「やった・・・!ついにやったのだ・・・!

ジャイアンはこのナランチャの鎮魂歌の前に敗れ去った・・・!

クックック・・・取るに足らぬその他大勢どもよ・・・」

 

『ザー・・・ザー・・・』

 

「何だ・・・?」

 

『どうした?ジャイアン?』

 

「あの機械見たことがないぞ・・・」

 

『如何したのだジャイアン』

 

「あ〜!ジョルノから聞いたことがある!あれは昔の通信機だ!仕組みは・・・」

 

『返事も出来ない自体というわけか。よし。今家を出た』

 

ザァァァァァァァ

 

「こいつは野比のび太!」

「しまった、雨の所為で何も見えない!エアロスミスの火力もはるかに落ちる!」

「うわあああああああああ!!!」

 

「はぁ・・はぁ・・・。おかしい・・・ジャイアンシチューを注入べてから既に30秒以上経っているのに僕は生きている」

 

ザァァァァァァァ

 

「ハッ、雨!そうか、シチューは雨で濃度が薄まる!助かった!」

 

コツ・・・コツ・・・

 

「この音はナランチャの靴の音・・・」

 

コツコツ・・・コツ・・・

 

「この組み合わせはモールス信号!どんどん離れていく!」

 

『のび太がやってくるジョルノ早く逃げろ』

 

「のび太が来るってことは…まずい!…逃げるんです、ナランチャ!」

「わかってるぜ、ジョルノ!でもその前に止めだ!!

 このナランチャは今やこの世の『法則』を支配しているんだぜエエ」

  ドオオオオオオオオオオオン!!!

「『法則』ハ『変化』シタ!!『どんな道からもこの空き地にはたどり着けない』!!!」

「ジャイアンは虫の息だしよおおお!!歌も封じたぜえええ!!

 このナイフで!!息の根を止めてやるぜえええええええ!!」

「違います!!ナランチャ!!ドラえもんがいなくなるという事はつまり!!」

 

   ガシイイイイイイイイイイ!!

「なんだ…このピンクの板はよおお…?いやこれはドア…。ドアだぜ、ジョルノ!!」

「早く離れるんです、ナランチャ!!それは……『どこでもドア』です!!」

「やれやれだぜ…間に合ったようだな。ジャイアン…。」

「のび太…遅いぞ…。」

「う、恐れていた通りだ…。のび太の腹に着けられているのは…。

 やはり…やはり用意していた…『スペアポケット』!!!!」

 

「そんな、どうしてだよおお!?俺のレクイエムでここに来れる道は無くなったんだぜエエ!!」

「道って言うのは二つの場所をつないでいる間の事だよね。

 だがこの『どこでもドア』は場所同士を直接繋いでしまっているから、

 道にはならないんだよ!!わかった?ギャングのお兄さん。」

「な…なるほど、その通りだぜ…!」

「最悪だ…。ナランチャはのび太に…のび太にものを教わっている…!!

 しかもナランチャはそれを納得している!!!そこがまずい…!」

     ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ 

「さてどうしたものか?ジャイアンは虫の息だし。」

「なあ、のび太君。アンタも仇を…仇を取りにきたのかよ…?

 俺、親友に裏切られる前は『友情がこの世で一番大事』だと思っていた。

 アンタもそう思って、ジャイアンの仇を取りに来たのかよ?」

「ウフ、ウフフフフ、僕は自分が有利だと思った方につくだけの男。魂までは売らないよ。

 一番よりbQ!!それがこの野比のび太の人生哲学!!文句ある!!??

      そして動かないで!!『空気砲』さ!!

