La Bataille D'Aomori

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関連図書・16〜18世紀

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タイトル アメリカ独立戦争
著者 友清理士
出版社 学研M文庫 2001年6月初版
感想等

 Wilderness War (GMT) のプレイの参考資料としてKOSさんに紹介していただいた本である。これまた非常に面白いものであった。簡潔な文章、戦闘及びその背景としての政治に的を絞った内容であり、独立戦争初心者のゲーマーにとっては必読の書であろう。Wilderness War の題材であるフレンチ・インディアン戦争の資料として読み始めたわけだが、独立戦争についても全く無知であったため、今回、これを読めたことは非常によかったと思っている。独立戦争を7年戦争との関係から理解をすることなど、これまでに私には無かった知識が得られたことは、この本を読もうとした本来の目的からははずれるものの、本来の目的以上に有意義であったといえよう。また、Mont St.Jean での戦いにハノーバー兵がイギリス軍の指揮下に登場することが不思議であったのだが、これは、時の国王がハノーバー王家出身(生まれはイギリス国内である。)であったため、7年戦争当時からのお付き合いがあったということが分かった。ナポレオン戦争との関連においても非常にためになったと言える。それにしても、イギリス軍の司令官たちは、本国の政治に翻弄された部分があるにしても、戦略面において無能であったと言わざるを得ないと感じた。また、個人的な感情による指揮官間における対立がこうまで実戦に影響するものなのかと、ある意味感心してしまった。ナポレオンが戦争指揮の面(戦場指揮ではなく、一つの戦役全体を見通す力という意味である。)において優れていたのだということを改めて感じた次第である(ま、ロシア戦役ではあんな結果になったけど。)。2001年9月読了。

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タイトル 火器の誕生とヨーロッパの戦争 Weapons & Warfare in Renaissance Europe
著者 バード・S・ホール著、市場泰男訳
出版社 平凡社
感想等

 トロント大学で教鞭をとる著者による学術書である。よって、様々な事柄が「知っていて当然」とばかりに何の説明もなく記述されているし、参考図書として挙げられている資料は、ほぼ全て日本語訳がない。もともと終身身分保障を得るための論文として書かれたものなのだ(少なくとも執筆当初は。)。とはいえ、このようなことは本書の魅力をいささかも減じるものではない。14〜16世紀前半の戦いをテーマとしたゲームが好きな方なら、絶対に読むべき本である。ただ、少しばかりお高い(4500円)という問題があるのだが。
 本書の良さは、単に技術論に終始することがなく、技術の進歩の要因として政治、社会、宗教など外的なものの影響を重視していることにある。火薬がどうした、鋳造がどうしたという技術論ばかりであれば、すくなくとも私は読まない。更に一歩進んだ分析がなされている点がよかったのだろう。著者の考え方、分析については本書を読んでいただくしかないが、絶対に損はないので、是非とも読まれたい。02年5月読了。

第1章 中世後期における火器以外の兵器と戦術
第2章 火薬の第一世紀 1325年ころ〜1425年ころ
第3章 15世紀ににおける黒色火薬
第4章 戦争の中の火器(I) 15世紀
第5章 滑空銃砲の弾道学
第6章 戦争の中の火器(II) 16世紀
第7章 技術と軍事革命

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タイトル 長篠合戦の世界史 ヨーロッパ軍事革命の衝撃 1500〜1800年
著者 ジェフリ・パーカー著、大久保桂子訳
出版社 同文館 平成7年7月初版 平成13年3月第5版
感想等

 上述の「火器の誕生〜」に続いて読むべき本だ。本書は「近世ヨーロッパ史上の「軍事革命」論の再検討と修正」及び「軍事革命の世界史的なインパクトの考察」をテーマとしており、上述書とは、時代、テーマとも微妙にずれているためお得である。軍事革命論をイタリア式築城術の発達、つまり防衛力の観点及び海軍力の観点から再検討し、海軍力の増強に伴うヨーロッパ外への進出と進出先での反応などについて検討を加えているのだが、三十年戦争がマイブームとなっている私にとっては、まさにうってつけの内容であった。
 本書の邦題となった長篠合戦も取り上げられている(10頁程度である。長篠合戦に関する本だと勘違いさせようとしているのではないだろうが、不適切な邦題だと私は思う。)のだが、その一節を紹介する。「武将織田信長は、つづけざまに射撃がくりかえされるようにあらかじめ斉射の訓練をしておいた3000のマスケット銃兵を、この合戦で横列に並ばせて配置した(図版37(ふなき注:長篠合戦図屏風))。(中略)。クロサワの映画「影武者」の戦闘シーンは、かなり真実に近い構成であると思ってさしつかえない。あの シーンのねらいは、長篠の戦いを再現することにあったからである。」
 02年9月読了。

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タイトル 戦うハプスブルク家 近代の序章としての三十年戦争
著者 菊池良生
出版社 講談社現代新書 1995年12月20日第一刷 2002年6月10日第4刷
感想等

