徳川幕府により編成された西洋式歩兵隊の誕生(講武所開設)から、投入された戦いの模様も含めて、瓦解(箱館戦争)までを扱った通史である。幕府軍は装備も悪く、戦意も低い、弱い部隊というイメージがあったが、なかなかどうして、がんばっているではないか。ダメなのは、旧来のシステムの中に住み続けるしかなかった(住み続けてしまった)武士たちであったのだ。幕末期のゲームをデザインする上で非常に参考となる文献であるのみならず、当時の職業としての歩兵というものが分かる点でも非常におもしろい文献である。04年冬読了。
第1章 幕府歩兵隊へのファンレター
第2章 歩兵組の創設まで
1 講武所の開設 2 銃隊調練始まる 3 「兵賦令」−幕府歩兵の誕生
第3章 歩兵の社会学
1 歩兵屯所の内外 2 戦場に出た歩兵隊 3 英国伝習と士官養成
第4章 長州戦争と幕府歩兵隊
1 幕府と長州藩 2 長防国境の戦闘
第5章 慶応の兵制改革
1 「軍役令」の公布 2 「金納令」と「半知令」 3 フランス伝習
第6章 鳥羽伏見の戦い
1 開戦まで 2 戦闘と結末
第7章 戊辰戦争と歩兵隊
1 幕府歩兵隊、脱走す 2 北越戦争と会津戦争 3 箱館五稜郭の夢 |