イエメン
〜 アデン Aden,YEMEN 〜

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私にとって、アデンはいい印象がない。


ここの人たちが、特別イヤだったわけではない。


本当は、アデンには泊まらずに、一気にムカッラへ向かうつもりだった。

サナアからアデンのバスターミナルに着いて、
そのままムカッラ行の乗合タクシーを見つけ、
乗り込んで出発を待っていると、
ひとりの老人がやって来て、わめきだした。

すると、運転手が済まなそうに、乗せられない、国営のバスで行ってくれ、
と言ってきて、 積み込んであった荷物を下ろされた。
一緒に出発待ちをしていた乗客も、申し訳なさそうに首を振った。
これは、自分たちのための乗り物だ、外国人は乗せられない、とのことだった。

よそ者だ

そんなことをわめき散らしてるように感覚として感じたが、
アメリカがアフガンを攻撃してる真っ最中。
実際は、異教徒だとか敵だとかも言ってたのかもしれない。

国営のバスは高いので、乗合で行きたい。

一度はあきらめて他に行くフリをして、
その老人の姿が見えなくなってほとぼりが冷めたころに、
また別の運転手と交渉、乗り込んだ。

ジジイが来る前に出発してくれ、と思ったが、
待っていると、またどこからともなく同じ老人がやって来て、わめき散らす。

運転手ははじめ無視し、乗客もソワソワしながらも、苦笑いをしていたのだが、
わめき散らしても効果がないとわかると、老人は、その運転手に詰め寄って、
大声で責め立てる。周りに対しても、その運転手非難を繰り広げる。
自分の思い通りにならないとヒステリーを起こすタイプの人間そのままの抗議行動に、
ついにその運転手も、外国人は乗せられない、バスで行ってくれ、と言ってきた。


あまりのくだらなさにウンザリ。
○○ちゃんと口きいた!と非難され、それがまかり通ってるような、
小学校低学年ころの、そういう次元。
だからそれがどーしたんだよ、悪いのかよ、なのだ。

周りからの敵意や憎悪は感じなかった。
ただみんな、遠巻きに、関わらないように、といった感じ。
別にいいじゃんって思っても、そう積極的に主張するには、その共同体ではキケン、
けん制しあって嵐が通り過ぎるのを待ってる感じだった。

日を変えて再挑戦、ということで、アデンに泊まることにした。


が、今度は宿探しに一苦労。
どこも泊めてくれなかったり、はるかに実際よりも高い値段を言ってくる。

アデンはとにかく暑い。
クラクラしてくるような逃げ場のない暑さ。
しかもそれに強烈なムシ暑さも加わる。
秋のような涼しさと湿度の低さだったサナアに戻りたくなる。

ウンザリしながらも、何とか宿を見つける。

さて、こんなアデンだが、実際の町の人たちは普通だった。特にイヤな思いはしなかった。

町には、アフリカから来てる人が多く、
イエメンで唯一、英語の通じた町でもあった。
アフリカからの人たちは、ニコニコと人なつっこく、
バスターミナルで、宿探しで、暑さで、ウンザリしてた私は、
英語が通じることもあって、ホッとした。


アデンの町は、荒涼としていた。
すぐそばまで岩山が迫り、息が詰まりそうだった。

食堂に入れば、カーテンで隠された、狭く陰気な女性用の部屋に押し込められる。

どこまでも続く緑ない岩山。
強烈な日差しと、無機質な岩山と、ただただ青いだけの海。強烈なムシ暑さ。
長くいたら気が狂うような、そんな狂気をその景色に感じた。

本来ならあるはずのないところにできた人工的な町、の印象がぬぐえなかった。

私は、最後までアデンが好きになれなかった。



アデンの町。 町のはずれ。景色は普通のイエメンの町の感じ。
街中はこんな感じで、岩山が迫る。 白い教会風の建物はモスク。
建物も道も、岩山と同じ色…。 車はどれも現役。
これと隣の写真は、昔からある町の水がめ。古代のダムのあと? アデンには、詩人ランボーの住んでいたランボーハウスもあり、泊まることもできる。見学したが、写真を撮っていなかった。ほかにも、いろいろ見たが、ほとんど写真がない。相当テンションが低かった私。
アデンの写真はほとんどなく、撮ってもこんな写真ばっかり。 これ、美味。お気に入りだった。

“イエメン”  サナア旧市街
“イエメン”  サナア周辺
“イエメン”  サアダと武器マーケット(イエメン北部)
“イエメン”  アデンからムカッラへ
“イエメン”  サユンとその周辺(イエメン東部)
“イエメン”  イエメン南部

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