〜刹那・妄想・虚無・短気の産物〜
幾らかの記憶、背景の無い情景、或いは意味不明な言葉の羅列


#40=制御装置

調子に乗りそうになると作動する
電車の自動ブレーキみたいなものが

最近とても欲しい。

甘やかされている環境に置かれた時に
足をしっかりと地に降ろしておくのは
大変労力を要するものだと。

周りを見回してみる。


#39=時計再び

勝手に流れる


#38=お約束

昔から言われていることや
常識として罷り通る多くの事柄には
夫々其れなりの根拠があるのだという事を
最近痛感することが多い。
近年そういう頻度は上昇傾向にあるようだ。

それらの多くは先人の知に因る物であり
積み重ねられた経験の上に紡がれた言葉であり
年月を経ても通用するということは

良くも悪くも、私が単に歳を重ねたということなのだろうか。


#37=なるほど。

そういうことだったのか。

様々な標。
形と呼ぶには余りに曖昧であり
そこかしこに無造作に散在していた

それらが突如として
カタカタと小気味良い音を立てて
仰々しい一つの形状を成す
そして音も無く消えた。
気づくべきだったのだ、と思った。

数秒後、私が理解するということ自体には
自己満足以上の意味合は存在しないことを知覚。

自分が地球の裏側に居るのだという事を認識
耳の後ろに軽い痛みを覚える。
そして其れ自体は
世界の在り方に何の影響も及ぼしはしないのだ。

彼らの事を思い目を閉じてみる。
鮮やかな紅と、それから
半ば意図的に晒された傷口が
やはり鮮やかに覗く。

そしてただ
それでも彼らが
彼らが定義する彼らであってくれることと
彼らの安寧を。


#36=最後通告

もうそこにいられないと知らされたとき

なんの執着もなく
背を向けられるんだろうか?
すたすたと歩き出せるんだろうか?

そろそろ眼鏡を換えなきゃならないかも。


#35=Notice

誰も気付いてないとどうして思う?

否

危うさを愛するのか
脆さを楽しむのか
月の無い夜
霧雨
綱渡り
滑落
空を切る指
それから?

等と妄想するも又一興。


#34=幻想の定義

自己以外に影響があるかどうか
壁を越えたならば最早別物

妄想は自らの檻を食い破り
何かを喰らう

みえてるんでしょう?


#33=顛末・そして連絡事項

おかえり。
はじめまして。
よろしく。

つまりはそういうこと。



#32=鋭利な月

霧が視界の三分の一を占める
それは夜半過ぎだったように思う
夜明け前の空気は秋とは思えないほど湿り気を帯びていて

山の三倍ほどの高さに
背筋の凍る程の

鋭利な刃物のような

月。

きりさいてください
ふきださせてください
愚かな想いを
昼間の夢を
夜明けの夢を

そして見てしまったものを
その切先にひっかけて
もちさってください

うまくやっていくためには
もうみたくないので。



#31=chain reaction

まただ
また繰り返してる。
まだ繰り返してる。

きちんと理解し対処も考えたのに
どうすれば避けられるのか
どうすれば痛くなくて済むのか

どうでもいいことなのにこんなに気になるのは
どうでも良く無かったんだろうなぁ、とは思う
でもどうしようもないこと。

理解した上でまだ起こる事象は
もはや偶然ではなく

只の病気なのでは、とも思うが。


#30=灯

もう帰れないのに。
遠くの灯が暖かく見える。

手の届かない私には
それさえも凍えを惹起する
外界との温度差は
自分の体温を再確認させるものなのだ。

いくつかのおめでとうは
心から嬉しいけれど
我に返るのを恐れさせる。


#29=不確定要素

私は指示代名詞を多用する。
それは私自身の不確定さを物語るものなのか。

存在しないものへの憧れは
やはり源を同とするものなのか

そうであってほしくない。


#28=約束の場所

誰にも見えないし
誰も連れていかない

何処にも還れない。


#27=記憶

記憶は必ず五感を経由する。
一つの事象はそれぞれにおいて
匂い、音、温度等として脳裡に刷り込まれる

そして哀しいことに
それぞれは一つでも十分に
記憶装置の鍵を開く

いつまで?