 『銃はナイフよりも強し』!!ん、ん〜〜〜〜〜〜〜〜名言だよね、これ!?」

 

「…のび太は…銃の…達人です…。そこを…動か…ないで…ください。

 ナランチャ…。ゴ…ゴールドエクスペリエンスで…一発なら防げます。」

「わ…わかったぜ、ジョルノ。なあ、のび太君

 ドラえもんはジャイアンの歌に支配された世界を変えるために

 君と皆を救うために未来から来たと最期に言っていたぜ。

 オレ達は彼の遺志を次いでジャイアンを倒さなくちゃあならない。

 なあ、そこをどいてくれよ。」

 

「ウフフフフ、『皆のため』とか『未来を変える』とか

 君はやはり未来を知らない人間の考え方をする。

 この僕にはそれがない。絶望的な未来しかない僕にはね。

 『道具を借りて楽をする』それだけだよ。

  それだけが満足感なんだ。

 過程や 方法など どうでも良いんだよ!!」

「何言ってんだ!!何言ってんだよおお!!

 ドラえもんは君の事をあんなに心配して」

 

「ジャイアンがいた方がドラえもんに道具を出してもらいやすかったんだが

 もうその必要も無いな。でも、彼はいざという時(劇場板)にとても役に立つ男なんだよ…。」

「ナランチャ…。僕が弾を防ぐので『位置』と『法則』を変化させてください。

 こいつは自分の事を悪だと思っていない最もどす黒い『悪』です…。

 僕達はそこの『歌を歌う男』を倒せば脅威は終わりだと思っていた…。

 だが、真の脅威はこの『眼鏡の男』の方だった!!」

 

  バアアアアアアアアン!!

「う…これはドラえもんの大好物のドラ焼きだ!!」

「死んじまった青ダヌキの好物なんぞに用は無いよ!

 僕のために早く道具を出せって言うんだ!!」

「じ…地獄に落としてやる!!」

  ザシャアアアアアア!!

「動くなっていったでしょ!!死んだよ、君!!

  我がスタンド『ノビーウェザー』第一の能力『エア・ピストルズ』!!」

 

「いっそのこと僕が君達の頭をふっ飛ばした方が簡単にけりがつくよ。

 『ひみつ道具』も僕のものだアアアア!!」

「腕にはまっている黒い大砲のようなもの。あれが奴のスタンドだな…。

 恐らく何かを飛ばすタイプ…。僕のゴールドエクスペリエンスで防がなければ!!」

  ドゴオオオオオオオオン!!

「グアアアアアアアア!!何を飛ばしているのか見えない!!そんな!!」

「ジョルノ!?アグウウウウウウ!!」

「ん、ん〜〜〜〜〜〜。弾も『空気』なのさ!!

 そこのところに気付かない、君の甘さが敗因だよ。」

「ウ…クソ」 「痛えええええええ!」

「『のび太を殺さずに銃を奪えるか』と考えているね。でもそれは甘い考えだ。

 何故なら…これからとっておきの駄目押しという奴をするからね。

 『エアピストルズ』プラス『エアピストルズ』!!『二丁拳銃』!!」

「くそおおおおお!!エアロスミス!!」

「オイ!?ナランチャ!!今ノ『位置』ジャア、『以前の一体』シカ出セネエエエエゾ!!」

「君のボラボラも達人スナイパーの二丁拳銃にかなうか!!足元ががら空きになったよ!!」

 

「一体なら一体でよおおおお!!テメエを殺る方法はあるぜエエエエ!!」

「ねえ、さっきからそれなんなんだい?ナランチャ?」

「俺ハ『羅針盤』ダ!!『矢』デ『目覚めた』!!ナランチャノスタンドダゼ!!」

「レクイエム!!余計な事を言ってんじゃねええぜ!!次の『位置』だ!!

 新たなる法則は!!『スタンドが離れれば離れるほど大きくなる』だ!!

 オラアアアア!!巨大エアロスミスだ!!ブッ潰れろおおおおおお!!」

   ギラリ!!

 「風の流法!!『神砂嵐』!!」

右手の『エアピストルズ』を回転と同時に高圧噴射!!

左手の『エアピストルズ』を肘間接ごと高圧噴射!!

結構 呑気にかまえてたナランチャも

一瞬のび太が巨大に見えるほどの空気の圧力にはビビった!!

そして二つの空気砲から放たれる圧縮空気の圧倒的破壊空間は!!

まさに歯車的砂嵐の小宇宙!!

