




















2010年2月21日に茨城県守谷で、F3A審査員講習会が有りました。午前中に学科、午後から実技と
充実した内容でP11、F11演技の難度の高さも手伝って、受講者の人数は多く、満員御礼状態でした。
講習内容は、演技の解説、ルール説明、減点基準、等、盛りだくさんでした。成家さんはP11を中心に
解説し、廣瀬さんはF11を中心に解説されていました。午後からは実技で、JOSOフライング飛行場で
実際に飛行し採点して減点基準の確認をしました。受講者の採点は各自差が少ない演技も有りましたが
差の大きな演技点も有りました。減点基準を覚えるのも大変ですが、ミスを見抜くのも大変です。
P11演技最大の難関、フイギュアM(正式名称は略します)です。最初の1/4ループのアールに、センター
のローリングループと、抜けのループのアールを合わせます。なので、自分が行う、ハーフローリング
ループのアールを想定して、最初のアールの大きさを行わなければなりません。その為開始位置の
判断が難しく、次のキューバンのフレームも考え、飛行距離も考慮しなければなりません。
上昇、降下中に行うロールは、全てセンターで行います。3/4ポイントロールの様にロールとロールの
間の直線飛行の距離はロール中の距離と同等が理想で、長いロールをすれば、直線飛行も長くなり
ます。この事は全ての演技も共通で4ポイント、8ポイントロールも同じです。
ストールターンは重心点を中心に回ると有り、翼端付近を中心に回った場合、翼端以内で1点減点、
1翼長以内で2点減点、1と 1/2翼長以上は大きく減点、2翼長以上は0点と有り、厳しい減点基準に
なっています。
実際問題、中級者レベルで、この演技を行うのは不可能で、ハーフローリングループを降下姿勢から
上昇姿勢まで、滑らかなロールは出来ません。対処として、逆中の底辺で、半ロールを行い、全パターン
を通す様に、指導しています。その後は底辺から開始したロールを、上昇姿勢まで持っていく様にして
出来る様になったら、ロールの開始点を、早めて行きます。最終的に、降下姿勢から開始し、完成
させます。連続でMを練習しても、旨く行かないので、パターンを通しながら練習する方が効率が良い
様です。集中して練習する場合は、前半演技を区切って、繰り返し練習しましょう。
このローリングループを成功させるコツは、降下姿勢から強めのダウンを押すと同時に、弱いエルロン
を切り始めます、次に強めのラダーに、移行しますが、スロットルを開け始めます、底辺で完全な
ナイフエッジなる様にします。この時がセンターで、姿勢は機首がやや上向きでスロットルは半分程度
適度に開いていなければなりません。後半は、パワーを加速させているので、切っている舵を緩めて
行くイメージです。言葉にすると、こんな感じですが、指は簡単に動かないと思うので、第一ストール
ターン終了後、早めにロールし、高めでローリングループを開始して練習しましょう。
ハーフリバースキューバンですが、この演技の出来は、Mの終了位置で左右され、フレームに
余裕が有れば、良い演技が可能です。M の終了から、わずかでも直線のポーズを見せ、
1/8ループをし、45°上昇中のセンターで2/4ポイントロールをします。ロールとロールの間の
直線(ナイフエッジ)はロールの長さと同じで、そのポイントロールの前後の直線の長さは同じに
なります。5/8ループをします。このループのアールは、1/8ループと同じでなければなりません。
(以降、ポイントロールの考え方、ロールはセンターで行う、各演技のループは最初のループで
アールが決まる、の考え方は全て同じなので略します)
スローロールの切り替えしです。スローと有るので、通常のロールでは早すぎます。
ロールとロールは逆方向になります。切り替え点が、センターになるように行います。この
切り替え点のポーズですが、ごく短時間となっているので、瞬間ですが直線は有る事になります。
ハーフスクエアーの上昇中、センターでスナップロールを行います。スナップはアップでもダウン
でも構いません。次の演技の必要高度を考え、この演技の高さを決め行います。
ここで全演技共通ですが、フレームオーバーの減点基準を説明します。この演技は水平飛行
から始まり、上の背面飛行で終了しますが、その直線部分含む全体を演技とし、フレームから
10%出たら1点減点、30%出たら3点減点となります。もしこの演技の上昇中わずかに、
フレームから出たとすると、10%と考え、1点減点となります。全ての演技が出たとは考え
ません。
