「何してんだよ、ナランチャ!

そのラジコン俺様に貸せないって言うのかア?」

「ま…待ってくれよ、ジャイアン。今渡すからさあ〜。」

(やった!コイツ、俺のエアロスミスをラジコンだと思ってやがる!

そうだ!こっちを向け!その顔にぶち込んでやるぜええええ!)

 

ギュイイイイイイ〜〜ン

 

「ボラボラボラボラ……何だとおおおおおお!」

「言わなかったか?『お前のものは俺のもの 』」

 

「コイツ!すでにエアロスミスに自分のスタンドを引っ付けてやがッたああ!」

「『お前のものは俺のもの』それが『ジャイアニズム・メカニズム』

ナランチャ、君のスタンドが誰かの手に戻る事は決して無い。

特に『持ち主の手に戻る事』は決してない。」

 

「うぉぉぉおおおお! 無駄無駄無駄無駄…」

 

(くっ… この新入りのスタンド…なかなかのスピードとパワーだ…

俺様のスタンドは戦闘向きではない…さっき奪ったエアロスミスでもこの様だ…

早めに決着をつけるか…)

 

「どうした?エアロスミスでは僕に勝てない 諦めるんだな

僕の任務はナランチャを救出することだ エアロスミスを彼に返せば見逃してやる」

「…………のもの(ボソッ)」

「何を言っている?早くエアロスミスを…」

「『お前のものは俺のもの』だぁぁぁああー!!!」

「なッ 僕のゴールド・Eがッ!」

「マヌケがーー!!俺様に情けをかけた時点で、お前の負けは確定なんだよぉーー!!」

「ジャイアニズム・メカニズムッ!お前のスタンドは『貸して』もらった!」

「お前は無防備だッ!サンドバックのように自分のスタンドに殴られろォォーー!」

 

「…やはりお前のスタンド能力は「他人のスタンドを自分のものにする」ことか…」

・・・・・・

「確かにお前は僕のスタンドを奪った が、お前が奪えるのはスタンドだけか?」

「!何を言って…」

「僕がさっきゴールド・Eで産み出したものまでは…スタンド能力の副産物までは…奪えられないらしいな」

「えっ…なっ何でこんなに蛇が…」

「ゴールド・E!最初に殴ろうとしたのはお前でもエアロスミスでもない!

元から後ろの3本の土管に生命を与えるためだったんだ!」

「うわぁあーーーー!!!かぁぁああーちゃーーーーーんーーー!!!」

 

「でかした!ジョルノ!うおおおお!テメエ! 俺のエアロスミスを返しやがれええ!」

「ナランチャ!ダメだ!まだ奴には僕たちの知らない隠された能力がある!」

グシャアアアアアア!

「おぼおおおおおおううううう!」 「ナランチャアア!」

(バカな!何が起きたんだ!さっきジャイアンが取り上げたばかりの

エアロスミスが もう木に突っ込んでぶっ壊されている!)

 

「俺たちガキ大将の世界にはラジコンを「返す」なんて弱虫の使う言葉は無いんだ。

その言葉を思い浮かべたときにはすでに遊び尽くして「ぶっ壊した」後だからだ。

だから使ったことがねえええええ!ほらよ返してやるぜ。スネ夫のと一緒にナ」

 

「クソ!コイツ!なんて奴だ!しっかりしてください!ナランチャ!」

「スネ夫は信じていた友に裏切られた…。俺と同じ…スネ夫の傷は俺の傷だ!

スネ夫は俺だ!俺なんだよおおおお!エアロスミス!」

「そんな体でスタンドを使ったら!待ってください今の僕では君の傷を治せません!!!」

ドギュウウウウウウウウン!

(おかしい…僕の作り出した蛇はさっきあの位置には居なかった!

・……!!!まただ…!何かがおかしい…!一体これは…!)

「捕らえた!今度こそぶち込んでやるぜエエエエエ!」

「やめろナランチャ!何かが!何かが起こってるんだアア!」

「ボラオボラボラボラ・・・・・・!うぐあああああ!!」

ボエエエエエエエエエエ!

「バカな…エアロスミスで撃ったのは…俺だったあああ!」

「ナランチャ…お前が狙ったのは未来のお前自身の姿だ。

我が真の能力 『ジャイアン・リサイタル』!!

