではありませんが

 ポケットにスタンド以上の能力を持つ色んな道具がたくさん入ってましてそれさえ手に入れりゃ

 この町はおろか世界制服も夢ではないって代物でしてなんとしてもそれが欲しいなあって思って

 ラジコンを口実にあなた方と『ジャイアン』を接触させるように仕向けてうまく同士討ちさせて・・・ 

 アワワ何でもないですちょっとした出来心です本当にスミマセンでした許してください。」

 

「・・・俺は言ったはずだぜ・・・。『君が思っている以上に組織に対する大きなカリになる』ってな・・・。

 初めからてめーを許す気はないのさ。俺達は『ギャング』なんだぜ。落とし前はつけてもらう。」

  ガクガクブルブルガクガクブルブル

「こ・・・殺される・・・!や・・・殺られる前に殺るしかないッ!『スーパースリー』ッ!」

「やはりこいつ・・・『スタンド使い』だったのか!」

 

「ナランチャと同じ戦闘機型のスタンドか!しかしッ 

 迎え撃てッ!『スティッキィ・フィンガーズ』!!」

   ドグシャアアアアアアアン!!!

「これは本物のラジコン!!『スーパースリー』ではない!!」

「かかったな!今のうちにあそこさえいけば僕に勝機はある!!」

       ダダ──────!!

「待て!!逃がさん!」

       ダッダ──────!!

 

「ハァ・・・ハァ・・・」

「追い詰めたぞ・・・お前は必死で家の中を逃げ回っていたようだが

 俺はギャングなんでね・・・餓鬼の追跡は簡単なのさ」

 

 

 

 

 

「ハァ・・・『逃げる回っていた』?違うね!!これは『誘導していた』

 のさ!!足元をみなよ!!」

「これは・・・水?いや・・・お湯!!」

「あんまり広くて気づかなかったかい?ここは僕んちのとても広い風呂場さ!

 パパが有名な旅館の人と友達でね・・・特別に設置してもらったのさ」

「お前の家の事などどうでもいい!お湯ごときでは俺をだまらすこと

 はできないぞ!スティッキィー・・・・・!!!」

     ズォォォォォォォォォォォォ

(俺はこいつを壁に追い詰めた・・・はずだ・・しかし・・

 これは『壁』ではない!!これは・・・!!)

「やっと気づいたようだね・・・この風呂場は象20匹が丸々はいるほど

 の広さ・・・こんな狭くはないよ・・・僕の『スーパースリー』は

 三種類のタイプに変形できるラジコン型スタンドで戦闘機型、戦車型

 とあるがもう一つはある条件を満たさないと発動できないんだ・・・

 水上であるという条件をね・・・」

     バァァァァァァァァァンン!!

「『戦艦』!!本物までとはいわないが、この大きさは・・・!」

「ヒヒヒヒヒ どうだい!これが『スーパースリー』の真の姿!真の形!!

 こいつの主砲をまともにくらえば君のからだはバラバラになるよ!!」  

 

   ドガガガガガガガガ!!!     ドガアアアアン!!! 

「機銃だけでも本物並の威力だな。主砲を食らったらバラバラになるっていうのもハッタリではなさそうだ。」

「ここは足場の悪い風呂の中!僕の『スーパースリー』には敵うものか!

 避けるだけで精一杯だろ!しかもこいつは『遠隔自動操縦』ッ!

 ここは『スーパースリー』にまかせて僕は逃げるとするよ。」

「本体を目の前にしておめおめと逃がすと思うか?俺は『ギャング』なんだぜ。

 てめーみてーなガキ・・・ましてや小学生のシャバイオドシにビクついて

 『ギャング』がやっていられると思っているのか?

 てめーのラジコン遊びにつきあってるヒマはない。」

「オカッパ頭のくせに生意気だッ!ブッ殺してやるッ!」

    ドガガガガガガガガ!!!   ブシュウウウウウ!!!

「くッ!!」「足を吹っ飛ばしてやったッ!これで動けないぞ!『主砲』発射用意ッ!」

「『ブッ殺してやる』ってセリフは・・・終わってから言うもんだぜ。オレたち『ギャングの世界』ではな。」

 

「『ギャング』だって?格好いいと思ってんの?ギャハハハ。格好いいという言葉は僕の為にあるんだ。」

「その面でよく言うぜ。俺は『幹部』だ。早いところてめーを倒して『部下』を助けなきゃいけないんでな。」

「幹部だって?それがどうした?うちのパパ、えらいんだぞ。社長だぞ。」

「それこそどうでもいい話だ。『覚悟』はいいか?俺は出来ている。」

「動けないくせに生意気だ!残念ながらその風呂は一人用でね!君は入れないんだ!

 だからバラバラになって出て行ってもらおう!主砲発射ッ!」

 

  ドゴオオオオオオオオオオオオオオン!!!

 

「うおおおおおおおおーーーーーッ!!」

「やった!生意気なオカッパ頭め!バラバラにしてやったぞ!」

 

    ガパアアアァァァッ!!

「・・・主砲の当たる瞬間・・・自分を『ジッパー』でバラした・・・。『ジッパー』の分射程距離も伸びたぜ。

 てめーも射程距離内だ。これが『覚悟』って奴だぜ。『スティッキー・フィンガーズ』ッ!」

「そ・・・そんな〜!ママーーーーッ!!」

 

    ボゴオオオオッ!!グシャアアアアアア!!