「地面が!!こんな形でえぐれて!!異常だ!!この破壊力!!」

  ドグシャアアアアアアアアア!!

 

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

 

ジョルノはー−−−

こののび太 想像していたよりも

『ダメ人間っぽい顔をしている』と思った。

だが、こののび太の顔の裏側は、どんな罪人よりもどす黒く呪われている・・・

いったい、このメガネの奥は、自分のどんなおぞましい行為を見・・・

焼き付けているのか?

このあやとり名人のような指は、いったい何人の人間の死に触れてきたのか?

何年も 何年も (静の風呂を覗き)

何人も 何人も

フーゴも、ナランチャも・・・

ぼくの 目の前にいる こののび太がッ!!

 

 

「ノビーウェザー!!我がスタンドは『天候』!!天候を操る流法!!」

 

 ドゴオオオオオオオオオン!!!

「ウガアアアアアアアア!!」

「ナランチャアアアアアア!!ク!!『神砂嵐』と『巨大エアロスミス』相討ちか!!」

 

 ド ド ド ド ド ド ド ド

「バカな!のび太は無傷!」

「『ヒラリマント』さ!!

 このマントは人体よりもはるかに衝撃の伝導率が高く、

散らせてしまう。つまり雷のアースと同じなんだよ!!

 この僕を誰だか忘れたのかい?

 22世紀からやって来た『ドラえもん』の親友

 野比のび太さ!!

 ひみつ道具を知り尽くした上での戦いだよ

(ジャイアンとは違う!!)」

 

ドサアアアアア!!

「グハ!!へへ、ジョルノ…。

 オレこの戦いが終わったら学校に行くよ…。

 頭悪いって皆に馬鹿にされるのもイイかもな…。」

「ナランチャ!何を言ってるんですか!それはダメです!!

 とにかくダメなんです!!立っててください!」

 

「違うぜ、ジョルノ…

『位置』にはたどり着くための『距離』がある。

 今のオレの体力じゃあ…、

 どうやっても自分ではたどり着けないぜ…。

 だがよおお!、ふっ飛ばしてもらえばできる!!

『神砂嵐』と『巨大エアロスミス』の衝突で

 ふっ飛ばしてもらえばなあ!

 そう、この位置は『傷を治す』『位置』だぜ!!」

   ドギュウウウウウウン!

 

「フウウウウウウウ!!!覚悟しやがれ!のび太!」

  グラリ……ガク!

「あれ…おかしいぞ…頭痛がするぞ。吐き気もだ。

 立つことが出来ないぜ…!?傷は治したはずなのに!!」

「ウフフフフ、膝にきてるんじゃあないの?ナランチャ。

 血が止まって少しは傷がふさがっているようだけど・・・。

 君、ひょっとして大して回復してないね!

 『治した』といっても大して回復してないね!!

 『傷を回復する』と言っても大した事は無いみたいだ!!」

    

    ガチャリ!

「ウフフフ、君たちはもう僕の敵じゃあないってことは証明された!

 ほら、僕に撃ち殺される前に必死こいて逃げなよ!!

 僕はもうこの力で世界征服を企てる事だって出きるんだ!

(背中からぶち抜いてやる!)」

 

「ハア…ハア…、『逃げる』?その必要は無いぜ。

 回復はもう終わってるんだ…。

 …そう、確かに少しだぜ…。

 ここは『皆がほんの少し』回復する位置なんだ。

 だが、のび太君…。

 お前だけは!『無傷』のお前だけは!

 その事に気が付かなかったようだがよおお。」

「う…ううううう…のび太……」

「ジャイアン!いつの間に意識が!

 喋るどころか生きているのが不思議な重傷なのに!!

 どういうことだ?ナランチャ!?一体何を狙って…。

 ハ!まさか……!!」

 

 ド ド ド ド ド ド ド ド

「…ジョルノ…!!立っている!!」

 

「ありがとうナランチャ…。自分の身を犠牲にする『覚悟』。

 貴方の『覚悟』は朝日のように僕達の未来を照らしています。

 ねえ、のび太君。これがいいんですよ。

 『ちょびっとだけ治す』。このちょびっとが良いんですよ。

 ジャイアンは動けず、僕が動けるこのちょびっとがね。

 二対一ですが、容赦しません!覚悟してください!」

 

 ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

「ウフフフ、それがどうしたっていうのさ?