『歌を聴く』間の記憶は全て吹っ飛び、

『聴き終わった』という結果だけが残る!」

「グハ・…俺が狙ったのはよおお。ジャイアン!あんただけじゃあないんだ。

あんたの後ろのジョルノの『蛇』はよおお!受けた攻撃を跳ね返す。」

ドゴオオオオオオオオ

「うぐううううううううう!バカな!このジャイアンが!」

「つまりよおお!あんたを直線状に置けばよおおお!弾はアンタに返るよなああ」

 

「見事だ……。ナランチャ。その精神力に敬意を表そう。

だが、私の手にジョルノの『ゴールドエクスペリエンス』が

あることを忘れていないかね。これで傷で治せばいいんじゃないか?」

「ああああああああ!そんな……。」

 

「大丈夫です!ナランチャ!僕のゴールドエクスペリエンスでは

『スタンドの弾』自体は部品に出来ません。奴のはったりです。」

「じゃあ、なんでだよおお!?なんであんな事を言ってんだよォ!?」

「落ち着いて……落ち着いて交渉するんです!敵もかなりの深手のはず…。」

 

「ジャイアン!もういいでしょう?スタンドを返してもらいたい!

その上であなたの傷を治し!ナランチャを連れて帰る!今そちらに行きます!」

グシャアアアアアア!!

「生意気だぞ!お前!ジョルノの癖に!」

「バカな!すでにスネ夫のラジコンで部品を…。しま・・・!これがジャイアニストか」

「ジョルノオオオオオオオオ!」

 

「てめええええ!よくもジョルノをををを!」

「ナランチャ!攻撃してはいけない!ここは退くんです!」

 

「そうだ…早く傷を治せ。やはりジョルノ本人でなければ完全に治せない…。

スタンドを返そう…。どのみちその傷では不意打ちは出来まい。」

 

「けどよおおおお!アバッキオをよおおおお!

アバッキオをコイツにやられたままにするのかよおおおお!!」

「確かにアバッキオはジャイアンの正体を探るために

『ムーディー・ブルース』のリプレイで『リサイタル』を聞いてしまい

…ショック死した。ですが僕たちまで全滅してしまえば何の意味も無い!

生きて戻る事が僕たちの任務なんです!」

「俺は嫌だよオオオオオオ!」

「そうだ!俺様に逆らうなよ!アバッキオみたくなってもしらねえぞ!ん?何だジョルノ?」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

「ジャイアン…お前は僕の前でアバッキオの生命を侮辱した!」

 

「ジャイアン…やはり貴様はここで始末するッ!」

「ほう…俺様に逆らうのか…そうか…

今まで俺様に逆らって生きたものは誰も居ない… 全員ギッタギタのメッタメタになるからだ…」

「ジョルノ・ジョヴァーナ…貴様もギーッタギタのメーッタメタにしてやるッ!」

 

(ヤツの弱点…それはスタンドは一体しか奪えないという点だ

それ以外はほぼ完璧に近い… それにジャイアン・リサイタル…これが非常に厄介だ

歌を聴く間の時間を… ?まてよ 歌を聴く… 『聴く』…)

 

「おッおい!始末するったってどぉぉおおすんだよォォオオーー!ジョルノォォオオ!」

「ふんッこないならこちらから行くぞ! …っとその前にいったんお前にスタンドを返そう」

「ボロボロにしてな…そしたらお前もボロボロになる…そしてまたスタンドを奪っちまえば

ボロボロなうえに無防備なお前を一方的に痛めつけれるからな…」

「なぜ俺様がこんな事を話すと思う? なぜ敵に戦術をバラすと思う?

それはお前がどうあがいても俺様に勝てないからだァァアアーーーッ!!」

GEをいったんお前に返すッ!ボロボロにぶっ壊れたな…」

「ぐぉぉおおおおお!」

「ジョルノッ! てめぇええよくもジョルノをぉおおお! エアロスミス!!」

(そうッ!それだナランチャ! これで…)

「エアロスミスか…もうそんなスタンドはいらんッ!そして避けるまでもない ジャイアン・リサイタル!」

「無駄無駄無駄無駄ッ!」

「こいつッ!まだ動けたのかッ! いや驚くべきはそこではない なぜリサイタルが効かない!!」

「ハッ!こいつの耳… 無くなっている! なぜだ!まさか耳の穴に耳全体を入れて、耳栓でもしたというのか!

こいつにはリサイタルが聴こえてないんだ!」

「やばいッ!リサイタルを使っているからジャイアニズムが使えないッ!

