Dubai, UAE

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                                                                運河沿いからの眺め




飛行機が最終着陸態勢に入っても、眼下はただひたすら砂だけ。
映画『イングリッシュペイシェント』か何かで見たような砂のシーンが続く。

そしていよいよ着陸直前になって、砂の先に、
海と、砂漠に向かって侵食中の平べったい無機質な町が現れる。
その町は、空が暗かったら、強い太陽の照りつけを受けてなかったら、
月面に造られる基地、といったイメージ、何ともいえないさみしいものを感じる。

超近代的洗練都市を想像していた私は、いきなり、? と思う。


さて、ドバイはアラブ首長国連邦(United Arab Emirates )の中の1つ。

ドバイにしばらく滞在するうちに、
この国に「Emirate」を当てた命名者はスゴイと思った。

「Sultanate」スルタンの支配する(オマーン)、でもなく
「Kingdom」王国(ヨルダン)、でもない。

「Emirate」。

「首長」といってしまうと、なんかわかったようなわかんないような、
とにかく、あんまり深く考えないで流してしまっていたが、
イエメンやオマーンのあとで、この国に滞在すると、
なぜ「Emirate」なのかがわかるような気がした。

公式な国名にはできなくても、簡単に言ってしまえば、部落の長、酋長、ってことか。

これに「首長」という言葉を当てた日本語訳担当者、ごくろうさまって感じがする。
今、石油で潤っているこの土地は、
このあいだまで寒村で、国といえるレベルでなかっただけではなく、
地域というのも憚られるような状態だったわけなのだ。
海岸線にはりつくように、わずかな集落があったにすぎなかったのだろう。

旅行者には不便で、大した面白みもなく、
お金もかかるわりに、宣伝されているようなゼイタクも実際はないが、
町のあちこちに隠れてるヒントから、そういうナゾ解きができる楽しさもある。

オイル後を視野に入れた観光立国「中東の香港」目指して、建設ラッシュ。今もそういう謳い文句で宣伝しているが、現時点で はまだまだ全然。「20年後には」中東の香港、といった感じ。 町は大きいわりに中身がつまっていない。空き地だらけ。元が砂漠だから土地はいくらでもある。金もある。
ということで 、どんどん大きな建物を建てている。
産油国は「金で現代を買った」感が強いが、ドバイはそれが徹底している印象を受けた。町に、 石油以前の固有のベースを全く感じない。
日差しの強いところなのだが、超現代都市を目指して造られるビルの多くは総ガラス張りだったりする。数が少ないうちは、遠 くからでも目立つし、中に入ればサングラス効果のガラスで問題ないのだろうが、林立したら大変そう。 キラキラ派手、という以外、洗練も統一性もなく成金的なのだが、それでも、惜しげなく金を投入しているのはわかる。完成し たら、さぞかし迫力ある景観になりそうで、それはそれで楽しみ。でも、ビル風、大丈夫なんだろうか。砂漠の砂が全部、町に吹き込みそう。そんなことまで考えてないだろな、絶対。
ドバイにあるショッピングモールの1つ。
ドバイではたくさんの外国人労働者が働いていて、主にバスを使うが、こうした ショッピングモールの多くは、バスでは行きにくいところにある。UAE人とお金持ち外国人のための施設、といった感じ。
中には有名ブ ランドショップも入っているが、アラブ人好みの品揃えの、ヒラヒラフリルやちょうちん袖。「よく言えば」姫チックだが、お金のないこと を残念に思わないですむのは有難い。
ドル高だったこともあり、値段も、ブランド品に関していえば、安い感じは全くなかった。
元が砂漠なので、植物の維持にもとてもお金をかけている。ヒモのように見えているのはホース、いくつも穴が開いていて、水 が植物に行き渡るようになっている。
いつの時代どこの国でも、ないもの・手に入りにくいものに人は憧れるんだなぁ、とふと思う。砂 一色のこのエリアの人々にとっては、それが緑なのだろう。バビロンの空中庭園の話なんか、何が七不思議なんだろうかと思ったものだが 、こういうエリアでは、確かに「不思議」になる。
公共の場は、いたる所に草花や木が植えられていて、丁寧に管理維持されている。現 場で草むしりなどをしているのは、パキスタン人など。




博物館のスクリーンに映し出される民族舞踊。
民族衣装の男たちが、砂漠で夜、火の周りを、刀を抜いてみんなで踊る映像。

今までもさんざん見てきた、日常の光景。

画面いっぱいの男たちが民俗舞踊を踊るサウジTV番組。
ラマダンの夜、外に張ったテントで、男たちが集まってくつろぐ光景。
砂漠に4WDで乗り付けて、テントを張って男たちでくつろぐバスの車窓。