 

「うわーーーん!僕の美しい顔がーーーーッ!!」

 

(お、おしまいだ!!このまま僕はあの野郎に殺されるんだ!!)

 

この時骨川スネ夫はあることを思い出した。記憶の片隅にある

あの日のことを・・・

 

 

「スネちゃま、よく聞いておくザマスよ。これはスネちゃまにとっても

 とても大切な事ザマス」

「なにぃママー?」

「スネちゃまは死ぬのは嫌ザマスか?」

「あたりまえだよママ、そんなのだれだっていやだよ。」

「そうザマス、死ぬというのは『運命』に負けるという事と同じザマス」

「あまりいみがわからないよママー」

「ようするに生きててくれということザマスよ。強くても弱くても

 善い人でも悪い人でもスネちゃまが生きていれば私は幸せなんザマス

 どんなことをしてもいい 生きるザマスよスネちゃま・・・」

 

   ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

「こいつの顔!今までのようなボンボンの顔ではない!

 まるで何回も修羅場をくぐりぬけてきたような!」

「あの言葉の意味がやっとわかったよママ・・・・

 僕は『運命』に負けてはいけない、生き続けなくちゃいけないんだ。」

「こい!!『スティッキィー・フィンガーズ』!!」

「『スーパースリー・戦闘機型』!!」

  ヒュゥゥゥゥゥゥゥン!!!

(!?なぜタイプを変える!!戦艦でもまだ十分にやつが有利なのに!)

「血迷ったな!本体を攻撃してやる!!」

   ドシュン! ドシュン! ドシュン!

「ガフ!!速い!弾道が見えない!そして的確に急所付近を狙ってきているッ!」

「久しぶりだから少しはずしたか・・・誰も戦艦型が一番強いとはいってないよ。

 戦艦型は威力は高いけどあまり使う機会がなくてね・・・

 このフルパワー状態の戦闘機型が一番強いのさ 君にはそれだけの価値がある・・・」

 

「今度は確実に心臓を狙う!!死ねッ!」

  ドダダダダダダダダダダダ!!

「く!」

「逃げたって無駄だよ!足元がお湯だから動きにくいからね!!」

  バス! バス! バス!

「ぐぁ!足が!」

「今だ!心臓を狙い撃てぇ!!」

  バキュゥゥゥゥゥン!!

「ガ・・・・ハ・・・・・」

  バシャーン!!

「勝った!!こんな強い相手はジャイアン以来だったけど

 所詮こんなもの・・・ん?」

 ボコボコボコボコ

「このお風呂にジャグジーなんてついてな・・・」

 バシャ──────!!

「ブゲェ!! な、なんで腕が・・・ブハッ!」

 ザバァァァァァッ

「どうだい・・・ブルっちまう特技だろ・・・ジッパーで胴体に穴を作って

 弾丸を通したのさ。避けるふりをしたのはお前を油断させるためだ。」

「ま、まだだ!!」

 ドキュゥゥゥン!!

「もう心臓に的をしぼっているのは知っている!目標がわかれば

 どんなに弾が速かろうがタイミングをつかめば!『スティッキー・フィンガーズ』!!」

  ガキィィィィィン! ドシャァァァァァァン!

「ブフッ!の、喉に当て・・・やがった・・・」

  ブシュ───────

「急所は心臓だけじゃないんだぜ、覚えておくんだな。」

 

「負け・・・たのか・・・僕は・・・ 僕は死ぬ 死ぬのか だが・・・

 ただじゃあ・・・死ぬ・・・ものか・・・死ぬ・・・前に・・・」

   ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

「これは・・・・なにかのスイッチか?」

「これは・・・僕が・・・ひそかにとり・・・つけた・・・爆弾の・・・

 スイッチ・・・だ・・・この家が・・・ハデに・・・吹っ飛ぶ・・・」

「自爆して相討ちをねらっているのなら・・・・・・・やめた方がいい!!

 その指がスイッチを押すより早く!!俺の『スティッキィー・フィンガーズ』は

 お前の全身に「ジッパー」をぶちこむ!!」

「そいつは・・どう・・・かな?僕はもう死ぬんだぜ・・何をしたって損はない・・だろ?

 お前が・・・無惨になって死んで・・・くたばれんだったら・・・喜んでやるさ・・・」

「さっきのおまえの目の中にダイヤモンドのように固い決意をもつ「気高さ」を見た・・・

 だが・・・砕けたな・・・その固い決意が・・・・!!」

「くだける?砕けるだって? バラバラになって砕けるのはウヒャヒャヒャヒャ

 おまえの方だァァァーーーー!!」

「『スティッキィー・フィンガァァァーズ』!!!」

 ボゴォォォォ!!!

「おづええ!!」

  バキ! バキ! グリュン!

「お前にもうちょっとはやく出会っていれば・・・よかった・・・」

  ガシィ!!

「アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリ!!」

 アリーデ・ヴェルチ!(さよならだ!)」

「ごボゲ!!」

    バカァァァァァァァァァン!! バシャ バシャ バシャ バシャ

 

スネ夫:死亡

スタンド名:スーパースリー

 

 

戻る