しかし今リサイタルを解いたらエアロスミスが………」

「うぁあああああーーーーーーー!!!」

 

「ボラボラボラボラボラボラボラボラボラ………・ボラーレヴィーア!(飛んで行きな!)」

「うぐうあああああああ!」

ドギャアアアアアアアン!!

「やったぜ!呼吸の反応も消えた!ジャイアンを倒したぞ!」

「ナランチャ!少し待ってください!ジャイアン!貴様死んだ振りをしているな!」

「何言ってんだよオオオオ!ジョルノ!レーダーには完全に呼吸の反応は無いんだぜエエ?」

「そしてこう考えている!このまま僕らをやり過ごし『のび太の家』に向かう事が出来れば、

『ドラえもん』に傷を治してもらう事が出来る!そして再び『リサイタル』発動!自分の勝利だと!」

ザッ ザッ ザッ ザッ ザッ ザッ ザッ ザッ

「僕は今から君のところへ行く。このまま、君が動かなければ再起不能にするが殺しはしない。」

「おっと!動くんじゃねーぜ!これが見えねえのか!」

「あ!ジャイアン!いつのまにか買ったばかりの『のび太のゲーム』を手にしてやがるぜ!」

「今からこいつを粉々にする!俺を追わないで拾い集めねーと保障してもらえないぜ!」

ガブウウウウウウウウウウ!!

「何いいいいィ!さっきの蛇がああ!俺の腕にいいィ!さっきじっとしてれば何もしないって……。」

「自分を知れ。そんなおいしい話があると思うのか?貴様のような男に。」

 

「なんてひどい野郎…!」

「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!!無駄アアアアアアアア」

ドガドガオドガドガドガ!!  ドグシャアアアアアアアアア!!

「ジョルノ…。この軌道に見覚えは無いか?ギャングにはどの空き地も一緒に見えるのか?

貴様はこのジャイアンとの知恵比べに負けたのだ!

これが我が逃走経路だ。『かみなり』さんの家への逃走経路だ!」

ガシャアアアアアアアン

「コラアアアアアアアア!貴様らああ!何やっとるんだああ!」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

(う…!バカな!まずいぞ!かみなりさんはカンカンだ…!

しかもまずい事に彼は窓が割れたのは僕の所為だと思っている…!)

「小学生に暴力を振るうとは!この不良どもが!窓は弁償してもらうからな!」

「えええええええ!どうすんだ、ジョルノ!?俺弁償する金なんて持ってねえぜ!」

「僕だってありません!ナランチャ。早くレーダーを!ジャイアンを見張るんです!」

 

(フフフフフ、この隙をついて俺様は逃れてやる!あそこまで…あそこまで行けば…。)

 

ガシイイイイイイイ!

「何をする!この金髪の悪ガキめ!ワシは暴力には屈せんぞ!」

「誤解しないでください。僕は『ハチ』を取っただけです。かみなりさんの『襟元に居たハチ』をね。」

ブブブ ブブブ ブブブ

「フン!その事には礼を言うがだまされんぞ!早く弁償してもらおう!」

「もちろん、金は払います。ただ、僕たちは窓を割った上に

かみなりさんに気分の悪い思いをさせてしまった……。

その慰謝料がこれで足りるかなと思ったんです。こんな3万円ポッチでね。」

「ああ!ジョルノ!いつの間に!どこでそんな大金手に入れたんだあ?」

「フム…弁償してもらえればワシは何も言わん。おい金髪。もう、こんな事はするなよ。」

「はい、わかっています。すみませんでした!」

(かみなりさんの『財布の中』の万札を3枚!『ハチ』に変えて這い出させた…!)

「行きましょう…!ナランチャ!ジャイアンを逃がすわけには行かない!」

「お…おおおおお!よし!追跡を続行するぜエエエ!」

…ナランチャはジョルノがかみなりさんから金をくすねた事に気付いていた。普通なら『泥棒め』と

軽蔑するだろう。だがナランチャは初めてジョルノを『なんて頭がいいんだろう!』と思った!

 

ぐううう!!まずい…あの二人、かみなりさんを説得したようだ。

こっちへ向かってくるぞ…!

隠れなくては…。俺様が奴らに見つかるのは絶対にまずい…!)