そんなことをぼんやり思い出しながら見るうちに
あッ!と思った。

この灼熱の日差しと砂漠のアラビアが何なのか、この瞬間わかったような気がした。

ドバイの博物館。石油で潤う前のドバイの生活スタイルなどが丁寧に紹介されていて、民俗好きの私としては、おもしろかった 。 こんな感じ。あとでもう1度ゆっくり見ようと思っていたのに、戻れない構造の見学コースだった。残念。でも、もう1度お金を 払って入るほどの熱意はなかったりする。
これは博物館の中庭。青い空と砂の色のコントラストをうまく生かし、このエリアをそのまま表現、スッキリしていてとても美 しい。 運河沿いには、ドバイ王家のかつての宮殿などがあり、見学できる。土の質素なものだが、気候風土にあっていて居心地がいい 。夜はこんな感じで、美しくライトアップされる。




ドバイ自身が、観光地として対外的に宣伝するポイントは、
日本など先進国の人間が、それを聞いてイメージするようなスゴイモノではない。

もちろん彼らは全世界に向けてPRしてるが、
実際は、マレーシアがNYに相当しているようなイスラム世界の水準からのもの、
額面通りに受け止めると、相当ガッカリする。

彼ら言うところの「贅を尽くした最先端都市」は、東京から行ってしまうと、どん臭さばかりが目立つ。

「おいしいイタリアンの店」も、高いばっかりで美味しくない。アルデンテって言葉知ってる?状態。
観光客の泊まるようないいホテルも、トータル的なサービスの点で、その金額に見合ったものはない。

そう。お金はあるけど、発展途上国。
間違っても、ブランド品を買おうとか、ラグジュアリーな休日を過ごそう、なんて考えてやって来てはいけない。

でも私は、このドバイ、かなり気に入った。

それは、ドバイがウリにしている、贅を尽くしたココ最近の最先端都市の部分ではなく、
発展途上国特有の部分。
ドル高・物価高というアゲンストな環境にもかかわらず、トータル半月くらいいたと思う。
みんな親切だし、安全だし、ノンビリしてる。
ドバイ人は紳士だし、2世以降は受けてる教育も高いので、
後進イスラム国で遭うような不快もない。
ほとんどの人が出稼ぎに来てる外国人で、
コスモポリタン的な雰囲気も強く、そこにアラブが見え隠れする。

出稼ぎ人が乗る船で運河を渡り、ゴチャゴチャした以前からある町をブラブラする。
出稼ぎ人たちを相手にした、出身国料理の安食堂で食事をする。
運河沿いをのんびり歩いたり、
運河沿いのテーブルで水タバコをふかしながら、超近代的なビルを眺める。
たまに、ドバイ人たちが行くショッピングモールやスーパーマーケットに遊びに行く。

こんな休日も悪くない、と思う人向けの町かな。

私のドバイでの一番のお気に入り、運河沿い。木造のダウ船健在。というより、全部ダウ船。 渡し舟で対岸と行き来できる。写真左が渡し舟。やっぱりこれも木造。
これは渡し舟からの眺め。客は、出稼ぎ外国人たち。 運河沿いは、夜、ライトアップされる。
昔からの町のエリアはこんな感じ。
外国人労働者の住む宿がたくさんある。
表通りを入ると、こんな感じの小さい店が並ぶ細い道。
最近整備された商店街は、こんな感じ。 風が抜けるため(?)の塔がある伝統的なドバイの建築。
実際は町でこうした建築物を目にすることはなかった。この商店街 は、観光立国ドバイを意識して造られたものだろう。
モスク。 土色の建物にシンプルなアラベスク。
ラマダン中は、こんな感じで、日中はすべての店が閉まる。
営業時間もラマダン時間になり、朝7時から9時くらいまでと、 夜18時から23時くらいの2部制となる。
食事やお茶ができるのは、高級ホテルだけ。でもそこも、レストランは、小学校の体育館にあっ たような暗幕で全部を覆いつくされ、薄暗い倉庫のような雰囲気の中での食事になる。
ラマダン中は、バスの本数も極端に少なくなる。町を歩き回るには不便。
ということで、ビーチ。ドバイにはきれいなビー チがある。写真のビーチは有料。白人ばっかりで、アラブにいる感じがしない。
が、1人が、タバコに火をつけた瞬間、監視に注意さ れる。ドバイの場合、ラマダン中は外ではタバコも水もご法度。非ムスリムに対しても同様、ドバイ人が迷いなくラマダンに専念できる環 境を国をあげて作る。



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