













日本模型航空連盟 平成20年度F3A審査員講習会が2月16日、茨城県守谷市で行われました。
新F3AルールP09、F09を中心に演技内容、審査基準、競技進行方法、変更点等が解説されました。
講習は学科と実技に分け、午前中は室内で学科講習で、午後からはJOSO飛行場で実技評価の
実習を行いました。
この講習会は、審査員の講習が目的ですが、一般フライヤーの聴講も可能で、新ルールの疑問点
の多さからか、大入り満席でした。
講習内容は充実していて、新ルール大幅変更の疑問点は一機に解決しました。この講習を聞かないと
誤った演技を練習してしまう可能性が高く、選手側から見ても、重要な講習内容です。講習会に参加
された受講者は各地地元に戻り、地元フライヤーに伝えて下さい。
会場はつくばみらい市、スターツ総合研修センター
で、綺麗な施設です。
受講者は日本各地から集まります。大半の方は
飛行機や電車を乗り継ぎ参加されているか、車で
長距離を走って参加されています。
開講の挨拶は落合さんの挨拶から始まりました。
講師は廣瀬さん、成家さんで、最初は廣瀬さんの
講習です。教本となるFAIスポーティングコードの
和訳は廣瀬さんによる物です。
講習内容でルールの変更点や注意点を、簡単に
紹介します。
翼幅、全長は2000mm、バッテリーを含む重量は
5000gですが、計器の誤差分1%が認められます。
動力用電池は、無負荷で42.56V以下です。
騒音測定は場所を問わず、機体を風に向けて
置いた状態で右側3mにマイクを置き、94dB(A)に
変わりました。
始動時間は3分で、機体は援助無しで離陸、離陸
開始で演技時間8分がスタート、接地で終了です。
始動時間3分以内でも、離陸開始後、エンジン停止
等での再スタートは出来ません。終了です。
着陸点が無い為、演技時間がオーバーしても、8分
以内に演技が終了していれば、ペナルティーは、
有りません。
飛行演技解説、審査員手引きの講習は成家さん
が担当しました。最初はP09の解説でした。
パターン図では読み取れない注意点等を簡単に
紹介します。
最初のリバース スプリットS アンド スプリットS
の、2/4ポイントロールはロールアクション後、直ちに
1/2逆宙を開始します。上のフルロールも同様です。
この演技はダブルインメルマンと同じ形なので、半円
をはさむ中央の図形は正四角形になります。
次のP-09.02のハーフ リバース キューバン8の
上り45度のリバース 2ポイントロールの中間点は
ロール中の飛行距離と時間と、同じ飛行距離と時間
のポーズを取ります。直ちに切り返すと、減点になり
ます。
P-09.08のフイギュア9の下りの1/2ロールズ オポ
ジットも同様で、中間点は同じ飛行距離と時間の
ポーズを取ります。この演技はますます忙しくなり
ます。
しかしこのルールは疑問点が有り、厳密に見ると、
同じ飛行距離と時間と言うと、ロール中、一定速度
でなければ不可能です。
P-09.05のトップハットは、図形が正四角形で、
各辺の長さは同じです。
上の4/8ポイント ロールはナイフエッジがセンター
です。
P-09.09のストール ターンと、P-09.17の45度
下りスナップ ロールの、スナップロールはアップ
でもダウンでもかまいません。
P-09.11のリバース 4ポイント ロールは、
正面の中心がセンターなので、ロール方向の
切り替え点はセンターすぎになります。
簡単に注意点や変更点を紹介しましたが、
講習では、1演技ずつ解説されました。
F-09パターンも解説されました。省略しますが、
F-09もP-09同様、パターン中3つの2ポイント
ロールは中間点のポーズを取ります。
パターン中3個のスナップロールもアップ、ダウンが
選択可能です。
審査の手引きでは、いつもとほぼ変わらぬ内容です
が、今までは正確性が高いウエイトを、しめていま
した。今回は高得点を取るにはすべてが満たされ
なければならない。の表現に変更されました。
写真は省略されているので、手引きの文章は、
1.飛行演技における正確性。
2.飛行演技における円滑性、および優美性。
3.飛行演技における位置の選定、または表現方法。
4.飛行演技空域に対する相関的な飛行演技の
大きさ、およびその飛行における他の飛行演技
との相関的な飛行演技の大きさ。
この原則で完璧度の程度を審査します。
午後からは、演技評価の実習を、飛行場で行い
ました。左風がやや強く、気温が低いので、体感
温度はかなり低目です。
P-09とF-09が2回ずつ飛行され、演技の解説、
評価の見方等を実習しました。
飛行は、草間さんと音田さんが行いました。
左風7m程吹いていたので、偏向等の航跡重視の
見方が詳しく解説されていました。
草間さんはソメンジーニの複葉機で、JRプロポ
YS170エンジンの組み合わせで、世界チャンピョン
機と同じ取り合わせです。
パワーに余裕が有り、風に対して進入性も高く
想像以上に伸びの有る、飛行をしていました。
現日本チャンピョンの音田さんも複葉機で、
今回2機共、複葉機でした。
草間さんの離陸風景です。吹き流しはほぼ
真横で、風の強さが想像出来ます。
音田さんは2.4GHzを使用されていました。
5月解禁に向けて実戦テストが開始されている
様です。
飛行は下りスナップ 1と 1/4を、わざと3/4で行い
余裕を見せていました。
二人共、この時期にしては、演技が仕上って
いました。特にF-09は簡単では有りません。
無事講習会は終了しました。
この短時間で、この内容の講習は講師をはじめ、
その裏方のスタッフの努力が有っての事だと思い
ます。ご苦労さまでした。