「ナランチャ…念のため聞いておきますが、『ジャイアン』の居場所は間違い無いんですね?」

「ああ、心配するな。ジョルノ!傷を負ってジャイアンの呼吸は弱弱しいけどよお。

しっかり俺のレーダーで呼吸を追跡しているぜえ!」

ピコーーン ピコーーン

「見つけた!!そこの茂みに隠れているな!!ジャイアン!!出てきな!!」

「ナランチャ。ここは慎重に行きましょう。

ゴールド・エクスペリエンス!

成長して朽ちよ!植物よ!!な…!!これは!!」

ドオオオオオオオオン!!

「何だアア!?『青い狸のようなもの』が!

破壊されているぜエエエ!?ジョルノ!!これがジャイアンなのか!?」

「もちろん違います!!そんな!!これは『ドラえもん』です!

バかな!!一体いつの間に入れ替わったというんだ!!」

 

「煙が…煙が出てるぜ!!『ロボット』だから煙が出ているぜ!!ジョルノ!!

レーダーに映っていたのはこの『ショートした煙』だってのか!?」

「ナランチャ!周囲を見張ってください!ジャイアンは僕達を狙っている!!」

「けどよおお!ジャイアンは確かに負傷して『虫の息』だったんだぜエエエ!!

呼吸の反応も弱弱しく途切れ途切れだったんだぜえええええ!?」

ポン ポン ポーン

「ねー、ボール取って下さい」

「わかったよ。おい、オメー。すぐここから離れろ!あぶねーぞ!」

「ハ…!あのオレンジの横ラインのTシャツは!!まずい!!その子から離れろ!!

ナランチャ!!これは…これは『きれいなジャイアン』です!!」

ドグシャアアアアアアア!!

「ぐあああああああ!!このガキイイイイイイイ!!何しやがる!!」

「やはり空き地はいい!!ついている!!

偶然のび太を探しに来た『ドラえもん』にやつらが会えるとはな!!」

「ク…!!このジャイアンに止めをさせば終わりだと思っていたが

真の恐怖『きれいなジャイアン』だった!!」

 

「うがああああああああああああ!!!」

「ん!ん〜〜〜!聞きたかったぜ、ナランチャ!その悲鳴を!

二人ともすでにボロボロの状態!

これでこのジャイアンに逆らえるものは居なくなった。

きれいな体!歌唱力!スタンドパワー!

支配してやるぜ!取るにたらない人間どもよ!

我が『歌』の前にひれ伏すが良い!」

 

ボエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!

「うわあああああああああ!!耳が!!耳があああ!!」

「これが『ジャイアン・リサイタル』!!!ク!この音!!信じられない!!」

普通の人間が音痴な歌を聞けば気分が悪くなる程度だろう…。

だがジャイアンの歌唱力は人間の数百倍!!

窓ガラスが割れ、さらには土管にヒビが入りはじめた!

(まずい!こんな衰弱した状態で至近距離(2m以内)で歌を聴いたら

『記憶が飛ぶ』どころか僕もナランチャも死んでしまう!!)

 

ボエエエエエエエエエエエエエエエ!!

「うがあああああああああああああ!!!」

「クソ…ここまでなのか…!」

「いや、君たちはすでに追撃を終えてるよ…。

ボクは未来からずっとジャイアンを

倒す事が出来るものが来るのを待っていた。

このままでは『未来』はジャイアンの『歌』に支配されてしまう…。」

ボエエエエエエエエエエエエエエエ!!

「この声は…ドラえもん!?意識があるんですか?」

「ド……ドラえも〜〜〜ん!!!何とかしてくれよ〜〜!」

「ボクはもう戦闘者としては再起不能だ…。

だから、キミたちに希望をたくすよ。

『ジャイアンを倒す』と言う希望をね。

さあ、ボクの『ポケット』を探るんだ。」

ゴソ  ゴソ  バアアアアアアン!!

「…これは!!『弓と矢』の『矢』だ!!!どうしてここに!!」

 

「ジョルノ君!それで自分のスタンドを貫くんだ…!!…早く!!」

 

「お前等!俺様に隠れてこそこそ何をやってんだ!!

いいじゃんかよお!!ちょっと俺様に見せてみろ!!」

「まずい…!ジャイアンに気付かれてしまった…!

せめてナランチャだけでも…。

ゴールド・エクスペリエンス!!

最後の力を振り絞れ!!」

 

ズリ ズリ ズリ ズリ ズリ

(ウ…ウウウウウ、俺…どうしたんだ…!?