#26=桜に寄せて

一年に一度だけ。
其の為に残りの季節は

じっと
静かに
目立たず

こういう人生も悪くないかも知れない
けれど私には我慢が足りないので。


#25=要約
自意識過剰だってば。


#24=Landscape
地図の読み方は教わったけど、書き方は知らない

ああ、そっか。
結局何時も別個体に答えを求めているのか

怖いのかね。


#23=シンクロ
偶然でしかない。
そんなはずはない。

そうでなかったとしても、どうにもならないだろう。
私には越えられない。
そうしないほうがいいと、誰かが耳元で呟くから
その声には妙に説得力があって、
かつて一度も逆らえたためしがないので。

身を任せてしまえば、後はいつも通り
自己暗示、妄想、混迷
最後には忘却
葬り去るのだ

そのほうがいい。
急激な変化はきっと高浪を呼んで
いともあっさり呑まれそうだから。


#22=評価されるもの
どんなに御託を並べたところで
どれだけ足跡を数えたところで

結局、結果しか残らないのだ。
経緯なんてどうだっていい
他人の頭の中まで覗けやしないし
そのまま理解できるはずもないし


#21=変化
気付かれないように
こっそりと
そっと

空気の流れを乱さぬように
溜池に浮かぶ流木の一つであるように
誰かにだけ届くように
誰も乱さないように


#20=理由
誰にも話せないようなことを
貴女が私に話したのは
私を認めたからではなく
時間の魔術にかかっただけですよ

認めるのは悲しいけど。


#19=愚行
嘆くべきは己が所業のみであると謂うに
嘆かずば居られぬとは。

不毛以外の何物であるというのか。


#18=世界を売った男
「誰が知ってるというのだ、私ではない
貴方は自分を見失うことなど無いのだろう?」

そういうと貴方は俄に顔を曇らせ
次の瞬間いつもの微笑顔。

まるで世界を売った事が有るかの様に。


#17=想い出の定義
ふと浮かべた情景が正方向であったとき
記憶は「想い出」と呼ばれるのだろう。

今は、まだ無理。


#16=逆説
そうなりたいと思うことは
自分が持ってないものの裏返し
そうなりたくないと思うものは

自分がそうなんだろう。


#15=真理
出来ることと出来ないこと
見えるものと見えないもの

真理なんて、何処に?


#14=繰り返すもの
以下の通り。
原因は、明白。


#13=自信(若しくは#9のアナロジー)
如何ともしがたい寂しさとか
孤独感とか
自分が何も出来ない無力感とか

結局、自意識過剰の産物

それでも、無視できる程、形成された自我を持たない私は

夜を長く感じ、怯えるのだろう。


#12-2=その根源
必ずしも、自分だけではない
伝達不能なら同じことだが。


#12=日常
自分以外の誰のせいでもない場合
それでも腹が立つとしたら

自責
自己完結
エネルギー保存
次はなんだい?

無駄なことに労力を割いているものだ。


#11=誤解・大人になること
忘却と無痛覚
それならこのままでいいと考えるのは間違いだろうか


#10=無題#2
誰のことでもない誰か
何処でもないこの場所


#9=孤独感に取り付かれそうになったとき思うこと
他人は自分と同じ事を考えては居ない。
恐らく自意識過剰。
たまに浸るのも悪くはないが。


#8=「ひと」と「ヒト」
ヒトは、自分以外を現存在として正確に認識は出来ない
物質の一つを「ひと」と認識した時点で、自意識の中に「ひと」を作り
其れと対峙する、即ち自己完結
故に、正しく理解は出来ない。
だが、より正確に模倣することは可能。


#7=無題
「このままでいいはずがない」
「じゃあどうすればいいんだ?」
ここで止まれば、それでおしまい。


#6=根底に流れるもの
無常観。
しかし和を求める。
風を避けて居れば波は立たないと思っていたのに。
君のお陰だろう
色々見えるようになったのは。


#5=罪悪感
膨張した誰かの定義に
刷り込まれた自分と、自我との戦い
所詮は怠惰の産物なのだろう。


#4=真実及び機会の定義
常にそこに存在し、期が熟すまで見えないもの
幾らかは何者かの意志なのだろうが。



#3=It's All Over Now, Baby blue
Strike another match, go start anew
And It's all over now,Baby blue.
〜新しいマッチを擦って、次を始めるがいいさ
もう終わったんだよ〜
               〜Bob Dylan

#2=記憶の残像
呼び起こすのは、匂い。


#1=休息
目的も無く常に縋り付いていた手摺から放たれたら 虚空からの追手を逃れるため 時間の流れを伴う何かに身を任せる 音、映像、努力しなくても其れなりに情感を刺激する物達 未だ魂がこの身に存在することの確認。 一人は嫌だ。