大留め木口削り台の作り方

木工事典No42に掲載されていた記事を参考に鉋(カンナ)に使用する治具を製作しましたので紹介します。

この治具は、例えば箱などを構成する側板同士を45°の角度で合わせる「大留め」加工を簡単かつ正確に作ることをサポートする治具です。

※この治具を製作するために、先に「可動定規つき木端削り台」を製作しておく必要があります。

 使い方
箱の側板となる材料を用意します。 この材料の木口は現在直角の状態になっています。 材料を治具に写真のようにセットし手でしっかり固定します。
鉋(カンナ)を治具にあわせてスライドさせながら材料の木口を削ります。 正確な45°の角度を作り出すことができました。 板同士をあわせてみると、隙間のない正確な直角が出来上がっています。

 構造
図面
             
  
図面詳細
クリックすると図面の詳細がひらきます。

 作り方

1.木端留め治具の作り方

まずこの治具を作る前に、「治具を作るための治具」を作ります。
構造は簡単なので図面は掲載しませんが、大まかなサイズのみ記載します。
■底板サイズ: 400(縦)×180(横)×5(厚)
■45°角度板(3枚): 180(長)×50(高)×20(厚)
■ツナギいた(3枚):400(縦)×30(横)×5(厚)
45°の角度のついた板を3枚作ります。
材料は50×180の材を利用します。
テーブルソーで荒取りした後、「平留め木口削り台」で正確な45°にします。
正確な45°が出ているかスコヤで確認します。
また右図のように2つあわせて正確な直角になっているか確認します。
この精度によって、以降の治具の精度および作品の精度に関わってくるため慎重に調整し精度が出ていなければ何度でもやり直す覚悟が必要です。

正確な45°が出たら予め切り出しておいた底板に写真のようにスコヤをあて、正確な直下右を確認しながら、木工ボンドで固定します。 その際3つの45°面が正確な直線になるように定規を当て調整します。

ボンドが乾いたら木ねじ等で固定します。 次にツナギ板を背面1枚、45°面に2枚取り付けて完成です。

2.大留め木口削り台の作り方

いよいよ「大留め木口削り台」を作成します。 今製作した「木端留め治具」を「可動定規つき木端削り台」の上に設置しクランプでしっかり固定します。この際「木端留め治具」と「可動定規つき木端削り台」の端面がピッタリ合うように可動定規を調整します。

下記のように事前に必要となる材料を切り出しておきます。

45°の角度のついた板は先ほどと同様、テーブルソーで荒取りした後「平留め個口削り台」で正確な45°にします。

次に図面の部材番号A,B,E,F,Gについては写真のようにスコヤで45°の墨線を入れておきます。 墨線を「木端留め治具」の端面に合わせてクランプなどでしっかり固定します。

カンナを治具に沿わせて材料を削ります。カンナは治具に沿わせて移動させるだけで削りすぎることなく正確に45°が削り出せます。

正確な45°になっています。

出来上がった部材をボンドで固定します。
この際もスコヤや定規で正確に直角や直線を確認しながら調整します。
ボンドが乾いたら木ねじでしっかり固定し、はみ出てデコボコになっている部分をカンナ等で綺麗に調整して、完成です。

ここまで来て、「ちょっと待てよ??」と思った方もいるかと思います。先に作成した「木端留め治具」で正確な45°が切り出せるのであれば「大留め木口削り台」はいらないのではないか?と思うかもしれません。
しかし、実際私も作成してみて気づいたことですが、先の治具は確かに木端を正確な45°を切り出せますが、斜めに材料を取り付けクランプで固定するという点で作業が安定しません。その点、この治具は材料を水平に置いて作業することができるため、手で固定するだけで作業が安定します。またカンナが2面で支えられているためよりいっそう安定します。そのような理由で、この治具を作るメリットは充分にあると感じました。
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