 現代新書については、その物理的な薄さにも起因する内容の薄さから、あまり評価していない私ではあるが、本書についていえば、三十年戦争を対象とする書物がほとんどないことも相まって大いに評価している。なぜ三十年戦争が起き、そしてその結果がどのようなことを世界にもたらしたのかをわかりやすく解説する本書は、Thirty Years War (GMT)をプレイする全プレイヤーに読んでいただきたいものだ。
 ブライテンフェルトの戦いなど個々の戦闘に関する記述は少ないし、当時の軍事的知識についてはまったく記述がないといえるため、その向きには別書(前掲軍事革命関連書や歴史群像誌など)を当たっていただくほかない。ここで注目すべきは、当時の政治情勢に関する記述と三十年戦争がもたらした歴史的な意義についてであろう。また、巻末に掲載されている邦文参考文献も、私にとっては非常に重要な情報であった。あのシラーが「三十年戦争史」や「ヴァレンシュタイン」(何れも岩波文庫、絶版)などという作品を書いていることなど、まったく知らなかった。これでまた神田へ行くときの楽しみが増えたといえよう。02年11月読了。

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タイトル ハプスブルク家
著者 江村 洋
出版社 講談社現代新書 1990年8月20日第一刷 1999年12月8日第23刷
感想等

 ハプスブルク家の歴史を、その主要な人物(マクシミリアン1世、カール5世、マリア・テレジアなど)に関わるエピソードを中心としてまとめた作品である。中世から近世にかけてのヨーロッパ史をそれほど詳しく知っているわけではない私にとっては、丁度良い概説本であった。歴史群像第22号においてハプスブルク家の歴史を題材とした記事が特集されているが、あれをもっと詳しくしたものと考えていただければよかろう。あくまでも入門書であるため詳細な内容とはなっていないが、対象としている時代の歴史やハプスブルク家の歴史を知っている日本人などたかがしれているわけだから、これで十分だろう。ただ、ゲーマーからみると、対象としている時代・場所における戦いのことはほとんど記述されていないため、 主題からはずれているのだから当たり前なのは分かるが、ちょっと残念ではある。別掲の専門的な書籍を読んでいただくほかあるまい。とは言え、第23刷とは、正直驚いている。なぜにこんなに売れているのだろうか? 03年1月読了。

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タイトル ダルタニャンの生涯
著者 佐藤賢一
出版社 岩波新書 2002年11月 第3刷
感想等

 「世界で最も有名なフランス人」ダルタニャン、つまりデュマの三銃士の主人公であるダルタニャンについて、双頭の鷲などの著作がある小説家の佐藤賢一氏が著したのが本書である。本書を紹介してくれたにゃまさんには、心から感謝したい。
 三銃士は96年に読んでいるのだが、当然ながら単なる小説(非常に面白くはあったが)だと思って読んでいた。ところが、なんたることかモデルがいたのである。それも、かなり高名な人物であったのだ。ダルタニャンの生涯を追いながら、その時代背景などを記述していく本書は、直接的にはゲームの資料たり得ない。しかしながら、時代背景を知ることは、何かと手助けになることは間違いがないし、そもそも本書は、少なくても私の好みには合っていた。お勧めの1冊であることは間違いがない。佐藤氏には、是非ともダルタニャンものを書いていただきたいところだが、「世界で最も有名なフランス人」を 題材にするというのはあまりに無謀だろうか。

(2004.12.28)
 佐藤氏の「二人のガスコン」という作品が、ダルタニャンとシラノ・ド・ベルジュラクという2人のガスコーニュ人を主人公とした作品だったはず。

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タイトル 傭兵の二千年史
著者 菊池良生
出版社 講談社現代新書 2002年1月20日第一刷
感想等

 上記「戦うハプスブルク家」の著者による、「世界で二番目に古い職業」傭兵に関する通史的な書である。一応、クセノフォンから現代フランス傭兵までの通史となっているものの、メインはやはり30年戦争前後に関するものとなっている。ブルゴーニュ戦争からスペイン継承戦争までの概略を掴むにもいいかもしれない。また、スイスによる傭兵輸出については、これまでも何度か読むことがあったので知っていたが、ドイツ(神聖ローマ帝国諸侯)による傭兵輸出については初めて知ることができた。この辺(現代新書)を読んでから「火器の誕生・・」や「長篠合戦・・」を読むといいだろう。お勧めである。03年4月読了。
 主題とは関係のない話だが、カソリックの堕落を糾弾し、宗教改革をおこなったといいイメージしかなかったルターについて、そのイメージを壊すエピソードが記述されていたので、紹介しておく。いわゆるドイツ農民戦争で立ち上がった農民に対して、彼は、「主権者に抵抗を企てることは涜神行為に他ならない。だからこそ軍人は神のご指示に従い安んじて不埒な一揆農民に鉄槌を下すがよい」としていたのだ。宗教改革という社会批判を拠り所にして、自らの隷農化された状態の解消を目指したドイツ農民にとっては、いくら何でもというところだろう。