体が勝手に移動してるぞ!何だ…これ?これは…蛇だ!

…ジョルノが最後の力で俺の『ベルト』から産み出した蛇だ…!)

「ここで生まれた生物はこの音に耐えられる生物…。

行って下さい!!ナランチャ!『矢』と共に!!君は…君は『希望』なんです!」

「うああああああああ!!ジョルノオオオオオオ!!」

 

「は……!!あれ!!ジョルノは一体…!」

「至近距離からは逃れ、致命傷は免れたようだが、

俺様の『歌』は貴様の『記憶』を吹き飛ばしたようだな。

ナランチャ!!さあ、このボロクズは返すぞ!」

ドサアアアアアア!!

「おおおおおおお!!ジョルノ!!てめええええ!」

ガク ガク ガクガクガクガク!

「なんだこれ!!なんだかスゴい嫌な気分だ!!

うぐうう!!これは!!俺の腕に!!俺の腕の血管の中にイイイ!!」

ド ド ド ド ド ド ド ド

「人間は、趣味を広く持たなくちゃいけない…!色でわかるか…?

『ジャイアンシチュー』だ!!

すでに『記憶を吹き飛ばした』時に注ぎ込んでおいた!!

血管から食べる事で効果は倍増!!ナランチャ!!

貴様はチェスで言うところのチェックメイトにはまったのだ!!

これを『血管から』食べたものは 最終的に血がおぞましい黄色になって死ぬ!!」

 

「マズイぜえええ!!ジャイアンシチューはよお!!

50cc以上血管に入ると『心臓で塞栓を作って』死ぬって

ブチャラティが言ってたけどよおお!!

明らかにこれは『50cc』以上入っているぜえええ!!」

ドクン ドクン ドクン ドクン

「うわああああああ!!間に合わないいいい!!このままだと心臓に!!

「んんん、良い表情だ!!絶望だ!!絶望の表情を俺様に向けて死ね!!」

「なんてなああああ!!怯むと思ったのかよ!!この程度でよオオオオオオ!!

俺が怯むと思ったのかよ!!エアロスミス!!」

 

ドガガガガガガガガ!!!   ブシュウウウウウ!!!

「バカな!!コイツ!!静脈ごと吹き飛ばしただと!!

自分の腕を撃って静脈ごと『シチュー』を吹き飛ばしただと!!」

「俺はよおお!無事にお前を倒してやるぜえええ!ジャイアン!!仲間の無念も無事に晴らす!!」

「なんだこいつの目は!?スタンドもボロボロで今にもおっ死にそうだって言うのに!!

逃げる場所など無いのに!!まるで希望があるかのような輝きは!!」

 

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

「てめええええええ!ジャイアン!!よくもジョルノを殺ってくれたな!!

おまけに『ボロクズ』って言いやがった!!ぶっ殺す!!ぶっ殺してやるぜ!!」

(このジョルノジョバーナには夢がある…!!勝手に…殺さないでください…。

ナランチャ…。でも、もう動けません…。後は…後は頼みます…。)

 

「くそ!見てやがれ!!ジャイアン!! 『矢』を受け取れ!!エアロスミス!!」

 

ズギュウウウウウウウン!!!!

 

「うぬううううううう!何だ!!この光は!!

バカな!!このジャイアンが気圧されているだと…!!

ナランチャの輝きに気圧されて、前に…前に出ることが出来ないだと…!」

(ナランチャ…『矢』は…、『矢』は永遠に君の物になったんですね。

そしてあれが…エアロスミスの鎮魂歌(レクイエム)

なんという輝き…!今まで見た何よりも美しい…!)

 

「ん?何だ?何か変わったのか…?…出ろ!エアロスミス!!

あれ…?出ないぞ…うああああああ!エアロスミスが出ねええ!」

「何か……自分自身に…変化を…感じませんか…?」

「出ねえんだよおおお!ジョルノオオオオ!」

「フフ、少し驚いたぞ。ナランチャ。この俺様をここまで追い詰めるとはな…。

だがしかしだ。貴様等『パッショーネ』の組織は

俺様の運命の路傍に転がる犬のクソのように邪魔な存在だったが

最後はこのジャイアンに倒される運命だったようだな!

むしゃくしゃするからお前を殴ってすっきりする!!

そして!のどが裂けるまで俺様は歌うぞ!!

