La Bataille D'Aomori

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関連図書・日本関係(〜戊辰)

10/12/26 更新)

タイトル

イタリア使節の幕末見聞録

著者

V・F・アルミニヨン著、大久保昭男訳

出版社

講談社学術文庫、2000年2月第1刷

感想等

幕末期に日本を訪れた(日本着は1866年)イタリア使節が著した「1866年の日本及び軍艦マジェンタ号の航海」の抄訳である。長州征伐のことなど、Warに関連したことも若干ながら触れられているが、基本的には日本の風俗やらがメインとなっているため、その向きでの利用はできない。幕末期の日本がどのような国であったのかを知るための資料として活用すべき本である。
2000年3月読了。

タイトル

勝海舟 氷川清話

著者

江藤淳・松浦玲編

出版社

講談社学術文庫、2000年12月第1刷

感想等

吉本襄が編集した「氷川清話」の誤りや吉本の改竄を正した、氷川清話の決定版のようだ。もとは勝海舟全集(講談社)に入っていたもの。吉本版氷川清話及びこれをもととして仮名遣い等を直しただけのものについては、吉本が改竄した内容が多く、資料としては使用できないようだ。

氷川清話は、当時の新聞や雑誌に掲載された勝海舟のインタビュー記事等を編纂したもので、勝海舟という幕末維新期を生き延びた(それも中心的な人物として)人物が語る幕末維新記は、第一級の資料・史料である。彼が関係した(直接戦闘に参加したわけではないが)戦いも、長州征伐、戊辰戦争、西南の役、日清戦争と数多く、それぞれに関する思いや、裏話等数多く収録されており、なかなか面白い。李鴻章と丁汝昌をかなり評価している点が面白かった。伊藤博文などにしてみれば、かなりうるさい爺さんだったんだろうな。2001年6月読了。

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タイトル

幕府歩兵隊 幕末を駆けぬけた兵士集団

著者

野口武彦

出版社

中公新書1673 2002年11月25日発行

感想等

 徳川幕府により編成された西洋式歩兵隊の誕生(講武所開設)から、投入された戦いの模様も含めて、瓦解(箱館戦争)までを扱った通史である。幕府軍は装備も悪く、戦意も低い、弱い部隊というイメージがあったが、なかなかどうして、がんばっているではないか。ダメなのは、旧来のシステムの中に住み続けるしかなかった(住み続けてしまった)武士たちであったのだ。幕末期のゲームをデザインする上で非常に参考となる文献であるのみならず、当時の職業としての歩兵というものが分かる点でも非常におもしろい文献である。04年冬読了。

第1章 幕府歩兵隊へのファンレター
第2章 歩兵組の創設まで
 1 講武所の開設  2 銃隊調練始まる  3 「兵賦令」−幕府歩兵の誕生
第3章 歩兵の社会学
 1 歩兵屯所の内外  2 戦場に出た歩兵隊  3 英国伝習と士官養成
第4章 長州戦争と幕府歩兵隊
 1 幕府と長州藩  2 長防国境の戦闘
第5章 慶応の兵制改革
 1 「軍役令」の公布  2 「金納令」と「半知令」  3 フランス伝習
第6章 鳥羽伏見の戦い
 1 開戦まで  2 戦闘と結末
第7章 戊辰戦争と歩兵隊
 1 幕府歩兵隊、脱走す  2 北越戦争と会津戦争  3 箱館五稜郭の夢

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タイトル

戊辰戦争

著者

保谷 徹

出版社

吉川弘文館 戦争の日本史第18巻 2007年12月1日第1刷発行

感想等

本書は、戊辰戦争開戦前夜から鳥羽・伏見、関東、東北・越後、そして箱館と、その全経過を扱っており、外観を眺めるには過不足ない内容となっている。戊辰戦争に関する著作は多いわけだが、本書は戦史の記述のみならず、というより戦史の記述ではなく、武器や弾薬の調達、兵站の確保など、戦争遂行のための人・物・金の問題、そして社会的な仕組みを内容としており、この点が特徴であろう。海外貿易港確保の重要性など、ゲームをデザインする上でもかなり重要な点に改めて気づかされた。08年?月読了

タイトル

戊辰戦争から西南戦争へ 明治維新を考える

著者

小島慶三

出版社

中公新書1316 1996年8月25日発行

感想等

「明治維新とはいったい何であったか、その主体性、内発性、地域性、また戊辰戦争と西南戦争という二つの戦争にからむ権力闘争のダイナミズムを再考しよう、というのがこの本のねらいである。」 (「はしがき」より)

事実誤認(間違い)もあるようで、注意が必要。著者は専門家ではなく、通産官僚から参議院議員となったあの小島慶三である。

第一章 なぜ徳川幕府270年の体制は滅びたか
 1幕府権力の構築法と藩財政の窮乏  2幕府の行政システムの弱点
 3忍藩下級武士の「勤書」から  4武士の兼業化−商品経済への従属
 5外圧による海防負担、不安と混乱  6開国選択における主体性の喪失
 7朝廷へのヘゲモニイ・シフトと開国による経済混乱
第二章 権力闘争中の内乱と体制改革
 1幕権衰運の中で打ち出された対策  2草の根リアクショナル・ナショナリズム
 3雄藩の幕権侵犯と8・18クーデター  4武田耕雲斎の乱
 5増大する長州と薩摩の経営ポテンシャル  6権力闘争の致命的失敗と民心の離反
 7遅すぎた徳川慶喜の改革  8権力闘争の焦点”玉を抱く”
 9大政奉還と討幕密勅  10鳥羽・伏見戦の勝敗の要因
第三章 王政復古と武力討幕
 1明治維新への道筋  2維新と御一新   3なぜ復古か?  4手段としての王政復古
 5維新と”仁政”  6なぜ武力討幕か?  7征討の足どりと”親征”  8勝海舟の分散策
 9江戸無血開城とその後の展開  10五ヶ条の御誓文
第四章 戊辰戦争と廃藩置県
 1戊辰戦争終幕のエピソード  2戦争とその後の諸改革のつながり
 3遷都の背景と戦後の苛酷な処分  4治世空白下の混乱と改革
 5版籍奉還への流れと統一国家への道程  6”第二の王政復古”−廃藩置県の急がれた理由
 7廃藩置県と内外の情勢  8中央集権国家のスタートと開明派の国造り
第五章 国内改革と対外路線−明治6年政変
 1維新史の山、明治6年政変の意義  2西郷派と大久保派  3西郷の真意と対外戦略
 4大久保と江藤の権力闘争−政体理念  5使節団の失敗  6留守政府の活躍
 7地租改正の二重性  8徴兵令のジレンマ  9学制改革の本質
第六章 士族の反乱と自由民権
 1有司専制と政府のジレンマ  2対政府不満の多様性
 3政府の対応と不平グループの欠陥  4四前参議と民選議院設立運動
 5双生児としての民権と除奸  6士族の反乱の第一幕−佐賀の乱の特質
 7台湾出兵
第七章 西南戦争とその政治・経済的帰結
 1明治8年〜10年の国内情勢  2士族の反乱の第二幕−神風連・萩の乱の特質
 3西南戦争<第二維新の終焉>と民権運動  4西郷の心事をめぐって
 5西南戦争への過程  6西郷に対する支援の動き  7西郷軍の敗因
 8西南戦争のバランス・シート  9世界の革命と明治維新−結び