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タイトル ドイツ傭兵(ランツクネヒト)の文化史
著者 ラインハルト・バウマン著、菊池良生訳
出版社 新評論 2002年10月30日 初版第1刷
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 前記「傭兵の二千年史」において盛んに引用されていた著作を読むことができた。前記著作のネタ本といっていいかもしれない。本書の翻訳を終了してから前記著作の著述を開始したのだろうか。本書の訳者序文を読みながら、まったく同じ文書を読んだことがあるのではないかと思ってしまったほどだ。本書はあくまでも文化史であり、軍事史ではない。よって、ランツクネヒトが戦った戦いの詳細は記載されてはいない。しかし、ランツクネヒトの成立、募兵の実態、傭兵隊の制度や給料・酒保、時代・社会とランツクネヒトの関連など、非常に有益な情報を得ることができた。本書を読むのであれば、前記著作には本書に記載されていない事項が含まれているとは言え、前記著作を読む必要はないであろう。本書を読み終え、日本の戦国時代における傭兵に関して本書と同様の考察を行っている書籍(書名失念)を読んでみたいと思った。 2003年7月読了。

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タイトル スイス傭兵 ブレーカーの自伝
著者 U.ブレーカー著 坂口修平・鈴木直志訳
出版社 刀水書房 刀水歴史全書49 2000年7月第1刷発行
感想等

 プロイセン軍に騙されて売られてしまったスイス人ブレーカーの自伝。悪名高いプロイセン軍の生活は如何、ブレーカーの見た戦闘の様子は如何と期待して読んだのだが、私が読みたいと思う内容はごくわずか(1/3は軍隊時代の話である、一応。ロボジッツの戦いの分量は4ページ。)で、あとは与太話ばかりであった。 残念。05年読了。

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タイトル 七年戦争 上・下
著者 吉田成志著
出版社 文芸社 上巻 2009年9月15日初版第1刷発行  
     下巻 2010年4月15日初版第一刷発行
感想等

 本書は、七年戦争全体の推移や考察ではなく、個々の会戦に焦点を当てた ものとなっており、上巻ではオーストリア継承戦争(1740-1748)を、下巻では七年戦争(1756-1763)を対象としている。オーストリア継承戦争 や七年戦争の全体像を知りたい場合には別を当たる必要があるほか、個々の会戦についても、それほど詳しい内容とはなっていない。Clash of Monarchs (GMT)のプレイではなく、Prussia's Glory (GMT) シリーズをプレイするための資料といえそうだ。
 また、フリードリヒや同時代人たちが書いたもの(手紙を含む)、話したことの翻訳が載せられているが、これはとても利用価値があるように思う。上巻 09年秋読了 。下巻 10年冬読了。

  1. 上巻で扱う会戦
    1. モルヴィッツの戦い(1741)
    2. コトゥジッツの戦い(1742)
    3. デッティンゲンの戦い(1743)
    4. フォントノアの戦い(1745)
    5. ホーエンフリードベルクの戦い(1745)
    6. プレストンパンズの戦い(1745)・・・イギリスの内乱(ジャコバイトの乱)
    7. ゾールの戦い(1745)
    8. ケッセルスドルフの戦い(1745)
    9. フォールカークの戦い(1746)・・・ジャコバイトの乱
    10. カロデンの戦い(1746)・・・ジャコバイトの乱
    11. ラウフフェルトの戦い(1747)
  2. 下巻で扱う会戦
    1. ロボジッツの戦い(1756)
    2. ピルナの戦い(1756)
    3. プラハの戦い(1757)
    4. コリンの戦い(1757)
    5. ハステンベックの戦い(1757)
    6. グロス・イェーゲルスドルフの戦い(1757)
    7. ロスバッハの戦い(1757)
    8. レウクトラの戦い(前371)ボイオティア同盟軍対ペロポネソス同盟軍
    9. ガウガメラの戦い(前331)マケドニア対ペルシア
    10. ロイテンの戦い(1757)
    11. ツォルンドルフの戦い(1758)
    12. ホッホキルヒの戦い(1758)
    13. ミンデンの戦い(1759)
    14. クネルスドルフの戦い(1759)
    15. ヴァルブルクの戦い(1760)
    16. リーグニッツの戦い(1760)
    17. クロスターカンプの戦い(1760)
    18. トルガウの戦い(1760)
    19. フェリングハウゼンの戦い(1761)
    20. ブンツェルヴィッツの戦い(1761)
    21. ヴィルヘルムスタールの戦い(1762)
    22. ブルケルスドルフの戦い(1762)
    23. モノンガヒラの戦い(1755)・・・フレンチ・インディアン戦争
    24. ミノルカ島の海戦(1756)
    25. プラッシーの戦い(1757)・・・インド
    26. タイコンデロガの戦い(1758)・・・フレンチ・インディアン戦争
    27. ルイスバーグの戦い(1758)・・・フレンチ・インディアン戦争
    28. ラゴス沖の海戦(1759)
    29. アブラハム平原の戦い(1759)・・・フレンチ・インディアン戦争
    30. キベロン湾の海戦(1759)
    31. ワンディワーシュの戦い(1760)・・・インド
    32. キューバ遠征(1762)・・・イギリス対スペイン