まずはお前の鼓膜を破ってやるぞ!」

「うあああああああああ!来るな!ジャイアン!!俺の鼓膜を破る気だな!!」

「そして、俺様の『歌』で『お前の脳』を『揺さぶり尽くして』殺してやる!」

「お…俺の脳を揺さぶり尽くす気だな!!来るんじゃねえエエエ!」

「もう喋るな…。話がかみ合わないぞ、ナランチャ!」

(ナランチャ…そんな…!何故だ…!『希望』は…無いのか…!?)

 

「うあああああ、逃げなきゃ!ジャイアンから逃げるんだよオオ!」

(ナランチャ…!待ってください…!そんな…なんて男だ!)

 

ナランチャは何か策があって逃げているのか?いや、逃げるしか出来ない。

何も無い。見よ。この無様なヒーローの姿を。ナランチャは地面を転がりながら、

しかもジョルノを置いてまでして逃げている。だが、だからといってナランチャは

この物語のヒーローの資格を失いはしない。何故なら…!

ガクン!

「あれ、体に…力が入らね…何で…?」

「さっき自分で吹き飛ばしたその腕の傷…。その出血…。

俺様が見るに動脈まで達しているぞ!恐らくまともに動けるのは…1分だ!

まさに『砂時計』ならぬ『戦いの血時計』よ!」

「うあああああああああああああ!!そんなあ!」

 

「ナランチャ…ナランチャ…。」

「ハ…アンタは!…無事だったのかい?…ドラえも〜〜〜〜ン」

 

「ドラえもん!浮いてないで何とかしてくれよ〜。エアロスミスが出ねえんよオオ!」

「も〜しょうがないなあ、ナランチャは。

『矢の真のパワー』はすでにキミのものだよ。頭の上を見てごらん。」

「ハ!気付かなかったぜ…!これは…えーと何だ?」

「それは羅針盤…。昔方位を測るのに使ったものなんだ。

ナランチャ。怒らないで聞いてね。

君はいっつもブチャラティに頼ってばっかりだ。

そんなんじゃろくな大人になれないぞ。」

「ええええ!でも、でもよおお!ブチャラティといると安心なんだ!

ブチャラティの『命令』ならどんな事だって怖くないんだよ!」

「その心の奥底に眠る『頼る』精神がこのスタンドの『方位を測る姿』なんだ…。

この羅針盤は『この世の法則』を指し示しているんだ。でも、それをこうして…。

カチカチカチカチ  ガチャリ!

「ア…動かせる。」

「『矢の真のパワー』は全ての生物の『魂』を『支配する力』だよ。ナランチャ。

キミは『この世の法則』を…そして自分の進む『運命』を…。自分自身で決める事ができるんだ!」

 

「うん、わかったよ!ありがとうドラえもん!あれ、ドラえもん…?」

「もう、行かなくちゃ…。」

「何言ってんだ?何言ってんだよオオ!皆で!皆で戻るんだよおお!」

「ナランチャ。すべてはなるべくしてなった事なんだよ…。

ボクは…生きかえったんだ。

ジャイアンに破壊されてからしばらくの間に

のび太くんの世話に追われてゆっくりと死んでいくだけだったボクの心は…。

生きかえったんだ…キミたちのおかげでね」

「で…でもよおおお!ドラえもんはロボットじゃあないか!?

また修理すればよおお。きっと『のび太』ともまた遊べるぜえ?」

「仮に体を修理して再び起動する事が出来たとしても…。

きっとそれはボクじゃない…。

今までいたのはボク…。…さよならをいうボクなんだ…。」

「そんな!!ドラえも〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!」

ドヒュウウウウウウン!!

「ハ……今のは…?幻か…?」

 

「わかったよ…。ドラえもん。

俺たちはジャイアンを倒すよ。もう戻れないんだね。

未来からやって来たというドラえもんの『覚悟』が

『言葉』ではなく『心』で理解できたぜええええエエエ!」

 

まさにヒーロー!ナランチャがヒーローの資格を失うときがあるとすれば。

人を信じる心を彼が無くした時だけなのだ。

ドラえもんが破壊され、ナランチャが『矢の真のパワー』を手に入れてから

まだ、3分ほどしか経っていない。だが、後、その半分も満たない時間で

最後の決着はつくだろう…。。

彼等を包む運命を止める事だけはどんなスタンドでも出来ないのだ…。

 

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

「覚悟を決めたようだな。我が歌の前にひれ伏すがいい!ナランチャ…。」

「アンタ、ソノ位置デ良イノカイ?」

「なんだこいつは!!さっきまでは確かにいなかったぞ。これは…羅針盤!?」

 

「そうだ。これは羅針盤だぞ。これが…ナランチャのスタンドの変化した姿かよ…!

