甘粛省黄土高原
Huangtu Plateau in Gansu province
〜 one of the greatest views in China 〜

黄土高原はフラットな台地だが、そこを何本もの川が貫いている。
川は、台地を削り大地を分断して、はるか眼下を流れるが、
こうした川のつくりあげた河岸段丘もすべてが耕地。

台地を行くと、川で分断されている台地の端にたどり着く。
正面には向こうの台地、
その向こうにもそのまた向こうにも、見渡す限り果てしなく
幾重にも幾重にも、川で分断される台地が続く。
「たたなずく」という言葉が浮かぶ。

その地表全てが、一分の隙もなく耕地で覆い尽くされている。

自然が作り上げた黄土高原、河岸段丘、砂色の台地。
そこを覆い尽くす、地道で途方もない人間の作業でつくり上げた耕地。

絶景です。

古き良き日の漢民族文化が残っているのがこの黄土高原。全てが理にかなっている生活の知恵の凝縮。都市部の漢民族も、かつてはこんな理にかなった生活文化をもっていたのかなぁ、と思ったりした。 のんびりした農村、道の両側の家々は、どこもこんな感じの門構え。
収穫した穀類を干す。
これも、どの家でもやっている光景だった。
黄土高原の典型的な農家の入口。
質素だが過不足なく、どの家の周囲もきれいに整頓されている。華美ではないが豊かな生活が、脈々とこの地に続いてきたことを示している。
入口を入ると、こんな感じで庭と家屋がある。 秋だったので、どの家でもこうやって唐辛子とトウモロコシをいっぱいに干していた。
塀や道の脇に生えている雑草。
この穀類は何?あわ?ひえ?
道端の雑草。野菊。
黄土高原は、川によって分断されたフラットな台地の連続。
台地の端っこまで来ると、こういう景色が広がる。息を呑む絶景。
向かい側も、そのまた向こうも、見渡す限りの段々畑。圧巻。
つづら折の道を下っていくと台地を分ける川が流れている。橋を渡ると今度は上り。長いと3時間くらい延々上る。黄土高原はこれの繰り返し。向かいに、下ったあとに上る道が見えている。複雑な気分。ちなみに、正面の一番高いところまで上りきると下りになるのではなく、その先にはまたフラットな台地がはじまる。それを進んでいくと、また台地の端にたどり着き、こういう景色が見えてくる。
舗装されていない道はこんな感じ。 道を下りきると、こんな感じで小さい集落がある。
スイカとリンゴの時期だった。
黄土高原では、木陰をつくるような立木は、家の周りくらいしかない。あとはすべて、畑畑畑。 意外にも、甘粛から陝西省にかけてはキーウィフルーツの産地。
写真のキーウィフルーツ、日本では食べごろ状態だが、中国では1ヶ月先。シワシワブニャブニャになったら食べごろ。手で皮をむいて食べる。
以来私はこの食べ方。これに勝る食べ方なし。
(写真は陝西省渭水沿い)
旅社でご馳走になった朝ごはん。
料理は饅頭を含め全部手作り。乾燥した小麦エリアなので、こうした小麦製品はどこでも手作り、特に各家庭で作られるものは本当においしい。どの家庭にも大きなかまどがあって、みんなとても手際よく料理する。
黄土高原から西安にかけては、塔巡りで旅ができるほど塔がたくさんある。多くが、かつての西安の「大雁塔」「小雁塔」のように、ほっとかれっ放し、草茫々で崩れかかっているが、かえってそれが趣深かったりする。
写真の塔は明代のもの。これは状態がいい。
鍋貼餃子の類だが、ここでは蒸す前の、生地のままの肉まんを鍋に並べて蒸し焼きにする。底がカリカリになる。美味。
作り方自体は餃子と一緒。
甘粛省はムスリムが多く、そういうことで、これは羊の肉まん餃子。
甘粛省には道教寺院が多かった。
道教寺院はひと山全部寺院、上らなくちゃいけないからツライ。山頂にある寺院までは2〜3時間の登山、といった感じのところもある(途中にもたくさんの建物があるが)。道師(?)たちはチョンマゲで、キョンシーのような格好をしている。


“甘粛省と四川省”甘粛省チベット族エリア
“甘粛省と四川省”九寨溝(四川省山間部)


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