 その気になれば弱っている君の攻撃なんて

 『ヒラリマント』で受け流すのは

 そう難しい事じゃあないんだよ。」

「そうだ!ジョルノが動けるようになったのはいいけどよおおお。

 あれがある限り俺達のどんな攻撃も効かないぜ。」

「心配しないでください。ナランチャ。破る方法は考えてあります。」

 

「のび太君…マントの染みが見えますか?

 さっき君に『エアピストルズ』で撃たれた時に

 マントについた僕の血の染みです。

 それはすでに固まって『ただの物質』になっています!!

 そして!ゴールドエクスペリエンスは発現する!!」

 

 ズギュウウウウウン!! ボロ……ボロ……

「なんの音だ…。これは…ギャアア、信じられない!!

 これは『蟻』!!!マントを食い破っている!!!!

 ハ、さっきマントに飛んだ『血しぶき』が変身したのか!

 ああ、畜生!!『ヒラリマント』を!ふざけないでよ!」

   ボロ ボロ ボロ ボロ

「 これがゴールド・エクスペリエンス……!!

 やはりコイツか…こいつを侮るべきではなかったよ…。

 この『新入り』を侮るべきではなかったよ…!」

 

「のび太君!!これで君の身を守るものはもうありません!

 ゴールド・エクスペリエンス!

 無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄アアアアアアアアアア!!!!」

「生ぬるいぜ!!行くぜ駄目押し!!ボラボラボラボラボラボラボラボラアアアアアア!!」

「なんだってええええええええええ!!」

 

普通なら防御の手段を失ったら逃げようとする。

それが防御の要ならなおさら留まれない。

しかし!のび太は…逆に思いっきり攻撃した!!

 

「ぬうううう、なめるんじゃねえ!!」

「ダメだ!!!ジョルノ!!あの構え!!

      『神砂嵐』!!

 殴るのは!!殴るのはダメだああ!!!」

「もう遅いよ!!!!風の必殺流法!!!『神砂嵐』!!!」

「しまっ!!!!」

 

「『神砂嵐』!!!」

 

   ドグオオオオオオオオン!! パラ…パラ… ドサアアアア!!

 

「ジョルノオオオオオオオオオ!!

 ジョルノ!?ジョルノオオオオオオオ!!!

 目を開けてくれよおおおおおおおお!!

 俺嫌だよ!こんなの嫌だよオオオオ」

 

「…ジョルノ…ナランチャ…きさまら…」

「のび太のくせにいいいい!!よくも、ジョルノを!!

 …あれ?妙だぞ?のび太の様子が妙だぞ?

 あああ!のび太の両の腕が!!

 ズタズタだ!千切れそうだぜエエエ!!

 それに目が虚ろだ!!何かブツブツ言ってるぞ!!」

 

「フーーーーー。上手くいったようだな。」

「あれ、ジョルノ?『神砂嵐』をまともに食らったのに何で?」

「『まとも』?まともに食らったように見えましたか?ナランチャ。

 フフ、のび太の胴のところを良く見てください」

「あれは『蛇』?お前が生み出しておいた『蛇』がいるぜ!!」

 

「そうか……『蛇』を…そういうことか……。

 『G・Eで生み出しておいた蛇』を…のび太の腕に絡ませておいたのか…!!

 生み出した生物への…攻撃は…跳ね返されていた!!

 『神砂嵐』の威力は封じられていた!!」

「そうです。ジャイアン。高い破壊力の『神砂嵐』でのカウンターは

 のび太君としては当然の選択! 僕としては上を行かなくてはね。」

 

「僕の『神砂嵐』が?まさか…こんなことが…何故?こんな…?」

のび太は自分の必殺流法『神砂嵐』を繰り出しながらそれを跳ね返されていた!!

のび太の人生にとって!こんな経験は!こんな屈辱は!始めてのショック!

 

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