だが構わん!!蹴散らすのみだぞ!!食らえ!『ジャイアン・リサイタル』!!」

 

ボエエエエエエエエエエエエエ!

「『歌』ハ意味無エエエエエエッテ!俺ハ中立。

アンタガ攻撃スルベキナノハ俺ノ本体ダゼ!」

「うお、喋ったぞ!こいつ俺様に指図すんのか!」

「俺ハ只、『法則を指し示す』ダケ。『矢のパワー』ヲ手二入レテ

『世界の魂の中心』ニナッタ『ナランチャ』ノ『位置』ガ重要ナンダッテ!

『ナランチャの位置』デ『法則は変わる』ゼ!!!」

「おい、てめー!ジャイアンに余計な事言ってんじゃねえぜ!」

「ウルセー!俺ハ中立ダ!アンタガ本体デモナ。ナランチャ。」

(どういうことだ…?明らかにナランチャは『歌』の至近距離に居る。

なのに、全くダメージを受けている様子が無い。ありえない…!

その場で僕がゴールドエクスペリエンス産み出した生物以外では…。)

 

「俺も頭が悪いからいまいち理解できてねえんだけどよオオ!

ジョルノ!今居る俺の位置はよおお!

『分子が振動しない』位置!!

俺とお前の周りの『分子の振動しない層』がよおお!

『空気の振動』であるジャイアンの『歌』を防いでるってことだぜ!

そして、今度こそ決着だ。覚悟はいいか?俺は出来てるぜ…!」

 

「こいつ…さっき『ジャイアンシチュー』を『血管』に注いでやったときは

こんな目をしている男ではなかった…!

だが今は!何年も修羅場を踏んだかのように凄みを感じる!」

 

ブウウウウウウウウウウウウウン

「ナランチャ、この音は…一体…何なんですか?」

(あれはエアロスミス…!バカな!何十体もいるぞ!スタンドは一人一体のはず!)

「今、俺が変えたのは『スタンドは一人一体』という法則だぜ。

これは『編隊』だ!!『エアロスミス』の『編隊』だぜええ!!」

 

「呼吸を探知して爆撃するエアロスミスの『編隊』は!!

すでに空き地の回り半径20m!!

このままメートル四方単位に爆弾を落としたという

ベトナムの絨毯爆撃のようによおお!

このままエアロスミスの『編隊』で!!

てめえを丸焦げにしてやるぜエエエエ!

食らえ!半径20メートルエアロスミス!!」

 

「うおおおおおおおおおお!記憶を吹き飛ばせ!リサイタル!!」

「あんたがいくら記憶を飛ばそうと関係無いぜえ!

爆撃で吹っ飛んで丸焦げになりやがれ!ジャイアン!!」

 

ドガアアン!! ドガアアン! ドガアアン!

「まずい!なんという破壊力!防ぎきれん!

記憶を飛ばしても防ぎきれん!このジャイアンが!!

食らってしまう!SHYAAHHHHHHHH!!」

 

「今の俺の精神のテンションは浮浪児時代に戻っている!

冷酷!!残虐!!その俺がお前を殺すぜ!!

もう逃さねえ!!お前はフィルムだ!!

フィルムのように黒焦げに燃え尽きろ!ジャイアン!」

 

「MUNNGHHHOOOOOOO!!」

ドガアアアン!!ドガアアン!ドガアン!!

 

「てめえええええ!ナランチャ!!正気かア?空き地中を焼き払いやがってよオオ!」

「町中を焼き払わずにすんだよおおだなあ!?ジャイアン!!

それによおお!!気付いていたかああああ!?」

ゴホ! ゴホ! ゴホ!

「これは…『爆風』の『粉塵』!!バカな!!『むせ返って』しまう!!

『歌おう』とすると『むせ返って』しまうぞ!!『歌』が歌えん!!逃れられん!!」

「『歌』は封じたぜ…。止めだ!!エアロスミス!!一斉砲火!!」

ドゴオオオオオオオオオオオオオオン!!!

 

 

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