背面飛行からの、降下45°4ポイントロールです。ロール中の正面飛行の中心が、センターに
なります。アップを引いて降下に入った直後の、ダウンの押さえの甘い人が多く見受けられます。
ハンプティーで、上りに1/2ロール、下りに2/4ポイントロールを行います。この演技も今までの
解説通りに行う演技です。
ループ中、上半分の航跡上で8ポイントロールを行います。ループ90°から8ポイントロールを
行わなければならず、エレベーターとラダーの複合の舵が、必要となります。
この演技の難度の高さは、ロール中、速度を一定に保たなければ、ロールレートが変化してしまう
点で、下り速度の加速を、思い知ります。ロールしながらスロットルを徐々に下げ速度を、一定に
保ち、舵の効きの変化にも対応しなければなりません。その上、追い風演技なので、強風時は
(ロールは向かい風)微妙な舵使いが必要となります。
オンコーナーで、各辺のセンターで、2/4ポイントロールを行います。
勢い良く演技を行ってしまうと、終了後の高度が高くなりすぎる傾向が有ります。理想は
中速域で45°上昇を開始し、徐々にスロットルを開け、速度を一定に保ちます。次の演技の
良い高度を取り、抜け際にスロットルを絞り始め、背面直進でも、定速を維持します。
最初の引き起こしの角度が、強い人が多く見受けられます。
上からのリバースキューバン8で、最初の下りで4/8ポイントロールを行い、次の下りで、
2/4ポイントロールを行います。ループを丸くするのが難しく、原因は大抵、45°直線部分の
長すぎで、リボンの様な形に成りがちです。
背面からの入りはループを意識して入らなければなりません。スロットルを絞ってアップを引くと
角になってしまいます。低めの中速を維持しループをしながら、スロットルを絞りループをアピール
します。このアールが、他のループのアールを決めるからです。
ハーフループを行い、1/2ロールを行います。このロールは、直ちにと言う表現になっていて
直線が認められたら、2点減点と有ります。
切り替えし背面8ポイントロールで、4/8ポイント後切り替えます。各ロール、各停止ポイントは、
同一長です。センターずれは1〜4点の減点となっています。
ストールターンで上りに2/4ポイントロール、下り1回ロール。Mで解説したストールターンの
減点基準は同じです。その解説で書きませんでしたが、ターン前のスライドや、ターン後の
振り子現象は各1点の減点になります。
同じストールターンの、抜け部分の解説図です。
ダブルインメルマン、上で2/4ポイントロール、下で1回ロールです。
上下の直線飛行の長さはループ直径と同じです。ループ後のロールは二つとも、直ちに
なので、直線が少しでも見えると、2点減点です。
フィギュア9、上り1回ロールです。演技の抜けは中間の高度で抜けます。
最初のループがループを感じさせない人が、見うけられます。
ナイフエッジの切り替えしです。中間の高度で行います。2個のナイフエッジ直線飛行の長さは
同じで、ナイフエッジ飛行と認めさせる、十分な長さが必要です。ロール方向は、右左右か
左右左となります。
フィギュア8で、最初に下向きアウトサイドループをして、直ちに1/2ループを行います。
ループ切り替え部で、直線飛行が見えたら2点の減点になります。2個のループ直径は
同じです。
インバーテッドスピンの切り替えしです。2と 1/4背面スピンをして、直ちに逆回転の2と1/4背面
スピンをして背面飛行に戻り、1/2ロールをして終了です。
スピン進入時風見鶏になると(横風等の原因で方向姿勢を変える)15°毎に1点減点。
スピンは、開始時がセンターで、スピン中、風で流された場合、減点しません。切り替え時の
ずれは減点されます。
スピンの開始がスナップロールであった時は0点で、無理やり(不自然)開始された時は減点
スパイラルダイブは0点となっています。
この演技をして見ると、正確に2と1/4で止めるのは難しく、気象等変化で、回転速度も変化する
ので、スピン開始時1回点目を数え2回を確認、1/4で止め、切り替えします。次に1と1/4(背面)
を1と数え、次の背面を2とし止めます。この様に、リズムでは止められず、正確に数えなければ
ミスをする可能性が高い演技です。
この演技は審査員も大変で、自分の機体でさえ見損なうのですから、次々違うスピンを見せられて
回転数を確認するのは大変です。現に2と3/4スピンと1と3/4スピンをして、ちゃんと背面で抜けた
ら気がつき、自信もって0点等の大幅減点を出来るか、自信は有りません。審査員も1回転目を
確認し、数を数えるしか無いと思います。